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「この勝負、俺がもらう」

「仮面ライダーは全員俺の敵だ」


演:杢代和人


変身する仮面ライダー

仮面ライダーバッファ


概要編集

仮面ライダーギーツ』の登場人物。

職業は現場作業員。21歳。

デザイアグランプリ仮面ライダーバッファとして参戦しており、ギーツに対して異様な対抗心を見せる。1話の半年前から開催されていたゲームでは、浮世英寿豪徳寺武と共に最後のミッションまで生き残った実力者である。

1話でのミッションで英寿が勝利してデザ神となり、世界を作り変えたためにデザイアグランプリに関する記憶を失い、自身の職場である工事現場で働いていたが、再び仮面ライダーに選ばれてデザイアグランプリに参戦する事となった。


服装は13話まではデニムジャケットやアウトドアベストなど仕事とプライベートで兼用できるカジュアルコーデを好んでいたが、ジャマトグランプリ参戦後は(サポーターの趣味により)黒いアウターにモノトーンのトップス、ボトムスは黒のワイドパンツというブラックコーデに変更しており、以後もそちらが気に入ったのか元々服装にこだわりがなかったのかそちらで通している(なお最終話では、現場作業時は初期のファッションにしていることが判明)。


また初期からかなり髪を伸ばしており、慟哭編以降は髪を後ろで束ねている。


人物像編集

一人称は「俺」

浮世英寿に対しては並々ならぬ敵愾心を燃やしている等、本作におけるライバル的ポジション。当初は桜井景和鞍馬祢音「モブ」呼ばわりしたりと人当たりが悪く、「どの道世界は終わる」と豪語する傲慢な性格だった。


また一般人がジャマトに襲われていても全く意に介さず、他人の死も何とも思っていないなど冷酷且つドライでスコア稼ぎを何より優先するが、そもそもデザグラは、死の危険がある互いを蹴落としあうゲームであり、且つ「優勝者が願いを叶えられる」とあっては、他人に構っている余裕など無く、道長のようなスタンスの参加者は珍しくない。


最も違反すると自分にも影響があるため、ゲームのルールには忠実であり、憎い相手であっても暴力は振るわず、他のライダーが消滅したときの反応も人の不幸を蜜の味にしている訳ではなく、単に対立していたライバルが減ったかと思っているに過ぎない。


“你的愿望是”


そんな彼の願いは、「全てのライダーをぶっ潰す力」

その理由は、嘗てのグランプリ参加者であり自身の友人・今井透が他のライダーにレイズバックルを腕ずくで奪われた挙句ジャマトに倒され退場(=死亡)する姿を目の当たりにしたため。


加えて、その直後に現れたギーツから「こんな悲劇は忘れるに限る」と慰めの言葉を掛けられ(この様な理不尽を)忘れてたまるか」と激しく憤り、このこともあって仮面ライダーを「自分の私利私欲のために、平気で他人を踏みにじる者」として憎悪する様になり、自身が参加者として選ばれたことを利用して、デザイアグランプリその物を破綻させかねない上記の願いを抱くに至った。


ギーツエクストラ 仮面ライダーパンクジャック』でも晴家ウィンが運営スタッフだった頃の回想という形で上述の過去のシーンが描かれており、透が消滅し「何なんだよ、デザイアグランプリって!?」と狼狽していた最中ジャマトが襲来、駆け付けたギーツによってジャマトが倒されたのを見た道長はその直後、ゲーム退場者の痕跡を隠滅するために到着したデザイアグランプリの運営スタッフにスタンガンを浴びせられ気絶、そのまま連行されていたことが判明した。


ゲームでは、とにかく手当たり次第にジャマトを倒してスコアを稼ぐスタンスで挑んでいる。

しかし最終ミッションまで生き残っただけあって常に自分を過信してはおらず、判断力や慎重さも持ち合わせており、高得点狙いで敢えて危ない橋を渡るよりは、危険を避けて堅実に点数を稼ぐタイプ。スラグフォートレスジャマトが出現した際には、極力スラグフォートレスジャマトとの対決を避け、和装ジャマトの撃破に専念していた。


他の主な参加者とは異なり、デザイアグランプリに参加していても本業である現場作業の仕事を怠っているわけではないようで、ある時に英寿の別荘をリフォームすることとなり、その最中でミッションが入った際も英寿に「(リフォーム作業を)速攻で終わらせてやる!」と言い、本当に作業を手早く終わらせてからミッションに向かっている(その後上げられた英寿のインタビューでは道長本人とは明言されていないものの「職人さんが細かいこだわりまで再現してくれててお気に入りなんです」と評価されており、短時間ながら作業も綺麗に済ませていることがうかがえる)など言動に反して律義な一面もある···というより私情を仕事に持ち込まず、きっちり線引きができる性格であると言えよう。


また、いがみ合っていた景和が連続でレアアイテムのブーストレイズバックルを引き当てるのを見て、「お前いつもそれ手に入れてないか?」、「運が良いのか悪いのか分からない奴だな」と雑談するのみで強奪は一切しておらず、その後6話で森魚が景和からブーストレイズバックルを奪って渡してきた形で自分の手元に来ても黙って隠し持たず景和に(「ずさんな管理で盗まれる方が悪い」と呆れつつも)盗まれたことを暗に示すなど、意外と面倒見の良いところもある。

8話にて変身を解除した景和が倒れこんた時には、駆け寄りそうな仕草も見せていた。


謀略編では、運営側のパンクジャック=ウィンが英寿を脱落させようとする思惑に気づく。彼から「組んでギーツ=英寿を落とさないか」と、持ち掛けられるが、そのやり方には乗らず自分で決着をつけると宣言。あくまでも自分の力でギーツを超えることにこだわっている。


また他人からレイズバックルを取る時があっても、ただ奪うのではなく、丹波一徹が自身と相性の良いゾンビレイズバックルを手に入れた際は少々話を盛ったとはいえ一徹の身を案じるような言い方で引き換えに自身が手に入れたニンジャレイズバックルを渡す、後にすぐニンジャレイズバックルが必要な時になっても取り方は少々強引とはいえ「これ使え!無いよりはマシだろう」とレターが取り落としたプロペラレイズバックルをやっぱり渡しておくなどきちんとそれなりの代わりを渡している(さらに一徹を「ジジイ」ではなく「爺さん」と呼ぶなど、対応こそぶっきらぼうだが老人を敬うことも忘れない)。

総じて、元来は真面目で面倒見が良かったが透を失ったことで少し荒々しくなりつつも、しっかりと人として外れたことはしない、線引きのできる人物と言える。


乖離編以降は、ジャマトの真相や、さらにデザイアグランプリ自体が「次元を超えるオーディエンス(未来人)にとっての見世物」だった事実を知った事で仮面ライダーの実質的大元であるデザイアそのものにも強い不信感を抱くようになり、最終的な目的も「全てのライダーをぶっ潰す力を利用して、仮面ライダーだけでなく、デザイアグランプリそのものを潰すこと」へと固まっている。


ジャマトグランプリ参加後は、一般人の被害を顧みず子供の夢をも踏み躙るなど、その姿は人々にとってはジャマトと変わりないものになってしまった。その強すぎる執念によって英寿に勝るとも劣らない更なる強さを得ており、時折英寿を追い込むことも。


劇中においても彼自身が直接一般人に対して危害を加えることはなく、最低でも破壊対象は器物やライダーに留めており、後述の闘牛ゲームではジャマトの横槍に関して露骨に顔を顰めるなど、自分なりではあるが良心は残っている模様。ただ、最終ゲームでは直接的な攻撃こそ加えていないものの、一般人の大量殺戮に加担し、景和や英寿、ニラムもその手で殺害している(後に諸々の要因が重なってこの3名のみ復活した)。

これらは、妥協をしない元来の真面目さと奥底に根付いた怒りが重なってしまったが故でもある。


慕情編では、遂に運営と本格的に敵対するようになる一方で英寿とは、本当の目的を知った事もあって利害一致し、互いに共闘する場面も増えている。


創世編では紆余曲折もあって、元来の真面目な性格に戻っており、暴走気味な景和より冷静になっている(これには創世の女神邪神に関する情報格差の影響も大きい)。

そして、第46話でとある人物が語った言葉から道長の本当の願いが明らかになる。


なお、実は自身のライダーの名前をちょっと気にしていたことがハイパーバトルビデオにて判明した。


人間関係編集

ライダー達との関係

動機が動機であるため、自分以外のライダーを敵視しており、人命救助を優先している豪徳寺に対して「見返りを求めてる癖に」と吐き捨てている。その彼が消滅してしまった際には悲しむ事はなく、脱落した時には笑みを浮かべていた。しかし、倒すべきライバルでもあったためか退場した参加者のことはしっかりと覚えている様子。


職場関係

デザイアグランプリでこそ人間としてもライダーとしてもこうしたスタンスを取っているが、職場では普段の生活の中では職場に仲の良い同僚が居たり、断りこそすれど上司から食事に誘われたりするなど、普段の人間関係は悪くは無い模様。


