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概要
鬼頭はるかを不幸のどん底に叩き込んだ元凶である、謎の同人作家。
はるかは高校生漫画家として『初恋ヒーロー』を執筆し、漫画大賞を受賞するなど得意の絶頂にあったが、この椎名ナオキ作の『失恋ナイト』なる同人漫画の盗作だという濡れ衣を着せられ、一瞬にして栄光の全てを失ってしまう。
一方ナオキの方は、ドン1話において、高校生のはるかと『初恋ヒーロー』の単行本を出版した冗談社相手に、裁判も辞さないという強硬な態度をとり、『初恋ヒーロー』が回収・封印作品となった後に、わざわざ『失恋ナイト』を『新初恋ヒーロー』と改題し、一躍人気漫画家にのし上がり、ほぼ『初恋ヒーロー』のタイトルと名声を乗っ取ってしまう。
当初『失恋ナイト』こそが本家で『初恋ヒーロー』をパクリと主張しておきながら、『失恋ナイト』でデビューしなかったのはよく考えると謎。
『新初恋ヒーロー』は映画化され、その試写会ではるかはナオキと対面……と思いきや、彼はウサギの着ぐるみで登場。ドンブラザーズの面々が製作した映画を彼だけは拍手で絶賛していたが、素顔はわからずじまいで終わった。
本編ではドン22話で初登場。サイン会をしていたところをはるかに捕まり漫画対決をするも、はるかが電磁鬼との戦いのためにその場を離れた間に姿を消しており、書き上げた漫画ははるかも負けを認めるほどの出来だった。終始着ぐるみ姿で、一言も声を発しなかったために素顔ばかりか性別すらも不明なままだった(名前からしてはるかは男だと考えていた)。椎名ナオキという名前自体も元々同人作家であったことを考えると、ペンネームで本名ではない可能性もある。
当話では漫画家としての技量は本物である他、「はるかと同じ左利き」「得意料理ははるかと同じビーフストロガノフで、味付けも全く同じ」といったはるか自身との共通性を示唆する特徴が描かれたが、互いの関係性は明かされなかった。
そして43話では遂にナオキの正体に迫ることとなる。
うさぎの着ぐるみは東映の小道具のものと思われ、相棒のseason15、6話にて姿を見せている。(同じスーパー戦隊シリーズでも宇宙戦隊キュウレンジャー35話でラプターが着ていたりする)
余談
脚本の井上敏樹いわく「今後重要な展開の鍵になる」キャラとのこと。ドン22話の時点で正体も考えられており監督は教えてもらっているらしい。
一部のファンの間では、名前をローマ字に分解して並べ替えると「悲しい鬼」になるという仮説がある。この場合、元オニシスターだったり、白井のようにドンブラザーズを脱落した5000人以上のうちの一人の可能性も出てくる。
はるかとの共通点が多い事から、椎名ナオキの正体はもう一人のはるかなのではないかという考察がなされている。未来及び並行世界が来たとも言われており、そうでなかったにしろあえて着ぐるみではるかと対面しているので、既に本作に登場しているはるかの周辺人物や現在はるかと同居していない身内の可能性も指摘された。
関連タグ
レインボーラインの総裁:戦隊作品におけるウサギの被り物をした人間の前例。
正体
〜ネタバレ注意〜
街頭で客引きをする着ぐるみを見かけた翼は、ふとあることを思い出した。
それは自身が獣人の森で拘束されていた時のこと。
突如何者かによって助けだされたのだが、その助けてくれた人物はなぜかウサギの着ぐるみを着ていたのである。
喫茶どんぶらにてうろ覚えながらも似姿を描こうとする翼だが、記憶があやふやなのもあって思うような絵が描けず苦戦する。
しかしその絵を傍から覗き見たはるかは、その絵に描かれていた特徴的な長い耳から「椎名ナオキではないのか?」と予想する。
翼とはるかは自分たちの疑問を解決するべく、出版社へ赴いた椎名ナオキを待ち伏せ問いただそうとする。
だがその最中に突如として、いつもと雰囲気の違うドンムラサメが現れ自分たちに襲い掛かってきた。
はるかだけでなく今の主である自分にすら襲い掛かってきたことに混乱する翼だが、そこにさらにもう1人のドンムラサメが現れムラサメ同士で戦いあう事態に発展。
もはや訳が分からない状況の中、騒動に巻き込まれた結果ナオキの着ぐるみの首が外れてしまい、その正体は何と、未来の世界からやって来たはるかだった…。