英寿「真実はこの俺が、この目で確かめる」
「ようやく戦う気になったみたいだな……目的はコレか?」
英寿「手加減はしないぞ」
「…今まで手加減してたってのか?ムカつく野郎だ……!」
『SET』
「変身!!」
(GRAB! CLASHOUT!)
『ZOMBIE』 (Wooooo···)
『READY FIGHT』
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する形態。
デザイアドライバーにゾンビレイズバックルをセットして変身する。仮面ライダーバッファが基本形態として使う他仮面ライダーギーツらもこの形態に変身している。変身エフェクトは毒液。
拡張武装はチェーンソー型武器のゾンビブレイカー。
見ての通りそのパワフルな装甲と武器を生かした物理攻撃を中心に戦うフォームであり、バッファと最も相性が良い形態となっている。
冒頭の変身音声には、文字で起こすのが困難な唸り声が入っている(括弧の部分。商品ページの変身音等どの媒体でも記載されていないため、下記のゾンビブーストフォームも含め非公式の表記であることに注意)。
スペック
バッファ
身長 | 209.6cm |
---|---|
体重 | 100.4kg |
パンチ力 | 2.6t |
キック力 | 5.3t |
ジャンプ力 | 4.1m(ひと跳び) |
走力 | 9.1秒(100m) |
ギーツ
「目には目を……ゾンビにはゾンビを……ってな?」
「見逃すなよ?このサプライズムーブ。」
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 92.0kg |
パンチ力 | 2.8t |
キック力 | 6.0t |
ジャンプ力 | 6.0m(ひと跳び) |
走力 | 8.2秒(100m) |
ロポ
身長 | 204.9cm |
---|---|
体重 | 82.1kg |
パンチ力 | 2.0t |
キック力 | 4.6t |
ジャンプ力 | 7.2m(ひと跳び) |
走力 | 7.7秒(100m) |
タイクーン
「そのバックル貸せ!」
身長 | 193.2cm |
---|---|
体重 | 90.3kg |
パンチ力 | 2.2t |
キック力 | 5.1t |
ジャンプ力 | 4.8m(ひと跳び) |
走力 | 8.7秒(100m) |
重厚な見た目に違わず、エントリーフォームから体重が14kg増加。パワーも上がっているが、ジャンプ力は据え置き、走力に至っては下がってしまっている。後述の機能から考えて相手の攻撃を避けることはあまり視野に入ってないのだろう。
装甲はゾンビの名前通り、変身者へのダメージを軽減して戦闘の継続性を大幅に高めた長期戦向きのシステムとなっている。頭部の強化装備にはゾンビレイズバックルの拡張機能によりダメージや毒への耐性を高めているとされる。
このダメージ軽減機能はかなり高いようで、ことバッファの使用時には装甲の破壊こそあれど下記のタイクーン最強フォーム・ブジンソード登場まで本編中変身解除が二度しか無いという破格の耐久力を見せている。その二回も一回目は下半身装備時に受けたラスボスの一撃によるもの、二回目はかくれんぼジャマトに幻覚を見せられ隙ができたところに喰らった不意打ちで、『バッファが上半身の状態で』使った際は対ブジンソード戦や、劇場版のクロスギーツ戦を除き、怪人相手では本当に1度も解除描写が無い程硬かった(デュアルオンだが殺意100で放たれた必殺技にすら耐えてみせた程)。
更に道長自身の適正及びバックルの長期使用で効果が上がっているのか、41話ではブジンソードの必殺技をまともに2連続で喰らってなお変身解除には至らなかった。流石に続く42話で、もう一発喰らった際は遂に解除されたが。
左腕、もしくは右足に実装される拡張装備には「poi-zom」という毒を生成する機能を持っており、鉤爪「バーサークロー」によるパンチやキックと同時に対象を毒に侵すことができる。この毒には生物が持つ筋肉の弛緩と思考を停止させてゾンビのように変貌させたり、接触した物質を溶かす効果がある(劇中での初変身時には足元に踏みつけたジャマトを毒で溶かしていた)。 バーサークロー状のエネルギー実体を現出させることもでき、劇中では逃走妨害用の壁として使用した他、必殺技発動時(後述)にはかなり遠距離まで伸びる腕としても使えるようだ。
