「これ以上景和を苦しめないで!」
演:志田音々
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダーギーツ』の登場人物。
仮面ライダータイクーンこと桜井景和の実の姉。両親を交通事故で亡くしており、それ以来弟とともに2人で暮らしている。職業は派遣社員(40話にて判明)。
セレブインフルエンサー・鞍馬祢音のファン。
人物
心優しい性格だが、比較的しっかりしている弟に対しややズボラかつ大雑把で普段の炊事は景和が担当している(と思われる)他、景和がデザグラ関係で(乖離編、慕情編)家を空けた際はわずか数日で自宅が散らかっており、生活面は弟に軍配が上がる模様。
1話では福岡福男の営む蕎麦屋へ景和を連れてきていたが、食べ始める寸前にデザイアグランプリのミッションがスタート。店の中で景和とジャマーエリアにより分断されてしまった。入ってきた和装ジャマトにより福男が殺害されたが、沙羅はジャマーエリアの外側にいたためジャマトの脅威を受けなかった。
しかし、8話でジャマーエリア内に入ってしまう形で巻き込まれ、タイクーンのライダーコアIDを触れた事で忘れていた両親に関する記憶を思い出し、号泣。その後、ポーンジャマトに誘拐され、他の市民共々サボテンナイトジャマトの餌にされかけたが、景和/タイクーンの活躍で生還した。しかし、景和が重傷を負っていたことで「仮面ライダー失格」とされ脱落することになってしまい、目の前で弟が消滅する姿を目の当たりにしてしまった。
その後も理想を願う心を失った影響で性格が変わってしまった景和に困惑する、「時限爆弾ゲーム」ではターゲットに選ばれる等、参加者には選ばれないながらもデザイアグランプリに翻弄されていき、2度に渡りデザイアグランプリがノーゲームに終わった事を受けて、景和に付き合う形で(景和=タイクーンの事実も流れで再認識)その後のジャマトグランプリに至るまで記憶を保持したまま関わり続ける。やがて天国と地獄ゲームで、生き残りを賭けた人間の悪意に翻弄されながらも、最後まで行動を共にした子供を庇う強さを保ち、多くの一般人が邪神に吸収された中で生き残ったが、再び目の前でゲームに脱落した弟が消滅する姿を目の当たりにしてしまう。
景和を消滅させた吾妻道長がジャマ神となり再構成された世界となった33話では、3シーズンぶりに記憶をリセットされた事で景和の消滅の顛末を忘れてしまい、行方不明となった景和の捜索を警察官に訴える姿がみられた。
続く34話では彼女の前にケケラが現れ、景和を復活させて貰う代わりにデザイアドライバーとIDコアを受け取り、仮面ライダーハクビとしてデザイアロワイヤルに参戦する。ゲーム開始後は祢音と再会したが、そこに現れた五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウと対決。ハクビに変身してナーゴと共に挑むも戦闘に関しては全くの素人である彼女(しかも今回が初戦闘な上に初期装備は小型バックル)では、デザグラ最終戦まで勝ち残った経験がある(オマケに本人も装備無しのエントリーフォームで大型バックルのモンスターフォームを倒せる実力者な上に大型バックルを装備)ナッジスパロウに敵わず、変身解除・気絶させられてしまう。意識がないままナッジスパロウにトドメを刺されそうになるも記憶を取り戻し参戦した景和及び、英寿に助けられた事で窮地を脱した。
34話で気絶していたため、英寿と景和がデザロワに参戦していた事実は知らず(英寿に関してのみ祢音から知らされる)、景和及び祢音の配慮により景和の参戦は知らないままとなる。引き続き祢音及び、ケケラに倣ってかサロン内にあったタヌキの置物越しにサポーター「ポンチッチ」を名乗る景和と協力する形でゲームを続行するも沙羅含め3人とも腹芸が本来得意でないことから、いきなり大智の罠に再び嵌められる憂き目に逢うも英寿によって窮地を救われる。
その後、道長によって祢音共々コアIDを砕かれ、ライダーとしての記憶を失ってしまうが、英寿が新たに授かった力により世界が改変され、ライダーの記憶を保持した状態となった。
両親の真実
8話で駆けつけた景和=タイクーンのライダーコアIDに触れた時に思い出してしまった事実。
それは両親は事故ではなく、ジャマトに殺されていた過去(制服を着ていた回想シーンから沙羅が中学生ないし高校生の頃と思われる)。
そして復活していないことから、その時のデザイアグランプリはライダー全滅でゲームオーバーになっていることがわかる。
以前に「西暦元年から参加している」と語っていた英寿は、その発言こそ嘘ではないようだが、彼の初参戦が高校生であることを考慮すると桜井夫妻が巻き込まれたデザグラには不参加であった可能性が高い(弟の景和が英寿より年上のため)。
ギーツエクストラ
『タイクーンmeetsシノビ』では、別世界の忍者ライダーの力を手に入れようとしていた天草四郎時貞の目論見により、景和と共に仮面ライダーシノビの世界へと飛ばされる。
その際、景和が所持していたデザイアドライバーを彼女が手に持ったせいで、闇の忍者軍団・虹蛇に忍者ライダーだと誤解され誘拐されてしまったが、すぐに人違いだと分かり神蔵紅芭の世話係に任命された。
終盤の時貞との戦いでは、彼に操られた紅芭や別世界の忍者ライダー達を解放するべく、時貞の前で「日曜日のノラネコ」のダンスを踊る作戦を決行。それを見た時貞が困惑している隙に、彼が呪術を行使するために使っていた水晶を蹴り落として壊し、紅芭や忍者ライダー達を正気に戻す活躍を見せた。
余談
- (※ネタバレ注意)演じる志田氏は現実でも姉であり、妹の志田こはく氏は女優として『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で鬼頭はるか/オニシスター役を演じている。中の人ネタ(キャラクターイメージだけで、実際には中の人は出演していない)は「デザイアグランプリボーナスステージ『バラエティ番組によくありそうな ボウリング大会』」に出演していたことがある。また、2023年2月に行われた『超英雄祭2023』で共演していた(姉妹同士の直接的な絡みはほとんどなかったが)。
- 34話で彼女がハクビに変身した事により、リアル姉妹が揃って特撮(ライダーと戦隊)に出演し、更に二人とも変身する(時期はズレたが)、特撮史上初の快挙(?)を達成した。
- 偶然にも、オニシスターもハクビの主装備たるアームドクローも微妙に違いはあるものの、比較的色が近い蛍光イエローの系統である。
- ギーツエクストラでのノラネコを踊るシーンは元々台本にはなく現場でのアドリブで生まれたもの。
- 『ギーツ』DVD&Blu-ray付属のキャストによるバラエティ番組によくありそうな〇〇ではナビゲーター“サラミ”を務めている。その際のキャストたちのキャラ崩壊は必見。
関連タグ
鬼頭はるか:演者の妹が演じる特撮キャラ。
こちらの場合は弟の変身願望を大きくし過ぎてしまって最終的に弟と今世の別れをしており、第8・31話で沙羅も目の前で弟が消滅する姿を目の当たりにしてしまった。果たして桜井姉弟の運命は…。
創世編での活躍(ネタバレ注意!)