両親との関係

母親との関係は不明だが、父親とは一度何らかの理由で大喧嘩をして以降家出し、殆ど連絡を取っていない。


黎明編・邂逅編での活躍(1~9話)編集

黎明編編集

  • 1話「黎明F:ライダーへの招待状」

浮世英寿、豪徳寺武の2人とデザイアグランプリの最終戦に挑む。

武器のゾンビブレイカーを使いジャマトを薙ぎ倒し、大量スコアをゲット。

そして豪徳寺達と屋上にいる中、スラグフォートレスジャマトが乱入し、城の一撃を受けた豪徳寺は消滅してしまう。


それを自身が持つスパイダーフォンで確認し、豪徳寺が退場した事に喜びを見せる。

これに対し「何笑ってるんですか…人が亡くなったんですよ!?」と怒鳴ってきた景和に「他人の心配をしてる場合か」と冷静に言い返す。

ゲーム終了まで和装ジャマトの撃破に専念していたが、最終的にスラグフォートレスジャマトを撃破したこと英寿が優勝しデザ神になったため世界がリセットされる。

その影響で一時的にデザイアグランプリの戦いの記憶を失い、仮面ライダーバッファとして再び選ばれた際にはツムリに対し「誰だお前?」と問い掛けていた。


邂逅編編集

  • 2話「邂逅Ⅰ:宝探しと盗賊」

新世界最初のミッションにバッファとして改めて参戦。

盗賊ジャマトの撃破報酬のゾンビレイズバックルを回収する。

サロンでの休憩中には景和と祢音を「モブ」扱いして直ぐ落ちるだろうと言い切り、ソコにやって来た英寿の持つ蛇口とを見て「お前、ソレどっちもハズレだろ?」と半ば馬鹿にする様に言い、マグナムを持つ奏斗を指して「お前が欲しかった物はアイツが持ってる」と告げる等、終始挑発的な態度を崩さなかった。


しかし英寿と一触即発な雰囲気になるとギロリに警告され、一旦は煽りを止めた。

ルークジャマト出現に伴ってミッション変更、殲滅戦になるとゾンビフォームに変身、ゾンビブレイカーで片っ端から雑魚を散らしていった。

親玉は逃がしたが、1回戦は危なげ無く生き残る事ができた。


  • 3話「邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り」

ゾンビ狩りのミッションにて、「自分のスコアが上だったらバックルを全部貰う」条件を持ち掛けた英寿の賭けに乗るも、最終的にギーツ41000pt、バッファ36500ptの結果で終わり、自身が持つゾンビレイズバックルを英寿に(スリとられる形で)渡す羽目に。


その後は自身がハズレだと馬鹿にしていた蛇口を英寿から受け取り、ゾンビ達と戦う(英寿と同じ様に鈍器として使用していた)。

ゾンビに感染したと発覚した祢音に「寧ろ良くココまで生き残れたな」と無慈悲に言い放ち、奏斗と共に去っていった。


  • 4話「邂逅Ⅲ:勝利条件」

同じくゾンビに感染した奏斗を縛り付け、バッファに変身し奏斗に攻撃しようとするが景和に止められた上に英寿から忠告され、未遂に終わる(本人は「只のジョーク」と言っていたが)。

その後、第3ウェーブ襲来の際に何故かマグナムレイズバックルを所持し、マグナムフォームに変身。元々近接武器しか使ってなかった事もあって銃を鈍器として使用していた。


実は、奏斗と裏で取引しており、奏斗が思う存分暴れて他のライダー達を妨害する事を黙認する代わりにマグナムレイズバックルを渡されていた。


その後、ゾンビ化が進む奏斗と祢音を鼻で笑い脱落するだろうと予想していたが、祢音は生きる希望を捨てず、ブーストアームドハンマーへと変身し、「ブーストハンマーグランドビクトリー」でゾンビジャマト軍団を撃破し、ゲームクリアとなった。


  • 5話「邂逅Ⅳ:デュオ神経衰弱」

ガツンと一軒家」という番組の企画で自身が敵視する英寿の家のリフォームを行うことになる。

英寿に「俺の家直すなら棄権するか?」と問われるが「速攻で終わらせてやる!」と言い、仕事に真面目に取り組んだ後、デザイアグランプリに参加することとなった。


2人組でスコアを競う団体戦のため、くじ引きの結果景和と組む事になる。

上記の性格のせいか、景和を無視し終始単独でトランプジャマトを撃破していたが、ゲームの性質上何度でも復活するジャマトに対して苛立ちを募らせていった。

その後、屋上のトレーニング場にて仮想ジャマトに苛立ちをぶつける中現れた英寿と口論(?)になり、「俺の願いは、お前みたいな奴をぶっ潰すことだ!ギーツ!」と憎しみを露わにしていた。


  • 6話「邂逅Ⅴ:逆転のブースト」

「デュオ交代チャンス券」を購入した仮面ライダーメリーこと小金屋森魚から「俺と一緒に組まない?」と持ち掛けられ、森魚が交代券を使用したことでデュオ相手が景和から森魚に変わる。

その後森魚が景和の懐から盗んだブーストレイズバックルを渡されるも、無くしたバックルを探す景和に対して「杜撰な管理をしていて盗まれるのが悪い」とブーストレイズバックルを見せることで森魚が盗んだことを暗に示す。


その後はどちらかが公平にバックルを手に入れるためビーチフラッグならぬビーチブーストを起案するが、案の定、森魚は景和が先に手に入れたのにもかかわらず強奪。道長も「これで、これは俺達のものだ」と宣言し、続く戦闘の際には預かっていたブーストレイズバックルでゾンビブーストフォームへと変身、そしてブーストゾンビフォームへとリボルブオン。


バッファ仕様になったブーストライカーと共にゾンビブーストグランドビクトリーを放ち、タイクーンと同時に別々のトランプジャマトを撃破するのだった。


そして、報酬としてポイントがバッファ&メリー……

ではなくバッファ&タイクーンに加算される


なんと、道長は森魚にも伝えない(無論景和も知らない)まま「デュオ交代チャンス券」を使用していたのだ。なので「バッファ&タイクーンチーム」「メリー&パンクジャックチーム」と以前の形に戻っており、ポイントも前述の通り「バッファ&タイクーンチーム」に加算され、無事2位通過で勝利。つまり、ブーストレイズバックルを持って「これで、これは“俺達”のものだ」と言ったのは自分と景和を指して言っていたことになる


戦闘終了後、景和から「助けてくれたの?」と聞かれた際には、「勘違いするな、たまたま引いたのがお前だっただけだ」と返している。「デュオ交代チャンス券」を使用した経緯についても「メリーのような奴を残しておいても厄介、排除すべき。」と判断したためだった。


  • 9話「邂逅F:Wake up!モンスター」

ゲームマスターから受け取ったタマゴを乱暴に扱いながらもドリルバックルを入手。

新しく手に入れた力でラスボスのナイトジャマトに挑むが、強力な攻撃でバッファの片方のツノが折れる深手を負う。


それでも、

ゾンビってのはな…死にかけてからが本番なんだよ!」

「勇気とか無謀とかどうでもいい…俺は負けない!それだけだ…!」

と戦う意思を見せる。


しかしギーツモンスターフォームがナイトジャマトを倒したことでデザ神が決定。


「どこまでも気に食わない野郎だ……ギーツ……。」


勝敗が決まっても最後まで英寿に嚙みつく態度は変わらないままリタイアとなった。だが、英寿が彼を認めたような発言をしたためか、その表情はどこか満足気であった。


謀略編での活躍(10~15話)編集

謀略編編集

  • 10話「謀略Ⅰ:新世界のビート」

世界がリセットされ、仮面ライダーの時の記憶を失っていたが再びデザイアグランプリに選定され再び参加する。

記憶を失っている時は英寿からのサインの申し出に素直にニコニコで嬉しそうにしたが、IDコアに触れ、ライダーとしての記憶が戻ってからは以前と同じような敵意剥き出しな態度を取っている(記憶を取り戻した直後、自身のシャツの英寿のサインに動揺を示すというシュールな姿を見せた)。


1回戦「海賊ゲーム」ではケイロウレターとチームになる。

グランプリ常連である道長も戦いに逃げ腰の2人が仲間では苦戦を強いられ、途中でレターが退場してしまい、ケイロウから強引に奪ったバックルでニンジャフォームに変身するが窮地に追い込まれる(この時、レターが遺したプロペラレイズバックルをケイロウに「これでも使っとけ、何も無いよりはマシだろう」と、最低限のアフターケアしている)。

しかし途中エントリーしたナーゴビートフォームの参戦により窮地を脱して1回戦を生き残った。


  • 11・12話

11話のミッションで人質とライダーがそれぞれペアを組む時に祢音と組もうとしたバス運転手、尾形次郎と半ば強引にペアを組む。

その後はギーツを脱落させようと暗号を入れ替える晴家ウィンを目撃し、運営側がギーツを脱落させようとしている事に気づく。


  • 13・14話

3回戦「イス取りゲーム」のルールに則ってドライバーを奪われてしまったため、生身で奮闘するも成長し強化を続けているポーンジャマトによって窮地に陥ってしまう。


その後はギーツによって撃破されたジャマトライダーから先んじてドライバーを奪還。ボスキャラ「かくれんぼジャマト」がタイクーンに討伐されたことで無事にゲームから生き残れた。


  • 15話「謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格」

ついに始まった最終戦では、少しでもスコアを多く稼ぐためにジャマトを討伐すべく前線に走る。しかし今まで以上の猛攻やルークジャマトの一撃によって押されてしまう。更に前話でギロリの策略で脱落させられ記憶を失い、一般人となった「浮世英寿」と鉢合わせる。


独りながらも果敢に戦った猛牛、怒りと無謀の果てに編集



ここから先はネタバレです。未見の方は注意!



