このように回を重ねるに連れて、パワー&耐久系であると同時に意外にも手数の多い形態としての側面を見せている。
もっとも、ポーンジャマト程度の敵であれば固有武器であるゾンビブレイカーで楽々倒せるので上記のような機能はあまり見せていない。一応ゾンビブレイカーを応用してジャマトをいっぺんに溶かし倒すということも行っていたが、この溶化能力を駆使したのは今のところギーツのみ。
力押しによる真っ向からのパワープレイを得意とする道長とは非常に相性が良い形態となっており、彼本人もマグナムやビートよりゾンビの方が性に合っている模様。ただラスボス級ジャマトの様に、ゾンビフォーム以上のパワー・防御力を持つ相手には強みが生かせず、機動力の低さも災いして苦戦を強いられがち。
そのため、劇中では別の大型バックルや格下の小型バックルを使ってでも、使える武器の数を増やすことでそれを埋めようとする場面も多い。
ギーツとゾンビバックルの相性は本来バッファ程良くはない筈だが、変身者である英寿の戦闘経験と技術が相性の差を感じさせず、マグナムフォームのダパーンを返り討ちにする程の活躍を見せている。
ロポ・ゾンビフォームも本人の性能と相性があまり良くない鈍重な組み合わせではあるが、現役アスリートの変身者・冴の類い稀なる身体能力から俊敏な動きを可能とし、率先してジャマト撃破に貢献した。
タイクーンはロポからゾンビレイズバックルを借りる…というより強奪して変身し、その有り余るパワーでジャマトが閉じこもった鉄扉を破壊。この時の景和は姉を救うため冷静さを欠いており、彼らしからぬ容赦のない戦い方をしていた。
慟哭編以後、ゾンビフォーム単体は専ら道長がジャマトバックルと併用していたため出てこなかったが、32話で久々の登場。マグナムブーストフォーム相手に変身解除まで持ち込む、ギーツvsゲイザーの隙を付いて双方を消し、ヴィジョンドライバーを強奪するなどの活躍を見せた(前者は変身解除自体英寿の罠で、後者もとても正攻法とは言い難いが)。
ジャマトグランプリ・デザイアロワイヤル終了後はジャマトの力、ジャマ神の力それぞれを捨てた道長の意思により再び主力形態として使われることとなる。
ブジンソードとの2戦目では最終的に敗北するものの、リボルブオンなどを駆使し圧倒的なスペック差(単純なパンチ・キック力では実に24倍強もの開きがある)をものともせず一矢報いる活躍を見せた。
ライダーベロバとの最終決戦でも、有利そうなコマンドツインバックルを選ばずこちらに変身。やはり体格差から苦戦を強いられるも最後まで食い下がり、後述のライダーキックによる打ち合いまで繋げた。
上記の通りパワーや耐久力に定評があるフォームだが、反面手に長い爪が装着されているデザインも相まって細かい作業は苦手なようで、『4人のエースと黒狐』ではそれが原因で苦労する羽目になった。
機能・外見
他の大型バックル形態とは大きく異なる、左右非対称のシルエットが特徴。
紫がメインで、差し色はオレンジ。
上半身
胸部は肋骨状の模様が浮かぶ装甲「アンデッドチェスター」が覆い、トゲの生えた肩部アーマー「ゾンビスパイクSA」は刺突と同時に毒を注入してゾンビの群れを生み出す事が可能らしい。
左腕には毒を作り出す「ポイズンチェンバーアーム」が実装され、そこから更に「バーサークロー」が延びている。
差し色同様のオレンジ色の複眼は赤外線感知能力が強化されており僅かな温度差でも的確に捉えることが可能。隠れた獲物を見つけ出せるため、待ち伏せは通用しない。
クラッシャーは紫色の下顎骨のような外見になる。
下半身
両大腿に肋骨状の装甲「アンデッドサイ」、両膝にトゲ付きのアーマー「ゾンビスパイクNA」を装着。毒を生成する機能は右足に実装された「ポイズンチェンバーレッグ」が担っている。
「バーサークロー」も右爪先に実装され、キックと共に毒を浴びせる。
使用アイテム
紫のレイズバックル。大型バックルに分類される。肋骨と門を合わせたような形状でサイドに頭蓋骨を模した鍵「ウェイキングキー」がついており、キーを回すことにより扉が開き中からゾンビの手「インベードハンド」が飛び出す。実は使えば使うほど変身者に影響があるらしく…!?
