道長「お前の負けだ、ギーツ…!」
「諦めない…そこに願いがある限り…」
「俺の覚悟を思い知れ…!うおおおぉぉぉッ!!!」
道長「あれは…全部ブーストバックル!?」
「これが俺の求めていた力…!」
『SET』
「変身!!」
『BOOST MARK Ⅱ』
『READY FIGHT』
道長「お前は…!」
「「「「「仮面ライダー…ギーツ。その言葉を、お前は信じるか?」」」」」
概要
ブーストマークⅡレイズバックルをデザイアドライバーにセットすることで変身する仮面ライダーギーツの強化形態。
26話より登場。
浮世英寿の願いに呼応したブーストレイズバックルが飛来した4つのブーストバックルと合体して誕生したブーストマークⅡレイズバックルで変身して誕生した姿。
変身時には「BOOST」のロゴが5つ出現し、スロットルレバーの「ブーストスロットルマークⅡ」を捻ることで4つの排気口が展開し炎を噴射する。同時にBOOSTのロゴも炎に包まれて英寿を中心に回転し、装甲に変化する。
『ファイナルステージ』では仮面ライダータイクーンも変身した。
外見
元がブーストフォームなだけあり、見た目通りオリジナルのブーストフォームの正当進化といったルックス。一言で表すならば「真っ赤なキツネ」もしくは「真っ赤なタヌキ」。一応この形態は本来バックル一個で変身するフォームではあるが、上半身・下半身共に専用の装備が同時に装着される。
ギーツテールは2本の「バーミリオンエグゾーストテール」へと進化。空中での三次元的な挙動を可能とする。
バックル一つでは頭しか装備が変わらないレイジングフォームとは対照的である。
ギーツ版は頭部がよりキツネらしき形状に変化しているが、タイクーン版は赤くなっているのみで通常の形状から変化はしていない。
またクラッシャーも両者はよく見ると異なっている(これはタイクーンの方がアトラク用のマスクを改造している都合。アトラク用のギーツライダーのマスクは顎などの換装が出来ず固定になっており、更にタイクーンのアトラク用はニンジャフォームしか作られていない為、形状もニンジャのままになっている)。
スペック
ギーツ
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 109.2kg |
パンチ力 | 41.2t |
キック力 | 87.8t |
ジャンプ力 | 117.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.0秒(100m) |
性能がブーストフォームを初めとする大型バックル形態から急激にアップしている。単純ステータスはフィーバーブーストフォームに及ばないものの、運営用ライダーの中でも最高スペックの仮面ライダーゲイザーと同等レベルにまで向上。後述の副作用抜きならグレア2と互角以上に戦える程のステータス。
当然ノーマルのブーストフォームにも搭載されていたアビリティを数倍に伸ばし超常的な戦闘力と速度を発揮するブーストタイムの発動能力も胸部拡張装備バーミリオンブイツインにより健在。
さらに肩部「レッドゾーンチャージャーS」や膝部「レッドゾーンチャージャーN」により計4ヶ所それぞれで瞬間的にブーストバックル一つ分に匹敵する超パワーを腕や脚に集中させる力を持つ。この事から数値では劣っているフィーバーブーストを瞬間的に上回る力を発揮していると言える。
頭の「ヘッドエグゾースト」、尻尾の「バーミリオンエグゾーストテール」は自然発火する程の超噴射力を利用し空中を自由自在に動き回ることが可能となっているため、瞬間的にではあるがコマンドフォーム・ジェットモード以上の瞬発力で空を飛べ、地上でも超高速移動を発揮する。そのスピードは大人数人を抱えてもスピードを落とさずに移動できる出力レベルを誇る。
また、頭部のマウントデバイス「ギーツクレストギアマークⅡ」によりプレイヤーの頭部機能を数倍に高め超常的な分析・判断力を発揮した超高速戦闘を可能としている。
手首の「バーミリオンパンチャー」と足首の「バーミリオンキッカー」は直接ブーストマフラーが備わり自然発火するほどのエネルギーによる破壊力を伴う打撃を与えられる他、超高密度のエネルギーにより超高速の連打や赤熱化キックを放つ(このエネルギーは遠距離攻撃として飛ばすことも可能)。
更に、パンチと同時にクローを伸ばし追撃することも可能。
総じてブーストバックルが持つ固有能力の拡張・強化に特化した性能だが、「ピーキー過ぎるブーストマークⅡバックルの最大出力を得るためには更に高次の出力調整能力が必要」とされている。実際、変身時にバックルの排気口から噴射する炎は赤=不完全燃焼であり不安定ともとれる。