「勇気と無謀は違う」と彼の身を案じた言葉を聞き、更に勝利への欲望を燃やす道長。それは理想を叶えるためなら他人を容易に蹴落とす連中……仮面ライダーへの強い怒りが彼の原動力であり戦う理由だった。


たとえ逆恨みだろうと自分の命がどうなろうと、その果てに自分が他人を蹴落とす側に回ろうとも自らの理想を手に入れるために強大な敵に諦めず立ち向かうが、ラスボスである城ジャマトもといラフレシアフォートレスジャマトの一撃が直撃したことで変身が解除。IDコアにもひびが入ってしまう(皮肉にも、嘲笑った豪徳寺と同じシチュエーションである)。


失意と無念を抱きながらも、駆け寄る英寿に自分のドライバーとレイズバックルを無理矢理押し付け、ドライバーと共に消滅してしまった。

謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格

「違うというなら、信じさせてみろ···。

お前の言葉を···証明してみせろ···!」

MISSION FAILED


消えゆく刹那、彼の浮かべた表情はいつもの冷徹なものではなくどこか哀しげな、英寿に訴えかけるようなものであった

英寿にあって自分にはないのは何か、どうしたら英寿のようになれるかを問うかのように


こうして今作のクリスマスシーズンの犠牲者になってしまったかと思われたが……


MOVIEバトルロワイヤル』・16話での活躍編集


ここから先は劇場版のネタバレです。未見の方は注意!
















コラスによる世界書き換えの影響で復活。デザイアロワイヤルに参戦することとなる。例によって「お前らとは違う」というような棘のある態度であったが、英寿たちがしていたような仮装をしっかりしていた。また後述のゲーム開始時には、仕事柄慣れているのかトラックの運転手役を誰に頼まれるでもなく買って出ており、TV本編同様の生真面目な性分を見せている。


悪魔マラソンゲームでは仮面ライダーバイス電車の中で交戦。復活したてのバイスに同じ復活した者としてシンパシーを感じて休戦するも、突如参戦した仮面ライダー王蛇と戦うことになってしまう(紫繋がりであろうか。また、王蛇は龍騎本編において牛モチーフのライダーと浅からぬ因縁があることもこの対戦カードの理由かもしれない)。


意外にもプレイヤーのライダーを自身の手で殺すことには少し躊躇する一面がこのとき判明したが、相手が相手だったため一瞬の隙を突かれて倒されてしまい、「甘い」と称された。


その後、ギロリがゲームマスターとしての権限を奪い返したことで他の消滅したメンバー共々復活し、最終ミッションのシカゲームに挑み、前回敗北を喫した王蛇の足止めを買って出た。


全てが終わった後は「次こそはギーツに負けない」と決意し、再び消滅した。

こうして、16話に繋がる。


  • 16話「謀略IR:キツネ狩り」

ゲームマスター・ギロリが退場し、生き残った参加者たちにデザイアグランプリの全貌が明かされる中、ジャマトの巣窟とも呼べるアルキメデルの農園・ジャマーガーデンに移動させられていたことが判明。


アルキメデル曰く「ゾンビバックルの使いすぎ」によって辛うじて命を繋ぎ止めたらしく、新しい実験サンプルとして興味を持たれる。


乖離編での活躍(17~24話)編集

  • 17話「乖離Ⅰ:ようこそ!新しいシーズンへ!」

リニューアルされたデザイアグランプリの開催と並行してジャマーガーデンにて完全に息を吹き返す。

ジャマトの幼体と自分を単なる被験体として接するアルキメデルの姿を見たことで直感的に彼が黒幕であることを確信した。

そして、進化を続けるジャマトの驚くべき光景を見ることになる。


  • 18話「乖離Ⅱ:ブラボー!ジャマーボール対決!」

ジャマーガーデンを探索、脱出を試みる中ジャマトライダーに襲われる。

その最中に半壊したバッファコアIDを入手。アルキメデルが保管していたデザイアドライバーの内1台を使用するがコアIDが半壊しているせいか動作不良を起こすも、ドライバーに填めたコアIDを力任せにぶっ叩くという強引な方法左複眼にヒビが入ったエントリーフォームに変身。


只でさえスペックが下のエントリーフォーム、なおかつコアIDの半壊により更にスペックが低下し負荷に苦しむも生への執念と戦闘経験に物を言わせゴリ押しでどうにか撃破。


だが別のジャマトライダーが2体現れ、窮地に陥った道長は苦肉の策として撃破したジャマトライダーが落としたジャマトバックルを使い、ジャマトフォームへと変身

先述のコアIDの影響に加え人間が使うことを想定していないジャマトバックルの負荷に苦しむも、その力は絶大でジャマトライダー2体を瞬殺。

負荷で変身解除、彷徨い歩く中で古代都市の廃墟と思しき光景を目の当たりにする。


その後ろでアルキメデルは

「やれやれ……どこにも居場所なんかな〜いよ」とその背中を見て呟くのだった。


  • 19話「乖離Ⅲ:投票!デザスターは誰だ!」

不気味な森と廃墟が聳え立つジャマーガーデンからどうやったのか自力で生還し、差し入れを持ってきた英寿と遭遇(ちなみにその内の一つは英寿のジョークか牛めし味のおにぎり)。律儀にジャマトの正体を彼に教えると、自らの理想を諦めるどころか最早執念にも近い感情を燃やしていた。


しかし、ジャマトバックルによる負荷の後遺症からか再び意識を失ってしまうと彼の生存を良しとしないニラムによって再びジャマーガーデンへと運び込まれてしまう。

デザイアグランプリがジャマトと繋がっていたこと、自分たち仮面ライダーと理想の世界が単なる見世物としての価値しかない ことを理解してしまった彼の眼には、これまでにないほどの怒りが宿っており……。


  • 20話「乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!」

謎の少女・ベロバと邂逅し、お互いに手を組む提案を受ける。

この際左腕が植物状の何かに覆われており、ベロバは「ジャマトになりかけている」と評された。

その後、爆弾探しゲームに奔走する英寿らの前に現れ、ジャマトフォームに変身するとギーツと対峙。


押しも押されぬもする戦闘は日没まで続き、負荷で変身解除するもジャマトの力を自分の物にしつつあることを実感したのか、意識を失うことなくその場を後にした。


  • 21話「乖離Ⅴ:ゲイザーの鉄槌!」

イレギュラーとはいえ参加者であったため彼もインタビューを受けることに。デザイアグランプリを含めたオーディエンスや仮面ライダーたちへの敵意と怒りを剥き出しにしながらも真面目に応じていた(この際、テロップは雰囲気に合わぬポップなものになっており、ベロバがタブレットを持っていたため彼女が撮影・ハッキングして介入したものと思われる)。


その後はベロバとジャマト側の参謀となったとあるかつての参加者の指示で、ミッションクリアに奔走する仮面ライダーロポ襲撃してゾンビレイズバックルを強奪し、ナーゴ諸共一蹴してその場から撤退。その後はギーツとの決着に向かおうとするが、デザイアグランプリを汚す存在を許さない仮面ライダーゲイザーに変身したニラムと対峙、戦闘に入る(このシーンをよく見ると左腕が前回よりも侵食が進んでいるのが分かる)。


圧倒的な力の差を見せられるが、必殺技を食らう瞬間にジャマトバックルを装填してあるドライバーに愛用していたゾンビバックルを装填したことでゾンビジャマトフォームへと変身し、ゲイザーの必殺技から辛うじて生存することに成功。消滅どころか意識を保っているほどの強靭さと折れぬ闘争心を見せつけた。


ゲーム終了時には、参加者ではないもののオーディエンスの支持率を7%獲得したことが明かされている。

なお今回、「俺のゾンビバックルをよこせ……!」「これは俺のバックルだ!誰にも渡さない……」と自分のコアIDと相性が良いからか、ゾンビ=バッファの物とこじつけている様子が見られた。その言動のせいか、ファンからは妖怪バックルよこせと不名誉な渾名を付けられた。


  • 22話「乖離Ⅵ:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!」

ジャマトが出現しないことに痺れを切らしたチラミが自ら仮面ライダーグレア2に変身して「鬼ごっこゲーム」を開催したことでベロバ達と共に動き出し、孤立したチラミを襲撃。応援に駆けつけたGMライダー達すらボコボコにした。しかし、それを見ていたジーンが怒りを露わにして、仮面ライダージーンへと変身した。


  • 23話「乖離T:いざ!推しのためなら」

大智と共にジーンに襲いかかるが、ジーンの重力操作及び銃撃になす術なく圧倒され、撤退を余儀なくされる。

その後、ジャマーガーデンで英寿と対峙し、互角の勝負を繰り広げるが、ジーンとベロバの会話に衝撃を受け英寿が隙を見せたため、そこを突いて攻撃し、変身解除させた。しかし、会話によって自分たちの正体を察せられたベロバがジャマーガーデンを不要と判断し仮面ライダーベロバに変身。「レーザービクトリー」による大爆発に巻き込まれてしまった。