LED発光部分=ゾンビリアクターはヒビを模した模様になっている。
チェーンソー型の武器。刃が回転する近接戦闘用。ポンプアクションで威力を底上げしながら敵を豪快に薙ぎ倒すゾンビフォーム専用の拡張武装。
必殺技
- ゾンビストライク
『ZOMBIE STRIKE』
ゾンビレイズバックルのウェイキングキーを回すことにより発動。基本特記が無ければバッファが上半身の状態で発動している。
第3話でギーツが下半身の状態で発動。ダパーンの周りを墓石のエフェクトで囲ってから右足のバーサークローで蹴りつけた。
なお、この際墓石エフェクトには
KAMENRIDER DA・PAAN
KANATO SUMIDA
と刻まれており、エフェクトには攻撃対象の名前が記されるようだ(地味だがなんとも悪趣味な仕様である)。
第4話ではギーツが上半身の状態で発動。左手のバーサークローが分身してゾンビジャマトの足下から出現し足を掴み動きを止めた。
第14話ではバッファが下半身の状態で発動。右足のバーサークローから後ろ回し蹴りでエネルギー弾を発射した。
第20話ではタイクーンが上半身の状態で発動。地面から生えた無数の腕によって配達ジャマトを拘束し、バーサークローによる一撃を叩き込む。
第32話では久々に単独変身したバッファが発動。赤黒く染まった巨大なバーサークローのエフェクトで敵を掴む。天国と地獄ゲームでギーツとゲイザーを穴へと引き摺り込み勝利を掴んだ。
第44話では上半身の状態からリボルブオンと同時に発動させた。リングのエフェクトでガードしつつ、骸骨の墓石で相手を囲って下半身装備から何度も蹴りを放つ。
第46話ではバーサークローのエフェクトで跳躍して、飛び蹴りを放った。仮面ライダーベロバのレーザービクトリーとのぶつかり合いの前には徐々に押し負けてしまうが…。
最終話ではバッファが下半身で発動。タイクーン・ナーゴと共にリガドΩへキックを放った。
劇場版ではバーサークローのエフェクトを引き出し、クロスギーツの攻撃からタイクーンを守った。
ハイパーバトルビデオではバッファが下半身の状態で発動。蹴りと同時にバーサークローによる斬撃を放った。
デュアルオン
ゾンビブーストフォーム
『SET』
『SET』
『DUAL ON』
(DESTROY! CLASHOUT!)