ちなみに、この形態になると声に少しエフェクトが発生するが、これは本来クリアなボイスチャット機能を持つ「ブーストクラッシャーマークⅡ」が爆発的な高出力を発揮した際に音声が多重化してしまっているためである。
なお、元になったブーストフォームと同じく拡張武装が存在しないため、エネルギーを応用した遠距離攻撃以外は機動力を活かした徒手空拳に限られてしまう。31話では高速移動が使えない状況だったためゾンビジャマトフォームのバッファに、32話ではドミニオンレイを操るゲイザーに苦戦している(こちらは一応必殺技の応用で一撃喰らわせている)。
レーザーブーストフォームの登場後は後述の副作用及び遠距離攻撃がやや不足しがちな側面から短期決戦か敵の出方を見るための小手調べに使用することが多い。29話ではビショップジャマトを劣勢に追い込む、34話では景和達を高速移動能力で救出する、48話ではジエンドライダーから一瞬で武器を没収し戦いを止め、プレイヤーを退場させようとしたゲームマスターらを止めるなど完全上位互換が存在していながら要所要所でいぶし銀の活躍を見せている。
- 副作用
最大出力時の肉体への負荷が高い上に、強化されたブーストタイム発動時の超加速によってプレイヤーと現実の間に時間的差異が発生する現象が引き起こされることから「英寿が人前で眠る」、「変身解除後に反動で倒れる」などの眠気に襲われる後遺症が確認されている。
英寿はこれを「時差ボケみたいなモノ」と表現したが、ジーンからは「極限のスピードに身体が慣れていない」と指摘されている。
デメリット判明・更なる強化後は基本は短期決戦で済ませる様にしているが、それが難しい場合は限界が来る前に別形態へチェンジして対応している。
この形態のまま長時間戦った32・36話では変身中に副作用が発生しており、このデメリットは現在でも続いているようである。
タイクーン
「ブーストマークⅡバックル!?」
英寿「全員ブーストか…乗り遅れるなよ!」
現状スペック不明。
ブーストマークⅡバックルは会場の声援により生み出されたミッションボックスに入っていたもの。
ギーツ・マグナムブーストフォーム、ナーゴ・ビートブーストフォーム、バッファ・ゾンビブーストフォームと共に超高速移動により各地に出現したジャマトを撃破することに成功した。
また、使用時間が短かったためか、ギーツ版のような副作用は発生しなかった。
ビーストモード
『REVOLVE ON』
身長 | 119.0cm |
---|---|
体重 | 109.2kg |
キック力 | 78.1t |
ジャンプ力 | 134.7m(ひと跳び) |
走力 | 1.8秒(100m) |
ブーストフォームマークⅡの状態でリボルブオンした形態。ブーストライカーギーツモードと瓜二つな見た目だが、こちらはギーツ本人であってバイクではないので身体にタイヤやエンジンなどは装備していないという違いがある。
キック力が若干低下するものの、ジャンプ力と走力が人型から上がっている。前述の「バーミリオンエグゾーストテール」がビーストモードになったことでより柔軟な方向転換が可能になり、溢れんばかりの炎で敵を流れるように爆発させる。
同じく4足歩行のライダーであるケケラとキューンはパンチ力が設定されているが、こちらは設定されていない。
タイクーン版は変身できるか不明(そもそもブーストライカータイクーンモード自体本編未登場でショートアニメのみの登場である)。
使用アイテム
英寿の持っていたブーストレイズバックルに、飛来した4つのブーストバックルが合体して誕生した新たなるレイズバックル。
必殺技
名称はブーストフォームのそれと変わらないが、威力・性能は大幅に向上している。
音声上の違いは1回目のスロットル回転音のみ。
いずれもタイクーン版は未使用。
- ブーストストライク
『BOOST STRIKE』
ブーストマークⅡバックルのブーストスロットルマークⅡを1回捻って発動。
26話では手部拡張装備のバーミリオンパンチャーを象った拳状のエネルギー弾を4つ展開した後、バーミリオンパンチャーのマフラー部から超高密度エネルギーを炎の如く噴き出しながら炎を纏い、超加速してパンチを叩き込む。
27話では超高速で移動して灼熱を纏った格闘攻撃を放った。
- ブーストグランドストライク
『BOOST GRAND STRIKE』
