4人のエースと黒狐
よにんのえーすとくろぎつね
白黒つけようか——この化かし合いに
最狂の敵に、挑め
特撮番組『仮面ライダーギーツ』の劇場作品。正式名称は『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』。
2023年7月28日公開。同時上映は『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』。
監督は『ギーツ』のパイロット監督を務める中澤祥次郎、脚本は高橋悠也が担当。中澤・高橋のタッグによる映画作品は『劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』以来約6年ぶりとなる。
この時期のライダーではかなり珍しいキャッチーなサブタイトルだが、そのタイトルに違わず公開前のキャスト陣へのインタビューにおいても、コメディ路線の作風であることが語られていた。実際、キャラ崩壊も甚だしい4人の英寿それぞれのキャラクターが本作のコメディ要素のほとんどを占めている。監督の中澤もフロップの段階から明るく楽しい作品にすることを前提とした方向性の元で、高橋とともに脚本作りをスタート。制作スタッフからたくさんの案を纏めていき最終的にはどんな設定であれ「明るくバカバカしい感じの英寿を観てみたい」という結論に落ち着いたと語っている。
その一方で、夏映画おなじみのスタイリッシュなアクション、熱い展開も健在。
『バトルファミリア』同様次回作『仮面ライダーガッチャード』の主人公ライダーである仮面ライダーガッチャードが先行登場。
なお、本作は2023年4月1日から施行された日本映画制作適正化認定制度の認定作品第1号となる。
そのため、夏映画ながら新フォームは主役ライダーの限定形態ぐらいで、現存するライダーのフォーム自体も少数しか登場しない。
2023年11月29日にDVD&Blu-ray発売。コレクターズエディションには、特典としてメロの過去を描いた小説『Who is Mero?』が付属。
突如として世界が4つに分裂した。
それぞれの世界に飛ばされてしまう景和、祢音、道長、ツムリは、現代とは何処か雰囲気の異なるそれぞれの世界で、何処か様子が違う4人の英寿に何故か遭遇!?
なんと英寿も4人に分裂してしまったのだ。
道長「はぁ!?」
冴「なんか変だぞ…?」
景和「足引っ張んないでよ!」
ツムリ「こんなの英寿じゃないっ!」
困惑を隠せない一同を襲う謎の敵とジャマト。
その原因は「神殺し」の異名を持つ指名手配の未来人・メラとメロによって始められた〈世界滅亡ゲーム〉だった。
英寿と世界の危機に、タイクーン、ナーゴ、バッファ、さらにケイロウ、ロポ、パンクジャックも参戦。
そんな奇想天外な展開に現れたのは、漆黒のギーツ--クロスギーツ--。
神をも凌駕するとされる最狂の力が襲い来る。
英寿の、そして世界の運命はいかに――!?
「開幕から、ハイライトだ!」
「みんなが願う限り……世界は変えられる!」
主要キャラ
ゲストキャラ
- メラ/仮面ライダークロスギーツ…演:長田庄平(チョコレートプラネット)
- メロ…演:工藤遥
- ポーンジャマト他、いつものジャマト軍団
- 正体不明のジャマト
未来人・メラが変身するギーツⅨに酷似した姿をした漆黒の仮面ライダー。
ブーストマークⅨを黒く染めたようなXギーツレイズバックルと専用のコアIDで変身する。
仮面ライダーギーツワンネスコアIDとワンネスレイズバックルとブーストマークⅢレイズバックルで変身する新たなギーツの強化形態。
Desire
本編のOPテーマ『Trust・Last』を倖田來未とともに担当する湘南乃風が単独で担当する。
湘南乃風が夏映画の主題歌を担当するのは『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』以来10年ぶり。(ただしあちらは「鎧武乃風」名義)
本作の時系列に関しては、公式から直接的な情報は一切明かされていない。しかし、『ジャマト・アウェイキング』のあらすじ説明に「TVシリーズ、夏映画のその後を描く」とあることから本編後の物語であると思われ、最終話におけるジーンの「新しいデザイアグランプリを始める動きがある」という発言と本作の冒頭が繋がっていることや、その他様々な描写からもほぼ確定とみて間違いない。英寿の登場時の服装も最終回終了時のタキシードであり、このことを補強している。
また、同じく最終回後の物語であると思われる『最強ケミー★ガッチャ大作戦』との前後関係は明かされていない。
ただし、クロスギーツの誕生経緯を考えると45話にクロスギーツとメロが登場することに対して些か矛盾が生じてしまっている。
これについてメタ的に言ってしまえば、あくまで映画宣伝のためという特殊な出演であることや、演者である長田氏のスケジュールの都合(アフレコはなんとか行えた模様)という可能性もあるため、あまり深く考えすぎない方が良いと思われる。
理由を考えるとすれば、彼らは未来人であるため、映画内でクロスギーツの力を手に入れた後、英寿に倒されるまでの間に45話の時間軸に来たと考えるのが妥当であるとの推測もあった。(一部ではバックルの使いこなしを学ぶために、過去の英寿の戦闘を観測しに来たとも)。
もしくは外見だけクロスギーツの姿で見物して、ギーツⅨの対策を練ってきたという推測もあった。
後に『Who is Mero?』にてその点についてとある神の能力が関係していたことが判明している。
脚本の高橋悠也は最終回のオーディオコメンタリーで「劇場版の時系列がどこにあたるかは視聴者の想像に委ねるが、もしかしたら最終回にヒントが散りばめられてるんじゃないか」と述べている。
- 名称に「劇場版」が付かない夏映画は『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』以来で、同時に「映画」が付くのはこれが初。
- 公開約一週間前となる7月23日放送の第45話にはメラとメロが先行登場(メラはクロスギーツに変身した状態)。今作に繋がる発言を残した。
- メインビジュアルにタイクーンの最強フォームであるブジンソードが載っているが、バッファとナーゴだけ過去の宣材で使われたポーズに似ている為か、「合成に見えるためそれぞれ新形態があるのでは?」と勘繰る人もいた。(パンクジャック、ロポは新規ポーズ。なんならビジュアル解禁当時(メイン4人の中で)ナーゴだけ復活していない)
- ナーゴは第44話にて復活し、ファンタジーフォームを、バッファはVシネでプロージョンレイジを得たが、本作では撮影時期の都合上未登場となっている(前年の『バトルファミリア』でも同様の理由でエビリティライブとインビンシブルジャンヌが未登場となっており、強化フォーム登場後であるにも拘わらず未登場となるパターンは決して珍しくない)。
- ブジンソードも登場したものの、フォームチェンジや変身シーンを挟まないままの登場だったため、ギリギリ映画に滑りこめたことがうかがえる。
- 予告の時点での4人に分裂した英寿のあまりのキャラ崩壊っぷりから、ネット上では「これ4人の英寿じゃなくて4人の簡秀吉だろ」と言われており(簡は英寿とは対照的に超天然&ポンコツなことで有名)、本作を鑑賞したファンからは「4人の簡秀吉と黒狐」「1人のエースと3人の簡秀吉と黒狐」とネタにされている。
- また、オールライダー対大ショッカー以降の夏映画では必ず冬映画の宣伝があったのだが今回は行われていなかった。そのためファンの間では「もしかしたら『ガッチャード&ギーツ』は公開されないのでは?」と、不安の声が浮上していたが、10月に冬映画『最強ケミー★ガッチャ大作戦』の公開が発表された。
MOVIEバトルロワイヤル→(シン・仮面ライダー) → 4人のエースと黒狐→最強ケミー★ガッチャ大作戦
バトルファミリア → 4人のエースと黒狐→ザ・フューチャー・デイブレイク
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