ゾンビブレイカー

ぞんびぶれいかー

特撮番組『仮面ライダーギーツ』に登場する武器。

『ZOMBIE BREAKER』

概要

持ち手の「ブレイクグリップ」は仮面ライダーのゾンビフォームが生成する毒を吸引して薬液筒「ドックシリンダー」へと送り込む役割を持ち、ドックシリンダーには特殊構造によってあらゆる毒を貯蔵可能。

ゾンビブレイカーの鎖鋸「テリブルチェーン」は高速回転により巨大な岩石すら容易く両断する破壊力を発揮するだけではなく、切削と同時に触れたものを溶解させ、生物をゾンビのように変貌させてしまう作用を持つ毒「poi-zom」を傷口から強制的に注入することが出来る。

刀身の「デッドリーポンプ」はポンプアクションを行うことで圧力を高め、それを用いてテリブルチェーンの回転速度を高めると同時に上述の毒の供給を行う機構を持っている。

なお、ジャマ神の力を手にしたバッファがライダー相手に振るっていた際には、仮面ライダー特効故に空間を抉る勢いでの斬撃エフェクトが発生している。

デッドリーポンプを刃先まで上げることで起動する必殺待機状態。

poi-zom圧力の向上によりテリブルチェーンの回転数がアップし、刃先に毒々しいオーラを纏う。トリガーを引くことで、必殺の斬撃・タクティカルブレイクを放つ。

必殺技を放たなくともこの段階で威力が上昇しており、某信号斧よろしく武器としてそのまま使うことができるので、この状態でゾンビブレイカーを敵に押し付けてそのままタクティカルブレイクを放ったり、しばらく振り回して攻撃することもできる。

また、ポンプアクションをもう一度行えば重ねがけ可能。

『POISON CHARGE』

『TACTICAL BREAK』

カバーを上部までスライドしてポイズンチャージをし、手を放してカバーを戻して必殺技待機音が鳴っている間にトリガーを押すことにより発動。

使用頻度の多いバッファは、この一連のチャージ動作を片腕だけではなく、足で蹴ってチャージする、肩でチャージ、その辺の木でチャージする、更には敵に押し付けてチャージするなど様々な方法で行っている。

1話でバッファが初使用。必殺待機中は刃に紫のオーラを滾らせた斬撃、発動すると回転する刃で和装ジャマトを撃破した。

3話ではギーツも劇中では初使用し、ゾンビジャマトを同時に複数撃破した。

12話ではバッファがフィーバーゾンビフォームで使用し、ゴールデンフィーバービクトリーで抑えつけたジャマトライダーに対して二本目のゾンビブレイカーを召喚し発動、止めを刺した。

20話ではタイクーンがロポからゾンビバックルを強奪して変身&使用。配達ジャマトが逃げ込んだ倉庫の扉を破壊した。余談だがロポはDGP中は基本的にゾンビフォームを使用していたが、本人のスピードを活かした戦闘スタイルと合わなかったのか担いではいたが必殺技は未使用に終わった。

32話ではギーツがバッファが使っていたものでそのまま発動し、奪い取ってバッファへと攻撃した。そしてバッファも二重で発動させ威力を上げてギーツを変身解除に追い込んだ。

最終話では、ゾンビブレイカーをリガドΩに押し付けていた状態で、タイクーンがポイズンチャージを発動させるという連携攻撃で、リガドΩにダメージを与えた。

2022年10月8日に「DXゾンビブレイカー」として発売。

トリガーを押している間連続して攻撃音が鳴る他、カバーをスライドさせた後、元の位置に戻るまで音が鳴り続ける。

劇中のアクションを再現するために振動ギミックが内蔵されている。これは仮面ライダーシリーズでは前例が無く他シリーズまで見てもキラメイシルバーが使うシャイニーブレイカーくらいにしか搭載されていないレアなギミックである。

劇中で使用されることは無かったが、パワードビルダーレイズバックルにゾンビブレイカーレイズバックルを使用するとパワードビルダーフォームでゾンビブレイカーを使用出来る設定がある。

他のアイテムと一切連動しない武器が発売されるのは「タッチ変槍 DXジカンデスピア」以来で、スライド機構を持つ剣型武器は前々作の刃王剣十聖刃以来。
メイン使用者であるバッファのスーツアクターを務める縄田雄哉は『仮面ライダーエグゼイド』でもチェーンソー型武器を使うゾンビがモチーフの形態を持つ紫のダークライダーを演じていた。
肩を使う・足で蹴るなど、バッファはポイズンチャージを多彩な方法で発動させているが、これはスーツアクターである縄田が考案していることが『ギーツエクストラ緊急特番デザグラスペシャル』内でアクション監督の藤田慧から語られた。
- ちなみに肩を使ってのポイズンチャージは実は2話から行われていたものの、尺の都合によりカットされていた事も同作内で明かされている。
DXゾンビブレイカーはバックル連動無し、音声が必殺技と通常攻撃のみとマグナムシューター40X等と比べると物足りない印象があるものの、バッファを初めとして多くのライダーが使用し、劇中で印象に残る活躍を見せたこともあってか、本編が終了した現在でもあまり値下がりせずに販売され続けている。