「鞍馬祢音です、ピカリ!!」
「私は諦めない、最後の最後まで戦う……私らしく生きるために!」
変身する仮面ライダー
概要
特撮番組『仮面ライダーギーツ』の登場人物。本作のメインヒロイン。18歳。誕生日は、エイプリルフールの日でもある4月1日(ちなみに、誕生の月日が津上翔一/仮面ライダーアギトと同じ)。
DGP(デザイアグランプリ)に仮面ライダーナーゴとして参戦する(※第2話以降)セレブインフルエンサー。
偶然ジャマーエリア内に入っていたため、桜井景和と共にDGP最終戦に巻き込まれた。
その後は主人公・浮世英寿/仮面ライダーギーツの願いによって世界がやり直され、その時の記憶を失くすも、ツムリにドライバー・コアIDを渡され、記憶を取り戻しつつ参加者となった。
人物像
この手の配信者らしく明朗快活で、生配信で頻繁にダンスを披露している(関連動画参照)。
厳格なセレブ一家の1人娘として育ったお嬢様。
しかし、その生まれ故に生活には一切の自由がなく、何もかもを強制されてばかりの生活に嫌気が差しているらしく、「財力も美貌も全て備えているのにそれを捨て去りたい」という奇妙な夢を持つ。
そのため、母・伊瑠美との母娘関係もギクシャクとしており、彼女からの叱責と抑圧には常に委縮している。
毎回家出の様子を生配信しているが、その度にSP・ベン&ジョンの2人に止められるのがお約束。現状は49戦49敗、つまり。全敗である。
ファンの間でも「小さい時から友人との交際等も厳しく制限されて育ったらしい」とする噂が広まっている(本人が配信で言及していた可能性も高い)。
一見するとお気楽で楽天的な人物であるが、時には母からの暴行も伴う激しい束縛に遭い、それから必死に逃げようとしているためか、自分の願望を叶えることに関しては貪欲で、わざわざ危険なDGPに身を投じている点について疑問を投げ掛ける景和に厳しい言葉をぶつけている他、景和が道長のために英寿にマグナムレイズバックルとゾンビレイズバックルの交換を持ち掛けられた際に景和が手に入れていたブーストレイズバックルもオマケに付けて貰うと条件に付けたりする一面も見られる。
その様な要求をする描写からDGPへの情熱も人知れない高さである模様。
これらの貪欲さ・DGPへの執着心故にサポーター・キューンからはその図太い性格を「大根みたい」といわれてしまっていた。
英寿に対しては邂逅編時点でスターとなっていたことから「英寿様」と敬称を付けて呼んでいるが、新たな世界に変わってからは敗北こそしたが、前回の戦いを戦い抜いたからか道長の辛辣な発言を気にせず受け流したり、「英寿」と呼び捨てで呼ぶ様になる等、逞しさが垣間見える様になった。
英寿より返却されたブーストレイズバックルを紛失(盗難)した景和を心配し、自分達が安全圏に入ってからは彼の手助けをする、道長の不公平なジャッジや森魚の卑怯な行動を非難する、自分の願いが大切でも世界の危機が訪れた時に世界の危機よりも自分の願いを優先して良いのか迷う、戦いに恐怖感を抱いた丹波一徹を上記2行目の台詞で激励する、DGPに巻き込まれた一般人を慰める等、卑怯なことはせずにあくまでも正々堂々と挑もうとする姿勢も多く、根は善人である。
仮面ライダーとしてはDGP初期メンバーとしては景和に次ぐレベルで余り動き慣れているとはいえない程度であったが、何だかんだゲームに喰らい付く中で実力も伸びつつある。特に、再参戦して以降はインフルエンサーとして本人と適性があるビートレイズバックルを入手・ジャマトライダー相手に単独で勝利出来る程にまで成長した(後々の展開を考慮するとこの成長速度も仕組まれたものであったのか)。