  • 24話「乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!」

どうやら無事だったようで、ベロバの本拠地にて、彼女が「ジャマトグランプリ」の開幕宣言を行う姿を見届けていた。なお、ベロバからは「ミッチー」と呼ばれており、ジャマトグランプリへのエントリーを勧められて、素っ気ない態度を取りながらも参加への意欲を示していた。


慟哭編での活躍(25~32話)編集

  • 25話「慟哭Ⅰ:ジャマトグランプリ♡」

道長

半分ジャマト化していることで参加条件を満たしていたため、新たな衣装に着替えてジャマトグランプリに参戦(なお、彼の新衣装はベロバのコーディネートによるもの)。そんな彼の前に、かつてデザイアグランプリで消滅退場した親友・今井透の姿に擬態したナイトジャマトが現れ……。


第1回戦「かみなりジャマト祭り」では、鬼塚寺の前で「すずなり鬼祭り」の準備中だった民間人達をジャマト達と共に襲撃し、そこに駆けつけて来たライダー達と交戦。自身はナイトジャマトと共にギーツと戦ったが、途中で第1ターンが終了したため、その場は撤退した。

その後、透に擬態したナイトジャマトと顔を合わせ、学生時代の思い出を語り合うが……。


第2ターンではナイトジャマトと共に行動し、ギーツとジーンの二人と対決。ナイトジャマトがジーンと戦う中、自身はギーツと戦い、途中で「至近距離からライダーに攻撃をヒットさせる」というシークレットミッションをクリアしたことで報酬のコマンドジェットバックルを入手し、レイジングフォームに変身。変身直後からレイジングソードをぶん投げてギーツに殴りかかったが、そのせいでレイジングソードにエネルギーがチャージできていなかったため、自分で自分を斬りつけることでチャージを強引に完了させ、コマンドフォームとなってギーツに挑みかかる。


  • 26話「慟哭Ⅱ:真紅のブースト!」

ギーツとの戦闘は続き、互いに譲らぬ戦いを繰り広げながら問答を繰り返す。


「見返りがなきゃ本気で戦う気も起きないか!それじゃあ俺には勝てないぞ!」

英寿「そういうお前こそ何のために戦っている?不幸な世界なんて叶える価値があるのか?」

「お前ら仮面ライダーが不幸になる世界ならな!」


しかし第2ターンが終了したため、再びその場から撤退する。

その後は休んでいたところに、透の姿をしたナイトジャマトから「ほら、食えよ。炭水化物。昔から大好きだったもんな」と焼きそばパンを差し出され、その際に「いつの頃の話だよ」と言いつつも笑顔でそれを受け取る。


その際、大智から「興味深いね。ジャマトと友情を育む男の心」と言われた際も、その言葉を強く否定する様子は見せなかった。


それから第3ターンが始まり、ナイトジャマトと共に動いていたところに、「すずなり鬼祭り」の邪魔をさせまいとした英寿が現れ、英寿が変身したギーツと交戦。

ナイトジャマトとの連携でギーツを追い詰め、ジャマトが完成させようとする櫓から落ちて来た雷を受けたギーツが変身を解除。生身の姿になった英寿を前に、今度こそ勝利を確信する。


しかし、立ち上がった英寿が取り出し掲げたブーストバックルに、宇宙から飛んで来た4つのブーストバックルが収束し、英寿が仮面ライダーギーツ ブーストフォームマークⅡに変身したことで形成が逆転。ギーツの新たな力を前に一方的に圧倒された上、ジャマト達が完成させようとしていた5つの櫓は全て破壊され、ナイトジャマトも倒されたことで敗北を喫した。


撤収する際、瀕死のナイトジャマトから助けを求められたが、道長はそれを拒絶する。


「計算が狂ったな。お前を利用すれば、ギーツを倒せると思ったが」

ナイト「俺達、親友だろ…?」

「ああ?ただの“バケモン”だろ。透はもう、この世界にはいない」

ナイト「ロエゼラビビテウ(待ちやがれ)…!」


道長は透に擬態したナイトジャマトに友情など感じてはおらず、最初から打倒ギーツのためにナイトジャマトを利用しているだけに過ぎなかったのである。

消えゆくナイトジャマトの言葉にも振り返ることなく、道長は立ち去って行くのだった。


また、本物の今井透は高所恐怖症なのだが、ナイトジャマトは特に気にすることなく高所にも移動していた。このことも道長が所詮は「偽物」として割り切るに至った要因かもしれない。


  • 27話「慟哭Ⅲ:たのしい戦国ゲーム♡」

ジャマトグランプリ第2回戦「戦国ゲーム」ではジャマト達と共に、ニラムが所持するヴィジョンドライバーを強奪するべく襲撃。しかしブーストフォームマークⅡとなったギーツに再び圧倒され、態勢を立て直すためにその場は撤退した。


  • 第28話「慟哭IV:絆のレーザーブースト」

再開された「戦国ゲーム」後半戦では、大智とともに城で事態を静観していたが、べロバが変身したグレアⅡが撃破されたことを受け、バッファの姿でべロバのもとに現れ、彼女とともに撤退。


しかし、彼の本当の目的はヴィジョンドライバーだったため、べロバからそのことを指摘されるも、「お前らが俺を利用したように、俺もお前たちを利用させてもらった」と一蹴。ヴィジョンドライバーを装着して、創世の女神と対面した。


  • 29話「慟哭Ⅴ:サプライズ!闘牛ゲーム!」

ヴィジョンドライバーを奪ったことでゲームマスター権限を発動、ジャマト陣営とデザグラ陣営での1VS1のタイマン勝負「闘牛ゲーム」を開催した。牛のライダーが闘牛ゲームを主催するとはこれ如何に(劇中でも景和に「牛はあんたでしょ」とツッコまれている)。


一般人への余計な犠牲を避けながら、デザグラ陣営のみを1ゲームで全滅させる意図でのルールであったが、ベロバがダンクルオステウスジャマトを伏兵として仕込むわ、試合中に祢音の秘密を暴露するわと、色々チャチを入れてきたことに不満を感じているようで……。


  • 30話「慟哭Ⅵ:手紙の中の王子様」

ギーツがビショップジャマトに勝利し、第3回戦はナーゴとの対決になったが、ベロバの姑息かつ陰湿な謀略が自身の意図したものではなく、「正々堂々と戦う」自身のスタンスに真っ向から反していたため、出場を辞退した。


その後、ゲーム会場に来た英寿と対峙。いつものように挑発してその場を後にしようとするも、自分の言葉を飄々とした態度で流すかと思った彼に胸倉を掴まれ、「お前もベロバと大差ないな」と怒りの籠った言葉を吐き捨てられる。

しかし、それに嫌悪感を露にすると臆することなく睨み返す。


「アイツと一緒にすんなっ!デザイアグランプリさえなければ、こんなことにはならなかった!!」


道長の本当の願い……それは仮面ライダーを倒して彼らを不幸にすることではなく、「『仮面ライダーをぶっ潰す力』を使用して、仮面ライダーと共にデザイアグランプリそのものを潰す」ことだった。

どんな素晴らしい理想も、力を与えられれば奪う側の存在に変わってしまう。やがて他人の命はおろか自分の命すらも省みなくなる。デザイアグランプリが存在する限り、悲劇は繰り返される。


全ては幸せを願うエゴが作った不幸だと今の世界と人間そのものへの怒りから願ったことだと判明した。

「闘牛ゲーム」終了後、離反を宣言するがベロバから「ギーツの弱点」を明かすと告げられ、装着されたヴィジョンドライバーの幻影を見る形で創世の女神誕生の瞬間を目撃し、ミツメが創世の女神であることを知った


  • 31話「慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム♡」

英寿/ギーツと決着をつけるために参戦し、ギーツと互角の戦いを繰り広げた。創世の女神による世界改変のメカニズムについても聞いたのか、第1ゲーム終了直後にデザイアグランプリと創世の女神に対して敵意をむき出しにし、「他人の幸せを奪ってたった一人の大いなる願いを叶えるこんなゲームは俺がぶっ潰す」と吐き捨てた。


その後、ルークを撃破した直後にゲームの残酷さを見せつけられた景和/タイクーンを強襲。手も足も出ないほどにボコボコにし、穴に落ちそうになったタイクーンの手をジャマトゾンビフォームで踏みつけるなど徹底したラフプレーを披露。その後、タイクーンの胸ぐらを掴んでそのまま穴に突き落とした。

天国と地獄ゲーム

その後、ビルの屋上で英寿に景和/タイクーンの消滅を伝え、改めて宣戦布告した。


  • 32話「慟哭F:最後の審判」

ギーツ VS バッファ

アルキメデルを取り込んだオステウスの妨害を受けながらもギーツとの決戦に挑む。互角の戦いを繰り広げながら彼を変身解除まで追い込むも、最初から決着ではなく道長の持つヴィジョンドライバーの奪取を目的としていた英寿の策に嵌り、ドライバーを取り返されてしまう。


その後は今まで辛酸を舐めさせられたギーツと21話で惨敗させられたゲイザーが互いに必殺技を放つ隙を狙い、漁夫の利を得る形で穴へ引き摺り込むことに成功。そのまま2機のドライバーを奪ったことでジャマ神の座を勝ち取るという、ジャイアントキリングをかましたのだった。


自らの幸せのために周囲を不幸にする最悪のゲームと仮面ライダー。そしてそれを娯楽とする狂った未来人を倒せる「力」は、創世の女神によって手に入り、理想の世界を叶えた彼の顔はタガが外れてしまったかのような狂喜の笑みに満ちていた。