ブーストマークⅡバックルのブーストスロットルマークⅡを2回以上捻った後、再度捻ることで発動。
超高速で移動し、バーミリオンパンチャーを象った拳状のエネルギー弾を放ちつつ、最後に渾身の右ストレートを繰り出す。
仮面ライダーゲイザーのドミニオンレイ攻略のために使用し、それまで有効打を与えられなかったゲイザーの防御力を低下させつつ一杯食わせた。
ブーストタイム必殺だが、バックルが飛んでいくことはない。ただし負荷は高いようで直後に副作用に見舞われていた。
デュアルオン
デザイアドライバーの右側にレーザーレイズライザー、左側にブーストマークⅡレイズバックルをセットして変身する更なる強化形態。
余談
- 『完全読本』のバンダイのインタビューによると元々は暴走フォームとしてデザインされており、変身から一定時間経つとキツネのビーストモードに変形し暴走するという想定だった。黒いカラーリングも暴走をイメージしているが、黒+暴走だと既視感があるため顔は赤になっている。しかし、武部Pと藤田AC監督が毎年この時期に暴走フォームが出ることに疑問を呈したため、「変身すると眠気に襲われる」という設定に変更された。
- ビーストモード時に尻尾が6つとなっているが、複数の尻尾をもつ狐の有名どころとして九尾が存在するため、今後の形態で尻尾が9つに増えるのではと考察されていた。
- そして、それは現実となった。
- 仮面ライダーにしては珍しく最初に出した必殺技がパンチ。平成以降のライダーの、それも強化フォームの必殺技はほとんどキックか武器を使う事が多く、直近のパンチを扱うフォームであるジャックリバイスもローリングバイスタンプを用いている。とはいえデザイアドライバーを使うライダー達はバックル一つでは上半身か下半身にしか武装が現れないうえ基本的に上半身に装備する事が多いため、必殺技にキックを使う機会はあまり無かったりする。ギーツ自身も2話ではパンチの必殺技を放っている。
- 戦闘中の眠気が起こる致命的な欠点があるため、唯一の長所であるビーストモードを除けば、レーザーブーストフォームは上位互換な形態である。しかしあちらは、「ジーンのレーザーレイズライザーを借りなければならない」という弱点を抱えている。実際32話では、ジーンがレーザーレイズライザーを所持していたので暫くレーザーブーストフォームに変身出来ず長期戦をする羽目になっており、更にその後レイズライザーを貸したジーンがバッファの足止めを出来ず、結果敗因の一つとなっている。
- 2段階目の中間フォームとしては初登場が26話と異様に遅い。次に遅いのはウィザード、鎧武、ゴースト、エグゼイド、セイバーの23話である、更に中間フォームが3つに増えたビルド以降だとセイバーのみと如何に異例かが分かるだろう。
- 前中間形態のコマンドフォームは他ライダーも使用可能な共通フォームだったこともあり、TVシリーズのギーツにおいてはブーストマークⅡが初の主役専用強化フォームとなった(上記の通り本編終了後にタイクーンも使用したが)。
- ブーストフォームよりも更に赤くなったため、前にコラボした赤いきつねの単語が再び認識されるようになった。→赤いぎーつね
- 劇中でこのフォームは「真っ赤なキツネ」と呼称されている為、視聴者からは「商標権の都合でそのままは言えないのでは?」と推測されていた。
- 後にガッチャードも含めて再コラボした時は最初からこのフォームに変身している。(一回だけギーツⅨに出番を奪われているが)
関連イラスト
関連タグ
- ファイナルフォームライド:変形する仮面ライダーが登場するたびにいじられるアレ。
- 闘魂ブースト魂:「ブースト」と名の付く真紅の中間フォーム。
- ジオウⅡ:同じく「Ⅱ」がつく2つ目の中間形態。
- シャイニングホッパー、プリミティブドラゴン、バリッドレックスゲノム:別アイテムと組み合わせられる強化フォーム(令和)。シャイニングホッパーについては副作用を克服した更なる強化形態に変身することなど様々な共通点がある。
- 仮面ライダーゼロツー:脚本家が同じ作品に登場する名前に「ツー」が付く強化フォーム。
- キングライオン大戦記、リバイス(リミックス変身):獣の姿に変形するフォーム/ライダー。
- グレートクローズ:同じく2号ライダーの強化フォームで、最強フォームを得た後で得た形態という点では、この形態と立場が同じ。
- ファイナルステージ限定フォーム:タイクーンの場合は、こちらに該当する。
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