また、『MOVIEバトルロワイヤル』で同じく配信者・五十嵐幸実のByTubeチャンネル「ゆっきーチャンネル」のファンであったことが判明。祢音曰く、「アットホームな感じが好き」と語っており、自身の家庭環境とはまるで対照的な五十嵐家に憧れを抱き、元気を貰っていることが窺える。一方、五十嵐家もさくらが祢音について知っており、視聴者であったことが窺える。
願い
DGPの他の参加者には「運命の相手と出会える世界」と教えていたが、正確には「本物の愛が欲しい」(第4話回想で判明)。
子供の頃に起こった誘拐事件(しかも、後にこの事件が祢音の誕生日・4月1日に発生していたことが判明)へのトラウマから成長しても尚自分を管理下に置いて守ろうとする母の「間違った愛」への反発故の願いである。
黎明&邂逅編での活躍
家出配信をしていた所、ベン&ジョンに見付かってしまう。すると突如出現したジャマーエリア内に取込まれてしまい、ベン&ジョンがジャマト達を止めている間に逃げる中、同じ様な状況に遭った景和と遭遇。
何やかんやで逃げた先のビルの屋上がスラグフォートレスジャマトの攻撃で崩落・落下するもブーストライカーに乗った英寿に助けられる。
そして、追い付いた景和共々彼がギーツに変身・戦闘する場面を目撃。スラグフォートレスジャマト撃破後、彼の願いによって世界がやり直され、その時の記憶を失くすもDGP参加者に選ばれ、ドライバー・コアIDを入手。記憶を取り戻した。
その後、DGP内ではゾンビサバイバル対決で彼女の配信者としての人気を妬む仮面ライダーダパーンに目の敵にされてしまい、ゾンビ感染者にされるが、英寿・景和の助けも借りつつ自らの幸せを手に入れるべく諦めずにバトルに参加し、無事にギリギリではあるがゾンビゲームを生き残る(一方、ダパーンはゾンビに感染した時点でゲームを諦めてしまったため、ポイント不足で脱落)。
第4話では伊瑠美に祢音が上げた動画を全て削除するという配信者にとっては致命的な暴挙を犯され、さらに私物にGPSを取付けていたことで居場所が発覚して家に連れ戻された挙げ句、平手打ちをされたり唐突に束縛する様な発言をされたりと情緒不安定な彼女に苦しめられた。
この頃より徐々に仮面ライダーとしての実力を上げつつ景和や英寿とも腐れ縁的な仲となり、続く神経衰弱ゲームでは英寿/ギーツとデュオを組み、見事なコンビネーションで成績トップとなった。
ラスト「缶蹴りゲーム」では1番に孵化したプロペラバックルを使用して懸命に戦うも、勝者は大当たり・モンスターフォームを入手したギーツ。死亡こそしなかったが、本大会においては彼女にとって悔しい結果となった。
謀略編での活躍
鞍馬光聖が招き入れたツムリにドライバーとコアID、そしてビートレイズバックルを渡され、再度願い・記憶を思い出してグランプリに参加。
道長/バッファと一徹/ケイロウが海賊ジャマト達に襲われる中ナーゴのエントリーフォーム姿で参戦し、ビートフォームに変身。
記事冒頭3段目の台詞を道長らに掛けると老人故に腰の負担と恐怖から上手く戦えない一徹にビートレイズバックルのビートBGMを流し、バフ掛けで励まして援護(その後、冒頭4段目の台詞で勇気付けた)。
彼が応戦出来る様になり、自身もビートフォーム・ビートアックスの能力をフル活用してジャマトを一掃、勝利に繋げた(この際、「にゃーーーっ!」と叫びながらアーティストよろしくジャンプしていた。可愛い)。
その後も迷宮脱出ゲームを英寿・道長・景和・ウィンと共に突破して行ったが、ゲームをクリアして行く過程で鞍馬家とDGPの関係を怪しむ様になり、父・光聖の態度やジョン&ベンが以前DGP参加者であったという事実からさらに疑いを強める様になる。
そんな中、英寿がギロリの手によって椅子取りゲームで脱落し、戦艦ゲームで道長が無茶な特攻を強行した末に退場。