『ZOMBIE & BOOST』
『READY FIGHT』
ブーストレイズバックルと併用した状態。
上半身は紫、下半身は赤の装甲で構成されている。ゾンビのパワーに加えて、脚部のマフラーで火を噴き出して加速させることで突進力を高めることが可能。
バッファ
身長 | 209.6cm |
---|---|
体重 | 106.9kg |
パンチ力 | 2.6t |
キック力 | 49.4t |
ジャンプ力 | 53.3m(ひと跳び) |
走力 | 3.1秒(100m) |
ギーツ
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 98.5kg |
パンチ力 | 2.8t |
キック力 | 58.5t |
ジャンプ力 | 78.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.7秒(100m) |
特にキック力に至っては通常のゾンビフォームから10倍近くにまでアップしている(ブーストバックルが他のバックルと比べても非常に高い性能という実情もあるが)。
ゾンビフォームの欠点であった走力もブーストバックルのパワーで3倍近く向上したことで、よりアグレッシブな近接戦闘が可能となった。格闘能力も性能が上がったため、爪を用いた飛び掛かり戦法なども見せている。
必殺技
- ゾンビブーストビクトリー
- ゾンビブーストグランドビクトリー
『ZOMBIE BOOST GRAND VICTORY』
ゾンビアームドドリル
バッファ
「ゾンビってのは...死にかけてからが本番なんだよ!何度やられようが俺は戦う、たとえ死んでも...俺は生きる!!」
身長 | 209.6cm |
---|---|
体重 | 101.5kg |
パンチ力 | 2.6t |
キック力 | 3.8t |
ジャンプ力 | 4.1m(ひと跳び) |
走力 | 8.8秒(100m) |
ゾンビフォームの走力が低いため、下半身が小型バックル形態のアームドドリル準拠になる事で走力が向上する珍しい事態が発生している。
必殺技
- ゾンビドリルビクトリー
フィーバーゾンビフォーム
「ZOMBIE」の絵柄を引き当てたフィーバースロットレイズバックルと併用した「フィーバーフォーム」の一つ。
ゾンビジャマトフォーム
ゾンビビートフォーム
ナーゴ
身長 | 192.1cm |
---|---|
体重 | 81.8kg |
パンチ力 | 2.0t |
キック力 | 3.6t |
ジャンプ力 | 10.1m(ひと跳び) |
走力 | 7.6秒(100m) |
余談
- 25話でナーゴがフィーバーバックルを用いて変身した事で、地味にブーストに続き、メインの4ライダー全員がこのフォームを経験したことになった。
- デザイン上突起が多く、中でも下半身はアクションでもよく動かす部分であるためかスーツの劣化が激しい模様。第15話の時点で既に膝部分をセロハンテープで固定しており、バーサークローの人差し指に位置する部分が曲がってしまっている。
- その関係で修理&強化していたのか、15話以降かなりの期間上半身のみの登場となっていた。
- 32話ではまだジャマトバックルが手元にあるにもかかわらずゾンビフォームに単独変身した。この際以前あったひび割れた片目が緑に光る描写があり、バックルによるジャマト化が十全になされた結果、ジャマトバックル無しでも同等のスペックを発揮できるようになったのかもしれない(こう考えるとブロイアームズが使えないことくらいしかデメリットは無い)。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーギーツ 仮面ライダーバッファ ギーツ
ゾンビレイズバックル 基本フォーム
ゾンビブーストフォーム
毒属性
バナナアームズ:ライバルライダーの基本形態。本編中に主役ライダーが変身アイテムを使用してフォームチェンジした事がある点も共通。
仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーレベルX/ゾンビアクションゲーマーレベルX-0:仮面ライダーで元祖ゾンビ系フォームのイメージを植え付けたライダー及び形態で、制作発表でゾンビと聞いて歴代ライダー視聴者は真っ先に連想した。彼も脚本家が同じ作品に登場し、(武器として使ってはいないが)チェーンソーモードがある武器をベルトとして使って変身している。スーツアクターは、前者の形態はバッファと同じ縄田雄哉氏、後者の形態はギーツと同じ中田裕士氏が担当した。演者にも言及されており、「意識するわけではないけど変に意識しちゃう自分がいるんで、ゲンムぐらいインパクトがあるライダーになりたいと思っています」と語られている。
スティングスコーピオン:脚本家が同じ作品の紫のライバルライダーの基本形態。紫色で毒を扱う、左腕に特徴的な装備を持つ点も似ている。
4号ライダー基本フォーム
スパイダーゲノム → ゾンビフォーム