そして、それを待っていたかのようにとある人物を中心とした新たなゲームが始まりを告げる。


慕情編での活躍(33~38話)編集

  • 33話「慕情Ⅰ:バッファ無双!」

Set Feverジャマ神

理想の世界を叶えて1週間後、世界リセットによってジャマト化しかけていた身体が元に戻った(道長が退場して以降デザグラはノーゲームが2回続き、世界リセットは行われていなかった)事を確認すると、諸悪の根源であるデザグラを排除する目的で行動を開始する。


同時に体裁や形振り構っていられなくなったチラミが参加経験のある仮面ライダーを無理やり召集するも、手に入れた力=フィーバーゾンビフォーム(ジャマ神)で苦戦する事無く圧倒。正にサブタイトル通りの強さを見せる。

そんな彼だが、記憶を失って平穏に過ごす祢音にはIDコアに触れない様警告のみに留めたり、倒したプレイヤーライダーについては退場はさせず、無力化した後ドライバーから外れたIDコアのみを粉砕する事で、脱落させたうえで出場資格を永久剥奪するまでに留めている。


そしてヴィジョンドライバーのアクセス権限を使ってデザイア神殿に乗り込むと(道長個人のアクセス権限は謀略編で退場した時点で剥奪されている)、チラミにヴィジョンドライバーを放り投げ傍にいたジーン含め「もうデザグラは要らない」として殲滅する事を宣言。


チラミに今の自身の在り方が他のデザグラ参加者と同じである事を指摘されるも、それを承知の上で自分を皮切りにデザグラを無くす意志を固め、1対2の状況ながらもジャマ神として叶えた願いの力で圧倒する。


しかし排除したハズの英寿がなぜか突如復活、ギーツに変身すると…


「無駄だ…お前はもう…俺には勝てない!」


とギーツに告げるが、


ギーツ「俺の相手はお前じゃない」


と告げられた先に向けられた銃口が自分では無く、チラミ/グレア2である事に驚愕する。


  • 34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」

突如復活した英寿(ギーツ)がグレア2をボコボコにしていたが、その戦いに横槍を入れる形で乱入。グレア2に渾身の一撃を浴びせ、チラミを消滅させた

その後、スエルに招待されデザイアロワイヤルの開催を宣言された際には困惑しつつも、自身の野望のために参加した。


ゲーム開始後、タイクーンとナッジスパロウが戦っている場に突如出現し、2人を一撃でねじ伏せる。「どいつもこいつも、忘れてさえいれば俺と戦わずに済んだモノを」と呟きながら、撤退した大智を除く景和、祢音、沙羅を纏めて脱落させるべくトドメを刺そうとしたが、ブーストフォームマークⅡに変身した英寿に妨害され、撤退を許してしまった。


  • 35話「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」

IDコアを探していた祢音と沙羅に遭遇し、早速襲撃するが、景和が陰でサポートしたせいで取り逃がしてしまう(尚、態度は変わらなかったが沙羅に対しては超初心者だと分かっていたからか、後述の手加減無しの戦闘も相まって道長にしては珍しく手加減している様な描写があった)。


その後は差し入れ(またしても牛めしおにぎり)を持って来た英寿と言葉を交わし、今まで「くだらない」と怒りを覚えてきた英寿のの真意が「母親のため」と分かった事もあって、絶対に無いと思っていた目的の一致に対して、意外ではあるが満更でも無さそうな反応をしていた。


その後、大智が祢音、沙羅(とコッソリ隠れている景和)を潰すために連絡を寄越したが、道長の1番嫌う「他人を陥れる卑怯な手」を使った大智の二枚舌を引き抜くためにターゲットを大智に定め、ジャマ神の圧倒的な力でナッジスパロウを徹底的に痛め付けて撃破する。

最後には大智のIDコアを潰して脱落させるが、ダンクルオステウスジャマトの襲撃を受け、IDコアを奪われてしまう。


  • 36話「慕情Ⅳ:かりそめの共闘」

ダンクルオステウスと交戦するも、ジャマ神の力は対仮面ライダー特化でありジャマト相手には通用せず圧倒されてしまった上、IDコアを持ち逃げされてしまう。その後は英寿にアルキメデルに対する警告をし、英寿から「優しいんだな」と茶化されるも、「うるさい」と一瞥して立ち去る。


夜に隠れ家で残りの仮面ライダー達の確認を各自の動物モチーフを描きながら行なっていたが、その腕前は完全に画伯だった(※最終回直前の杢代のインタビューによると、美術部のスタッフが書いたようである)。

そして再び差し入れを持ってきた英寿とすき焼きの鍋を突きながら、本当の目的が「もうこれ以上ジャマトに仮面ライダー達が命を奪われないようにするためにIDコアを破壊している」ことであると指摘されるが、本人はあくまで仮面ライダー達への戒めのためと主張している。


ミッション3日目は、景和達がダンクルオステウス率いるジャマト達に襲撃されていた際に英寿と共に奇襲を掛け、互いに憎まれ口を叩きつつも共闘し、ダンクルオステウスを撃破した。


  • 37話「慕情Ⅴ:純白の破壊」

デザイアロワイヤル延長戦にて、残ったライダー達を不幸から解放するために景和/タイクーン、祢音/ナーゴ、沙羅/ハクビと交戦し、圧倒的なライダー特攻でねじ伏せ、ナーゴとハクビのコアIDを破壊し、脱落させた。


その際に、「ライダーになったことを忘れればこれ以上不幸にならなくて済む」と自身の思想を語りながら攻撃していたが、その思想に反論し「犠牲になった人たちを救う」願いを叶えるべく食らいつく景和に対しては「そんなことしても、他の犠牲者が生まれるだけ」「理想を願えば別の不幸を生むだけ」と指摘するが、それでも諦めない景和に苛立ち「お前の理想論はもう聞き飽きた!」と吐き捨て、コアIDを砕こうとした。


しかし、そこにパンクジャックに変身したウィンが出現。タイクーンのコアIDを奪還され、延長戦は時間切れとなってしまった。その後、英寿、景和とともにデザグラの文献に基づいたウィンの推測を聴くが、それを意に返さず、「罪は道具にあるのか、それとも使う側にあるのか、どっちにしろ消えるべき存在であることに変わりはない」と吐き捨てた。


  • 38話「慕情F:九尾の白狐!」

どこかの屋上でグランドエンドを目撃していたが、グランドエンドの影響で記憶を失ってしまった。


創世編での活躍編集

  • 39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」

英寿の創世の力により、記憶を取り戻したことに困惑しており、景和の自宅に押しかける形で事態を把握(なお、その際に「入るぞ」と言う礼儀正しさっぷり)。この際現場作業をしていた故か景和宅を「中々良い所に住んでいる」と評していた。


その後、景和とともに英寿の元を訪れ、その魂胆について詰問していた。

景和とともにエントリーするかどうか話し合っていたが、その際に英寿が一人で戦う理由について「アイツなりの償いだろうな」として理解を示していた。

更に創世の女神の力により、現代に居座ったベロバと思わぬ形で再会することとなり、怪訝そうな顔をしていた。


  • 40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」

景和と共に再びデザイア神殿に訪れ、デザイアグランプリの遺物であるベロバやジャマトを倒すために再び仮面ライダーになることを選び、ツムリからデザイアドライバーとバッファのIDコアを受け取った。

その後は突如出現したジャマトを倒すためにバッファに変身し戦闘を開始する。


ジャマ神としての力は放棄したらしく、心境の変化や標的が仮面ライダーからジャマトに変わったことで使用していない。その後はジャマトを追い詰め止めを刺すが、ジャマトの正体は大智によってジャマトを寄生させられた沙羅であり、ステージ2に移行していたことで結果的に沙羅の命を奪ってしまう。

その事実に動揺する中、直後に駆け付けた景和に問い詰められる。


40話

「ああ、俺が殺った……!」


かつての自分と同じ怒りに染まった彼の目を見た道長は弁明せずに鎮痛な面持ちで自身の否を認める(今まで自身がやってきた所業を鑑みれば当然だが)。

家族を全て喪い、憎しみに支配された景和に地面に殴り付けられて責め立てられるが、道長は行き場のない彼の悲しみと怒りを身を以て受け止めることしかできなかった……。


  • 41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」

ジャマト達が増殖が活性化する中で今回もジャマトを撃破したが、既にステージ2に到達しておりまたしても命を奪ってしまう


知らなかったとはいえ沙羅を手に掛けてしまったことから平静を装いつつも精神的に追い詰められており、度々沙羅の幻覚に苛まれている。また、現れたベロバからは「あんたには不幸が似合う」と笑われるが、道長は「犠牲を払ってでも終わらせる」と宣言した。

しかし、元に戻す方法を模索せず、ひたすらジャマトを倒す行為は、図らずもいたずらに犠牲者を増やすだけであり、しかもその行動が相手の理想を実現させてしまう手助けになってしまっている……