そのことが原因で自身の力の限界を思い知らされ、DGP自体への不信感もさらに強まって行った。
その後、英寿が復活したことで戦艦ゲームは何とかクリアされたものの、ギロリは英寿の存在を許さず「キツネ狩りゲーム」を開催。彼の排除に乗り出す。
これには流石の祢音も黙っておられず、父にDGPのことについて問い質し、その上で今回の不正をニラムに告発することを伝え、彼に会わせる様に頼んだ。
その結果、ニラムが事態を把握して告発は成功。窮地に陥ったギロリは自暴自棄となり、仮面ライダーグレアに変身したまま祢音達に襲い掛かるものの、3VS1という数的不利を覆せる訳がなく、「負けるのは貴方よ!」とギロリに現実を突き付け、「タクティカルファイア」でグレアの攻撃を足止めし、ギーツの「コマンドツインビクトリー」をグレアに喰らわせることに成功する。
そして、ギロリが更送されたことで仕切り直しとなったDGPに向けて、自身の望みを叶えるべく再度覚悟を決めた。
乖離編での活躍
このシーズンで導入された「デザスター」という新ルール。
英寿や景和が疑われる中で目立たず行動していたが、第21話で祢音こそがデザスターであることが判明する。その前話・第20話で冴がデザスターミッションが書かれたカードを見詰めていたのは、カードを発見して真実を知ってしまった直後であったためである(なお、実は冴が発見できるよう、チラミがわざとカードを分かりやすい場所に置いていたことが後で判明する)。
しかし、時限爆弾ゲームでピンチとなった自分の家族を助けようとする祢音を見た冴は彼女を庇うために敢えて自分がデザスターと名乗り、結果として冴はデザスター投票で脱落する形となった。
脱落して行く冴より激励の言葉を受け、祢音は遂に、最後までデザスターとして行動する決意を固める。
「ここまで来たからには、もう遠慮はしない……私がデザ神よ」
第22話の最終ゲームでは「見抜かれた場合は理想の世界は永遠に叶わない」というプレッシャーもあり「景和を罠に誘導する」「英寿の射線に敢えて入って撃たせることで彼に嫌疑をかけ、強引に追い詰める」等、積極的に行動する。
しかし、「英寿なら自分が疑われる様な立ち回りはしない」「同様にデザスター候補であるはずの景和への警戒心がないこと」から逆に景和にデザスターであることを見抜かれてしまい、らしくない行為をして来たことが自分の首を絞める結果に終わる。
しかし、時を同じくしてベロバの横槍により、再度のシーズン中断を余儀なくされたことで、結果的に脱落からは逃れることとなった。
慟哭編での活躍
ベロバによりジャマトグランプリが始まり、自分に戦う義務はないと知りつつもジャマトに襲われる人々を放っておけず、英寿・景和と共に出撃。JGP参加者・バッファ及びジャマトの集団に立ち向かう。
第2ゲーム「戦国ゲーム」の際は可憐で凛々しい侍少女コスプレの姿となっており、ヒロイン力をぐんと上げている。
しかし刀の心得がなさそうにもかかわらず、ジャマトとの殺陣の時は見事に攻撃を受け流すというテクニカルなムーブを連発していて、普段は音属性・サポーター役だが意外と剣士の素質がある模様。
その一方、ニラムから「女神の力で授かった娘」と名指しされていたが…
明かされた出自(29・30話)
29話『慟哭Ⅴ:サプライズ! 闘牛ゲーム♡』
第3ゲーム「闘牛ゲーム」第2試合でギーツが奮戦する最中、ベロバが「スクープ」と称して明かした真実。
鞍馬家の本当の娘・あかりは11年前の誘拐事件の際に亡くなっていた。
よりによって誕生日に娘を失うという悲劇の前に光聖・伊瑠美夫妻は絶望のどん底に叩き落される。その悲しみを癒すために光聖はニラムと取り引きした。スポンサーとしてDGPを支援する代わりに願いを叶えるように――
