概要
プログラムの実行において開発の際に開発者は様々なテストを行う。
特にバグといった不具合を調査する「デバッグ」で用いられるのがこのデバッグモードである。
家電製品(テレビ等)のサービスマンが故障等の際にチェックするサービスモードやテストモードもこれに含まれる。
製品版ではマスターアップ前に削除されるか、実行できないようにデータ上で隔離(封印)されているのがほとんどであるのだが、このデバッグモードを削除する事で不具合が起きる事もままある為、残っている場合もある。
デバッグモードはユーザーが本来使うものと基本想定されていない為、利用は自己責任になり、最悪セーブデータ等が破損&消失しても、保証の対象外である。
デバッグモードによくある機能
ゲーム作品でたまに見かける機能としては、
- 開始ステージの選択
- フラグ関係のスイッチまたはフラグの有無表示
- アニメーションテスト
- 戦闘テスト
- グラフィック表示テスト
- 条件を設定して実行する機能
…等がある。
プレイヤーが設定できるオプション設定はデバッグモードの一部を利用しているといえる。
ちなみに項目名は適当だったり専門用語で記されている為、一目では素人には意味不明に見えるものも多い。
デバッグモードに入る方法
デバッグモードはユーザーが本来使うものと基本想定されていない為、特殊な方法で出現させる事で呼び出す。
ただし、プログラム上に存在している…というのが条件であり、格納すらしていない場合は言うまでもない。
例えばコントローラーの十字キーもしくはスティックの上下同時入力(物理的にそのままでは困難)とボタン同時入力の組み合わせといったものである。たまに一定のところでボタンの複数回入力等様々。こういったコマンド入力はかつては「隠しコマンド」として後から「裏技」と紹介されるケースもあった。一例は「上上下下左右左右BA」でお馴染みの「コナミコマンド」である。
デバッグモードは存在するものの実行条件そのものの実行を潰してデータ上に隔離してる形で残っている場合は、大抵チートツールで強制的に実行する事で呼び出せるのがもっぱらである。
また、設定項目をいじる事で通常とは異なる動作をするケースが多い。その場合はハングアップして止まってしまう事も。
項目はあっても専用の開発機器と組み合わせる事で実行させると思わしきものもあるので単体では実行できない・起動できないというものもある。