ただ、次の42話にて元凶を潰しに行っていた場面を考えると、「元凶を潰しに行きたいが、ジャマトを放置しても危ない」と判断した可能性が高い。


その後、ジャマト達を再び倒し沙羅の幻覚に苛まれていた直後に「姉ちゃんだけでは飽き足らず、また誰かを犠牲にする気か…!」と道長への憎しみに燃える景和が現れ、「どうせ元に戻れないなら、他に方法はないだろ」「闘い続けなきゃ、犠牲者が増えるだけだろ!」と主張するが、逆に景和から「姉ちゃんの命を奪ったことを正当化する気か!」「犠牲を出しているのはお前だろ!」と一蹴され、そのまま景和と殴り合いとなるも、ブジンソードに変身したタイクーンと戦闘となり、バッファに変身するも、ブジンソードの圧倒的な力に敗北し、武刃で串刺しにされてしまう。


  • 42話「創世Ⅳ:女神完成 闇の刃」

その後、しぶとく喰らいつくもブジンソードビクトリーを喰らい変身解除させられる(ちなみに前回の分含め必殺技を合計3回受けている)。「俺を倒して満足するなら好きにしろ…!」と言うが、「楽になんてさせない…姉ちゃんを奪った苦しみを味わい続けろ…」と吐き捨てられ、景和はその場を去った。満身創痍の道長は、かつての自分と同じように己の願いの力だけで平和を取り戻そうという考えに至ってしまった彼を見逃すことしか出来ないのだった…

その後一人で大智のもとへ潜入し、パラサイトゲームの悪夢を終わらせるべく、彼を倒そうとするが、そこにベロバとケケラが乱入、二人が変身したプレミアムベロバプレミアムケケラと戦闘になる。自身もコマンドフォームに変身するなどして喰らいつくが、やはり二対一では分が悪く、必殺技を喰らい惨敗してしまった。

ベロバから「見損なったわよ…幸せになる気はないって言ってたくせに。」と言われるも、「俺はどうなってもいい…!ただ他の人間は別だ…!」と言い残しそのまま気を失ってしまった。


  • 43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」

街中で暴れ回っていたギャングライダーズとその手下達を止めるため英寿とともに変身。ギャングとはいえ一般人相手には手が出せず、終始仮面ライダーターボンを相手にしていたが、撤退を許してしまう。


その後、サロンにて景和がターボンを倒して新たにギャングのボスとして君臨していることを知り、彼を止めるために単身向かうことを英寿とウィンに宣言してサロンを去った。


その後、景和の元へ向かう前にボロボロの状態で入院中の大智の元へ向かい、知恵の樹の所在を問いただしたが、大智は自身がこれまで作り上げてきたものを失ったことへの喪失感と執着でマトモな返答が得られず、更には「似合わないねぇ…、救世主にでもなるつもりだった?」と煽り返されたが、彼に対し「何が人類の記憶だ…、死んだらそれまで。幸せもへったくれも無い。」と吐き捨て、病室を出た。


  • 44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」

大智から聞き出した情報からパラサイトゲームでステージ2となった人間を救える可能性に気付き、英寿から景和がギャングライダーのヘッドとなったことを聞いたことで、景和を正気に戻す為にギャングライダーのアジトに単身乗り込む。


景和と対峙した際には上述の情報を開示しつつ説得しようとするも、却って激昂した景和と戦闘となる。ゾンビフォームでありながらも、リボルブオンやバックルの性能を十全に活かしつつ、ブジンソードになんとか喰らいつくが、その高い戦闘技能をもってしても、圧倒的なスペックの差は覆せず敗北。倒れながらも景和の現状を説くが、慟哭編での自身の所業のせいで互いの口論は並行線。その際に


「俺はギーツを信じる!」


とかつて英寿を目の敵にしていた時の自分とは対照的とも言えるという言葉を残しており、その言葉に景和の心は若干の揺らぎを見せた。


その後、祢音に敗北したベロバの元に現れ、「お前が一番不幸に見えるのは、俺だけか?」という最大級の皮肉を投げかけ彼女の慟哭する様を見ながらも黙ってその場を立ち去る(この際、先の戦いで倒れるレベルの負傷をしたとは思えない程堂々としていた)。


  • 45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」

サロンにてナーゴ復活のカラクリを聞き、英寿の創世の力が幸せを強く願う力と結びつき、それに比例して強大なものとなる可能性を見出した。そして、英寿、祢音とともに大智の元に赴き、彼から知恵の樹の在処と取り込まれた人々が救える可能性を聞き出すことに成功。


その後、景和と英寿の決闘を見ていた奏斗に対して「相変わらず性根が腐ってんな」となじりながらも、ツムリから創世の力を受け取った英寿が景和とツムリの強く願う力を糧に世界を作り替える様子を見届けた。


罪過の清算、因縁の終止符編集

  • 46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」

ギーツによって世界が作り変えられる様子を見届けギャングライダー達が居ない元の世界に戻った事を確認した後、ベロバ達からの攻撃を受けてた大智を祢音/ナーゴと共に助け、ファンタジーフォームの力で自身の攻撃を透過させケケラ達の攻撃を相殺させた後に撤退。


「元はと言えば、俺がやった事だ。けじめはつける」


デザイア神殿で大智に問い詰めるも彼の口からベロバが知恵の樹を使って何らかの計画を画策してることを知ると、祢音に大智の監視を任せてこれまでの因縁に終止符を打つため、沙羅や犠牲者達を救うためにベロバとの最終決戦に望む。


そんな道長を見て、大智はこう語った。


「吾妻道長という男もかわいそうな人間だね。誰も不幸にならない世界にするために、自分だけが不幸になる道を進もうとしている。」


そう。道長が本当に叶えたかった願いとは、復讐でも力でもなく「誰も不幸にならない世界」であった。


つまり「全ての仮面ライダーをぶっ潰す力」も33話でチラミに語った「デザイアグランプリが存在しない世界」も、あくまでもその手段でしかなかった。

公式サイトでも「「不幸になる人がいない世界」の道長」と書かれている。


ベロバと対峙した際には、これまでの自身の所業を指摘され、救世主にでもなる気かと盛大に皮肉を浴びされるが、上記の大智の言葉を裏付けるかのように道長はそれを意に介すことはなく、「別に赦されたい訳じゃない、気に入らない奴をぶっ潰すだけだ!」と己の罪過を受け入れつつも啖呵を切る。

ベロバも本気を出すために使い慣れた仮面ライダーベロバに変身し、一進一退の攻防を繰り広げるも、ゾンビフォームとオーディエンスライダーでは圧倒的なスペック差から追い詰められ、満身創痍の状態でライダーキックをベロバに向かって放ち、ライダーキックの衝突で一度は押されるが、ベロバがプレミアムではなく仮面ライダーになっていたことと、これまで使用することの無かった全ての仮面ライダーをぶっ潰す力が一時的に復活した事で、ベロバの撃破に成功した。


撃破後、ベロバの最期を見届けた直後にもう一人のツムリを引き連れて現れたケケラに始末されそうになるが、そこへ駆け付けた景和に救われる。


景和「ありがとう。姉ちゃんのために」

道長「俺が招いたことだ…。悪かった…」

景和「俺のほうこそ、今まで、みんなを信じられなくて…ごめん」


これまで景和達への仕打ちや沙羅を殺めてしまったこと対して道長は心から謝罪し、景和からも周囲の声に耳を貸さなかったことを謝罪された事で、ようやく両者は和解した。


その後はベロバとの決戦前に約束した、「ベロバを倒したら沙羅を元に戻す」約束を果たさせるため景和達と共に知恵の樹へ向かい、大智が作り出したジャマト化を防ぐ血清によって沙羅が知恵の樹から解放される瞬間を見届けた。


「誰かを不幸にする奴=仮面ライダーをぶっ潰す」という怒りと憎しみで仮面ライダーになり、「誰も不幸にならない世界」にするべく、その過程で多くの犠牲に対する責任と罪悪感を一人で背負い続け、最終的には「自分のした事へのけじめをつける」ために、自分の命を賭してまで因縁の終止符を打った道長。

しかし、己を取り戻した景和によって救われ、遂に「沙羅たちを救い出す=誰かを不幸から救い出す」ことができた、この時の道長の表情は、紛れもない笑顔だった。


  • 47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」

かつて手をかけてしまった沙羅に対して、改めて謝罪したが、沙羅は「私が助かったのも、バッファローさんのおかげだからね。プラマイゼロだよ」と彼の謝罪を受け入れ、許した。

しかし、その直後ケケラが破壊の女神に願いを叶えさせたことで仕掛けた「仮面ライダーゲーム」によりバッファローのぬいぐるみに変化させられた

その後、ケケラの消滅により元に戻った。


  • 48話「創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌」

スエルが仕掛けた「終幕のデザイアグランプリ」に翻弄され互いに潰し合うジエンドライダー達を止めるため、戦意を喪失したプレイヤーを退場させるゲームマスターを排除するためにバッファに変身。しかし、ゲームマスターには逃げられてしまい、プレイヤーに関しては元が一般人であるため下手に手出しできないことから多少加減して彼らを追い払うことに成功する。


その後も景和達と共に「終幕のデザイアグランプリ」を終わらせるために奔走。景和からプレイヤーの足止めを頼まれた際には「俺は無敵だからな!」と返答していた(その直後にアームド武装のプレイヤーからの攻撃を四方八方から受け、「痛ってぇ!」と言っていたが)が、加減できない道長を心配した景和から「反撃はナシだからね!」と返され、釘を刺された。


景和からこのように言われた以上、前科もあってプレイヤー達に手を出すわけにもいかず、ゾンビブレイカーを投げ捨てて素手で彼らを止めようとしたが、アームドハンマーで尻を殴打されるという地味に痛い攻撃を喰らう羽目に。