- 40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」
景和がジャマトから人々を守るため仮面ライダーに復帰したことを知り、彼の分まで生活費を稼ぐため新たなバイトの面接に赴いていたが、そこでジャマトが出現。生身の状態で果敢に立ち向かうもそこに大智が現れ、彼から寄生ジャマトについて教えられるも、そのすきに品種改良されたステージ2のジャマトを寄生させられてしまう。そしてそのままジャマトに変貌。何も事情を知らないバッファに討伐されてしまう。そしてそこに景和が駆けつけたが、時はすでに遅く、彼の目の前で消滅してしまった…
しかし、その消滅の仕方は肉体が消滅するというよりも地面から生えた蔓に地面に引き込まれるように消えており(テレ朝の40話のページでも「地中へ飲み込まれてしまった」と表記されている)、知恵の樹の幹には彼女の顔が浮かんでいたことから、完全に死亡したとは言えず、今後の彼女の安否が案じられる…。
その後も幻影ではあるが道長の前に度々現れており、彼にとっては自身の「罪」の象徴とも取れるだろう。
- 43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」
景和の「デザイアグランプリの犠牲者が全員蘇った世界」の願いが受理され両親と共に生き返ったが、今度は仮面ライダーターボン率いるギャングライダーズによる無差別破壊行為により、家族諸共殺害されてしまうという悲惨な最期を遂げてしまう。
なお、この時ターボンを「変な仮面の奴」と呼称していたことから、景和の願いで蘇った人々は(英寿の創世の力の影響範囲外であるため)デザグラの記憶を失っており、記憶を取り戻すにはIDコアに触れる必要があることが窺える。
果たされた姉弟の再会(ネタバレ注意!)
- 46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」
ツムリから創世の力を引き継いだ英寿が世界を元に戻した事で、再び知恵の樹の中に取り込まれた状態に戻ってしまう。
その後、ベロバとケケラが知恵の樹に目を付け、もう一人のツムリを利用したベロバの「とびっきりのジャマトを成長させる世界樹にする」という願いを叶えるための肥料にされそうになったが、駆けつけた道長との戦いに敗れたベロバが消滅した事で願いは無効となり、難を逃れた。
ケケラともう一人のツムリが撤退した後、大智が用意した血清を景和が知恵の樹にかけた事で他の犠牲者達と共に知恵の樹から解放され、ようやく姉弟の再会は果たされたのだった。
- 47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」
景和や道長と共にお茶をしていたところ、道長からかつて手にかけてしまったことの謝罪を受け「私が助かったのも、バッファローさんのおかげだからね。プラマイゼロだよ。」と彼を許した。その直後にケケラが仕掛けた「仮面ライダーゲーム」に巻き込まれるも、マーレラジャマトに変貌した大智に救われた。
ちなみに景和以外の仮面ライダーが置物の姿に変えられたものの、沙羅は仮面ライダーへの変身能力を失っていた為ハクビシンの置物の姿に変えられることはなかった。
- 49話(最終話)「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」
英寿によって作り替えられた「誰もが幸せになれる世界」にて、以前と変わらず派遣社員として働いていた。
ちなみに絵馬に書いた願いは、「穏やかな日常」「一生祢音ちゃん推し!」「祢音ちゃんとショッピングに行く」「料理が景和みたいに上手くなる!」など盛りだくさん。(その他にも、「給料UP」「もっと小顔になる!」「海外旅行に絶対行く!」などが確認できる。)
1つ1つは小さな願いであるが、ある意味、彼女が主要人物の中で一番貪欲なのかもしれない…(そんな彼女の願いが1人の男の心を改めるきっかけを作り今に繋がったのだが)。
新生デザグラにて、恐らくは英寿にコアIDを新造されたことでタイクーンの助っ人としてハクビに変身して登場。姉弟の連係プレイを見せた。
祢音とデートに出かけており、彼女が買ってきたパンを景和とともに頬張っていた。
クイーンジャマトが覚醒した際には、弟から頼まれる形で民間人の避難誘導を行った。
終盤でツムリ、大智と共に黒幕と戦ってボロボロの道長達を出迎えて帰路についた。