概要
バグを取り除くこと。また、その作業のことを指す言葉である。
多くの場合はゲーム、アプリケーションなどにおいて用いられる表現である。
プログラムを書く人間なら分かることだと思うが、数千、数万行のプログラムを書いた場合、多くの場合はバグが潜んでいることになる。そのバグを取り除く作業がデバッグである。ゲームやアプリケーションにおいても、完成版がバグが発生することなくしっかりと仕様通りの動きをするかどうか、というのを確認するのは極めて重要なことである。
リリース後にバグが発見された場合は、現在であればインターネットを介してパッチなどで対応される場合もあるが、ネット環境が当たり前でなかった時代はそれらを行うのは困難であった。最悪の場合良品交換をとることになり莫大な損失が生まれることもある。特にソフトなどでは製作者と利用者の間の専門知識の違いなどで利用者が想定外の操作、行動をとる場合もあることから、入念にデバッグを行ってもバグが駆逐しきれていないケースは少なからず存在する。
実際プログラムの業界では「バグは発見されるまではわからない」という格言があることからもわかるように、バグは一切存在しない、と証明するのは不可能に近いことである。銀行のATMや駅のシステムなどが時折不具合を起こして社会問題になることもあるが、プログラムをする人からすれば致し方ないと思われる部分も存在するわけである。
ただし、もちろんデバッグそのものをおざなりにしてもいい、というわけではなく、デバッグがしっかりできているかどうかでソフトウェアの評価が大きく変わるといっても過言ではない。
リリース後に重大なバグが発見された場合、たとえ更新パッチの配布でバグを潰せたとしても「デバッグを怠った」としてゲームの場合はクソゲーの烙印を押されるようなことも少なくない。