「痛って!!オイ!!ケツ叩くな!!!」


最終回での活躍編集

  • 49話(最終話)「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」

英寿死亡の報を聞き、スエルをぶっ潰すために景和/タイクーン、祢音/ナーゴに加勢し、参戦。

ジャマ神としての力も行使した上で全身全霊を以てスエルを倒そうと挑んだものの、「ライダーの攻撃の無効化」を危険視したスエルにより「リバース」を発動され、ジャマ神としての力どころかバックルとドライバーすらも喪失。


リガドΩの攻撃により生身で吹っ飛ばされるものの、首を掴まれた景和を助けるためにしぶとくリガドΩにしがみつき、最後まで諦めようとしなかった。


彼を含め、3人の願いに呼応するかのように神となった英寿が奇跡の復活を果たしたことで、英寿の手でドライバー、バックルが復活。

ゾンビフォームへと変身し、タイクーン、ナーゴとともにギーツに加勢し、3人の抜群のコンビネーションでリガドΩを翻弄。

その後、ギーツとリガドΩの一騎打ちを見守り、英寿がスエルを打倒した際には安堵していた。


そして、英寿が世界を作り替える際に自身の存在を忘れさせようとした際には唖然としながらも「人を化かすのも大概にしろ!」と反対したが、彼の「キツネだからな」という返答を聞いて彼の覚悟を受け入れた。

英寿が作り替えた「誰もが幸せになれる世界」では以前よりも明るくなり、大工として働きながら上司や同僚、後輩とBBQを楽しむなど積極的に交流している。


親友の透が戻ることはなかったものの、その死を受け入れて彼は「自分と他人の幸せ」のために前へ進み出したのだった。


ちなみに、彼が絵馬に書いた願いは「うまい肉を食う」

憎しみを糧に仮面ライダーとなった彼は、ようやく日常の素朴な幸せを願うことができるようになったのであった。


本編終了後の活躍編集

4人のエースと黒狐編集

冒頭、大量発生したジャマトと市街地で戦闘していたが、ジャマト世界樹の分裂に合わせて西部劇風の世界にホルスタイン柄があしらわれたカウボーイ風衣装で配置される。

4つの世界のどこにも姿の見えない英寿といち早く合流……したは良いものの、話を聞いても「わかんなかった!」と元気に答える、なんかよくわからない物を拾い食いする等知性の欠片も感じられない様子に困惑する。


それでもジャマト世界樹をどうにかすれば良いんだろ、と英寿を引き連れ出撃。それを妨害しようとするジャマト軍団と戦闘に入る。

一向に変身しようとしない英寿に業を煮やし「変身しろ」と促すが、当の本人がマグナムレイズバックルを投擲武器として投げつけてしまう。


生来の面倒見の良さが爆発し(ゾンビフォームの長い爪で苦労しながら変身ポーズまで教え)手伝って変身させてやったは良いものの、今度はマグナムフォームの装備であるマグナムシューター40X(銃である。念のため)を鈍器として振り回しはじめるわ(ちなみにかつてバッファもマグナムフォームで同じ戦法を取った)、援軍にやってきたウィンの連れてきた馬に乗りそこねたギーツが何を考えたのか「俺は馬だ!!」と言い出し肩車され文字通り振り回されてしまうなど、理解が追いつかなくなっている

一応、肩車状態を利用してポーンジャマトを薙ぎ払うなどコンビネーションらしきモノを見せてはいたが……


最終的にオパビニアジャマトを発見したギーツにミサイル呼ばわりで投擲され、オパビニアのをすっ飛んでいき戦線離脱。英寿はオパビニアに吸収されてしまった。

程なく他の世界でも英寿が吸収され、四分割されていた世界が元通りに統合。それに合わせて道長はデザイア神殿に撤退する。


世界統合後はタイクーンと共に出撃し、クロスギーツと交戦。

バッファのゾンビストライクでタイクーンを守り、ブジンソードの攻撃に繋ぐなどコンビネーションを発揮し善戦するが敗北。続けて現れた4人目の英寿も負けてしまい、世界が壊滅。その余波に巻き込まれ消滅してしまうが、最期に英寿に望みを託す。


因みに初期フォームなためスペック差で終始圧倒されてはいるが、一応一度だけクロスギーツを怯ませている


その後、無事復活しギーツに意趣返ししている。


最強ケミー★ガッチャ大作戦編集

クロスウィザードの力で景和、祢音共々ケミーの姿に変化させられてしまう

何とか元に戻るため、クロスウィザードが仕掛けたゲームに英寿達と共に参戦することとなり、自身は黒鋼スパナと組むこととなった。


スパナからは「ケミーは道具だ」「ケミーが指図すんな!」と散々邪険に扱われていたが、リクシオンの電撃からスパナを助けるために自らヴァルバラッシャーに入り込み、ゾンビフォームの力で撤退させた。


その後、スパナに自身の教訓も踏まえた上でなのか、「お前だけではアイツに勝てない」と指摘し、自分を戦線に出すように要求したため共闘が実現する…かと思いきや、結局リクシオンの電撃の囮(というより、避雷針)のように扱われてしまった。


だが、これを機にウィザードマルガム戦では息の合った連携を見せており、拘束されたギーツⅨの鎖をスパナ/ヴァルバラドとともにゾンビブレイカーとヴァルバラッシャーで切断するなど要所要所で貢献していた。


なお、クロスウィザードの夢の世界で彼が何をしていたかと言えば、『A6ランクの肉を大工仲間と共に焼く』(※)であった。なお、事件の収束後にはおにぎりを仲間たちと仲良く食べる姿が見られる。


(※)一応言っておくが、現実世界における国産牛肉の最高ランクはA5まででありA6は存在しない。劇中では本人が「フザけた夢だった」と吐露していることから、存在しないまやかしの肉、夢の世界における「道長の理想の肉」ということだろうか。


ジャマト・アウェイキング編集

事実上の主役として登場。


(以下ネタバレ注意!)



























本編の後は土木現場の作業員として従事。

団地の修復工事中に同僚から「男の子の幽霊が出る」という噂を当初は「単なる噂話」と信じなかったが、突如として子供の声が聞こえてくる。


遊具の下へ視線を向けると、そこにいた男の子と軽く会話を交わす。同僚に声をかけられた際に「あそこに男の子が…」と再度振り向くが子供は忽然と姿を消していたため、「見えてはいけないものを見たのではないか?」と訝しまれる。「ああ…かもな」と引きつったような表情を浮かべていた。


工事を終えて帰路に向かう際、同団地でが経営しているパン屋に訪れていた景和・袮音・沙羅たちと遭遇。彼ら3人が10歳くらいの男の子を探していると聞く。


子供を見た場所へ案内しようとした瞬間に突如銃声が響く(銃声に驚き肩を竦めるという意外な一面を見せていた)。

何事かと騒ぎの起こった先へ向かうと夫の命を奪った警察官への憎しみにより葉月がクイーンジャマトに覚醒していた。その力に呼応するように道長の体内に眠っていたジャマトの力が活性化。


その激痛に呻くものの民間人を無差別に巻き込むクイーンジャマトを鎮圧するため景和、祢音とともに交戦。何とかクイーンを止めることには成功するものの間髪入れず未来からの刺客・白英寿が現代に降臨。仮面ライダードゥームズギーツに変身し、その圧倒的な力で苦戦を強いられ変身解除に追い込まれた。その直後、現代の英寿が駆けつけたことにより事なきを得る。


景和らと共に退避先のデザイア神殿のサロンにて作戦会議をしている時にニラムのメッセージを引っさげたベロバが現れる。視界に入れた際には「ずっと帰っていれば良かったのに」と吐き捨て勝手に同行された時には露骨に不快感を示していた。


ベロバを撒いた後も事件解決に向けて奔走する道長だったが、ナイトジャマトビショップジャマトに襲われている春樹を目撃する。レイジングフォームとコマンドフォーム・ジェットモードで応戦し春樹を救出。少し離れた場所にある公園へ向かい春樹との対話を試みる。

「人間とジャマトは争わなきゃいけないの?」という問いには、「人間かジャマトなんて関係ない。悪いのは、自分の幸せのために他人を傷つけることだ」と自身の経験談を含め諭す。(威圧感を与えないようしゃがんで視線を合わせる、隣に座るなど気遣っており、面倒見の良い兄貴分としての一面を見せている。)


春樹との対話を経て母親の元に送り届けようとしたが、そこで運悪くエースと鉢合わせしてしまう。春樹を逃がすため単身でドゥームズギーツと交戦するが、圧倒的な力の前になす術もなく変身解除に追い込まれてしまう。


直後に物陰からベロバが現れ『道長を究極のジャマトへ変貌させ、推しと共に心中を図る』魂胆を暴露しつつ、ジャマトの角で背後から心臓を貫かれる。道長の中に宿っていたジャマト因子が再度覚醒、茨が道長の全身を包み込もうとしていたが「『全ての人が幸せになれる世界にする』ギーツの夢を信じる!」と信念で抗い、英寿が創世の力を発動させたことでジャマトの力を変換し誕生したプロージョンレイジバックルプロージョンレイジに変身。ドゥームズギーツと一進一退の激闘を繰り広げる。


創世の力でプロージョンレイジを消滅させる寸前、奮闘の末に創世の鎖を破った英寿が駆けつけドゥームズギーツの相手を引き受けたことで、道長はキングジャマトと交戦中の景和、祢音と合流。連携によりキングジャマトを圧倒し、最終的にトリプルライダーキックで撃破した。


その後、葉月の死によって憎悪にとらわれゴッドジャマトの力が覚醒しようとしていた春樹を満身創痍の身ながら抱擁し、「幸せになれ!」と力強く激励した。同時に「俺が面倒を見てやる」と約束していたため、そのまま春樹を引き取って育てていると思われる。


ちなみに本作のVシネマにおいて、遂に道長が語った「ギーツが目指した、誰もが幸せになれる世界を叶えてみせる!」「あらゆる憎しみは、この俺がぶっ潰す!」という名言の数々は、何度も衝突を繰り返しながらも、根底では強くライバル視していた浮世英寿と同じ理想を抱いていた証拠でもあり、本編で目指した「誰も不幸にならない世界」を目指した戦いを経て、成長を遂げた道長を体現しているとも言える。


余談編集

  • 当初はバッファに合わせたガッシリした人間を起用する予定だったが、18歳の杢代がキャスティングされた事によってキャラクターに多少の変更があり、設定年齢も23歳から21歳へと引き下げられ、人間味と若さが加えられている。
  • 初期に着用していたデニムジャケットやアウトドアベストについては、仕事との兼用というテーマからかワークマンのものであったことが特定されている。
  • 道長は荒い言葉遣いだが、「荒くし過ぎると虚勢を逆に張っている様で弱く見えてしまうため、落ち着いたテンションで、"力強さ"や"自信"を少ない台詞に込められるように意識している」とのこと。監督の中澤からも、「早口で声を荒げて喋るのではなく、落ち着いたローテーションで喋った方が強く見える」と教わったらしい。また、バッファのスーツアクターを務める縄田とは、バッファのキャラクターを示す表現である「戦闘前に首を鳴らす癖」や「気だるそうに歩く感じ」などを共通認識として持つようにしているという。
    • また、25話のレイジングソードによる自傷行為は縄田が発案したアイデアである。
    • 44話の景和に呼びかけるシーンは演者とスーツアクター2人で話し合い、杢代は縄田から「和人の人間味を全ベットしてこい(全てをぶつけろという意味)」と助言されたと公式サイトにて語っている。
  • 第一印象は荒々しい性格に見えるかもしれないが、6話で森魚が不正を働こうとした際にはビーチブーストで彼を試す(景和と真面目に勝負をするか、以前の様に卑怯な手を使うか)など、正々堂々とした性格であることが覗える。また上記のように自己中に見えて義理堅い所も併せ持っているため、ファンの間では「のように心の光がダダ漏れ」「ツンデレ」「今回の話で一気に好きになった」と好感を持たれている。
    • 10話でも(チーム分けには不満を漏らしていたが)決してチームメイトを囮にするようなことはせず、正々堂々とミッションをこなしている。だが、一徹から強引にバックルを奪い、代わりに脱落したレターのプロペラバックルを押し付けるなど、ゾンビ・ニンジャの大型バックルを独占するなど自己中心的な行動も目立った(尤も初心者かつ腰痛持ちの一徹はニンジャフォームでも戦力外な有り様であり、バックルを所有していても持ち腐れ状態だったためプロペラバックルを渡すだけ温情とも言える)。
  • ギーツのライバル的な立ち位置だが、実際には彼が一方的にライバル視しており、ギーツの方はあしらっている。また、ギーツに勝利したのは全て外的要因や他に気を取られた時で、純粋な実力で勝ったことは一度も無い。とはいえ、36話にてギーツがバッファを壁のようにして反射させてダンクルオステウスジャマトにキックを決め込み、「なんで蹴ってんだよ」と不満をぶつけるも、「お前、最強なんだろ」と返されたあげくご丁寧にレーザーレイズライザーによる銃擊も受けていた(当然無効だったが)ため、対仮面ライダー補正があるという環境下では道長の方が有利といえる。
  • 対ジャマトライダー戦やレイジングフォーム、ジャマトフォーム使用時の戦い方から近接戦、徒手空拳に関してかなり強く(学生時代の喧嘩で培った物と思われる)、加えて他のフォームでの武器の使い方からも一見すると脳筋のように見えるが、時には至近距離で放たれた弾丸を角で弾いて逸らすという技巧的な立ち回りや、リボルブオンを駆使して上下反転による連撃等、英寿に負けず劣らずの戦闘経験による積み重ねを遺憾無く奮っている。
  • 「本来プレイヤーが入れるはずの無いジャマーガーデンに入る」乖離編での動向から、一部視聴者からは「裏ルートどころかデバッグルーム(ゲームで言うプログラムやステージの裏側など本来は開発者などしか見れない場所)に入った」「デバフ付きアイテムを特定のステージまで使い続けて退場すると真ルート入りとかゲームで本当にありそうな奴(要約)」と揶揄されている。
    • また、18話でのあまりにも英寿らから掛け離れた雰囲気、森の彩度が暗かったのもあって「1人アマゾンズ(を演じる男)」「ニチアサでプロレス技で腕折る奴初めて見た」「スーツアクターの動きに合わせての苦しそうな演技上手すぎる(要約)」と杢代のアテレコを評価する声含め、様々な感想が飛び交っている。
  • 20話では道長の左腕が植物状の何かに覆われている=ジャマトになりかけているような描写がある 他、一部の視聴者から同じ道を進んでしまうのか…?」と予想する声もある。
    • これにより、偶然ながら変身ポーズが左手を掲げるため、更に映えることとなった。なお上記の通り、この状態異常はジャマ神になったことで回復している。
    • 因みに駆紋戒斗/仮面ライダーバロンとは「好戦的な性格で挑発的な言動も目立つライバル」「卑怯な手段を嫌う」「過去の出来事から強さを追い求める」「敵組織と一時的に利害の一致で手を組んだ事がある」「女性ライダーに興味を抱かれる」「植物がモチーフの敵を使用して想定外の姿に変貌した」「怪人を率いて主人公と激闘を繰り広げた事がある」等の共通点が存在する。また、この作品でも異次元の森の世界が登場している。
  • 主人公勢力をぶっ潰すために(現状の)敵側と手を組む、変身アイテムを強奪するなどの行動は歴代ライダー視聴者には既視感を与えたらしく、「一人だけ平成ライダームーブしてる男」と“平成を感じさせる”との声があちこちで飛んでる他、がむしゃらに突き進む様子から元々の性格も相まって脳筋」「ハイパー脳筋馬鹿と呼ばれる事も多くなった。
    • 仮に彼を平成ライダーに含めた場合、願望が成就した際にアレを凌駕するのかは興味深いが(順当にいけば「デザイアグランプリに参加する全てのライダーを凌駕する力」になるだろう)、執着の対象であるギーツが相当な強者であるので十分それでも上位に入る。
    • そもそも「アレ」は「平成に生まれたライダー全て」でもあるので彼を平成ライダーに含めた場合バッファが手に入れた「全てのライダーをぶっ潰す力」も使用出来る事になる。最終的に願いで手に入れた力は本当に(運営側を含む)数多の強豪ライダーを凌駕する力だった。ただし、通常の殴り合いでこそ願い通りの戦闘力を発揮したものの、特殊能力への耐性を保証するようなものではなかった。そのため、この力を用いてもどこまで通用するかは怪しいものがある。
  • タイミングが重なったことで誤解されているが、本編でのデザイアロワイヤル開催はジャマトグランプリの閉幕を知ったスエルが行ったモノで道長は関与していない(そもそも仮面ライダーを倒すためにゲームを始めるのは矛盾している)。というより、どちらかと言えば道長は「デザイアロワイヤルにおけるターゲット」になってしまったと言える
  • 最終回では生身でリガドΩの腕にしがみつき景和へのパンチを妨害している。いわゆるイベント補正がかかっているとは言え、直前に普通の人間に戻されていることを加味すると、ある程度以上の力がいる土方で勤務していたとはいえ相当な腕力の持ち主だったことが覗える(参考までにリガドΩのパンチ力は79.6tである)。
  • 主人公の英寿以外では、唯一『ギーツ』49話全てに登場している。
  • 公式サイトの裏話によると、彼の名前の由来は「一本の長い道を征く男」

関連タグ編集

仮面ライダーギーツ デザイアグランプリ 今井透

仮面ライダーバッファ ジャマ神 ビーチブースト 妖怪バックルよこせ

ライバル ダークヒーロー アンチヒーロー

ツンデレ 脳筋 画伯 共食い(牛肉関連)


不破諫脚本家が同じ作品「ぶっ潰す」が口癖のサブライダー。猪突猛進気味の脳筋、当初は考えの相違から主人公と対立、人間が本来使う事は想定されていない敵側のアイテム想定外の形態に変身した事がある、特定の形態アイテムは自分専用(要約)とこじつける等の類似点がある。


アヅマ:名前が同じサブライダー。『バトルファミリア』でギーツと共演。変身するライダーのカラーリングは丁度バッファのメインカラーと差し色が入れ替わった配色(紫とオレンジ)。


4号ライダー変身者

門田ヒロミ吾妻道長鳳桜・カグヤ・クォーツ



外部リンク編集

吾妻道長 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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