「私が理想とする娘・祢音が生きている世界」という願いを。
つまり、「鞍馬祢音」とは本来この世界に実在しない、創世の女神の力で造られた人間であった。
誕生日がエイプリルフールであることも彼女が「嘘の存在」であることを暗示していたと思われる。また、名前「祢音=ネオン」も「あかり」とは異なり、「作られた灯り」であることを示唆していた。
結果、この事実を知ったオーディエンス達から、
「デザグラを辞退しろ」「祢音ちゃん、大嫌い!」「あかりちゃんが可哀想」「鞍馬あかり2号さん」などと掌を返されるように罵倒されてしまうことに…
- 30話『慟哭Ⅵ:手紙の中の王子様』
母の元に赴き、真実を確かめようとするも「何をいっているの?」と返されたため、自身のコアIDに触れさせて記憶を思い出させた所、「貴女誰!?」と拒絶されてしまったことでベロバの暴露が事実であることを認めざるを得なくなってしまい、1度は拒絶したものの、後で我に返った伊瑠美に引き留められるも振り払って家を出て行き、「嘘なら良かったのに」と絶望してしまった。
そんな中、古代魚ジャマトに連れて行かれ、未だに真実が受入れられない中変身するが、既に心が折れて(観戦しているオーディエンス達のブーイングも影響しているのか)戦意喪失していたため、窮地に陥るもギーツの叱咤によって奮起したキューンの援護・激励によって立ち上がり、彼より受取ったブーストバックルでビートブーストフォームに変身。連携して古代魚ジャマトを倒すことに成功する。直後、「一緒に帰ろう」と英寿・景和が迎えに来たものの、「自分には帰れる場所がない」とキューンと共に去って行った。
その後、戦線離脱となり、最終戦には不参加となった。
慕情編での活躍
- 33話『慕情Ⅰ:バッファ無双!』
道長がジャマ神になったことで作り変えられた世界でこれまでの記憶を消去され、「鞍馬財閥の令嬢として自身の生い立ちを知ることがないまま、お見合いを通して“本当の愛”を見付けようとする1人の女性として生活していた。キューンはそんな祢音のことを「全てを忘れた方が幸せになれるのか」と複雑な表情で遠くから見ていた。
しかし、ベン&ジョンがデザイアロワイヤルプレイヤーとなったことで彼女も戦いに巻き込まれることとなってしまう。だが、以前彼女に対してとんでもない仕打ちをしてしまったことに罪の意識を抱いていたのか、道長は「それに触るな、俺に倒されたくなかったらな」と祢音に対してツムリが彼女に渡していたミッションボックスの中にあるコアIDに触れない様に忠告するだけであったため、彼女はその場を逃れた(なお、祢音の見合い相手の男は彼女を見捨てて逃げてしまった)。
しかし、自身の出生の秘密を忘れたまま幸せそうに生きることが気に食わないベロバによって強引にコアIDに触れさせられたため、記憶を取り戻すこととなってしまいその場で崩れ落ちるように座り込んだ。
そこにキューンが現れるものの、彼女の顔はあの時同様恐怖に怯えた子猫そのものであった。
- 34話『慕情Ⅱ:ギーツの矛先』
キューンの下に赴き、デザイアロワイヤルへの参加と今の自身の願いが「世界中が鞍馬祢音を忘れた世界」であることを打ち明けた。この願いは、祢音曰く「『祢音TV』のファン達だけは裏切りたくないから」「そうすればファンに心配掛けなくて済むから」とのことで、ファンを第一に考えた上での願いであることを明かしている。その直後に「元々いなかった人間だから、私…」と自身の出生を自虐する様に呟いた。
その後、デザロワで景和の姉・沙羅と再会。彼がいない理由を聞いたが、沙羅は「弟は選ばれなかった」としかいわなかった。
そこに大智/ナッジスパロウが現れ、沙羅が変身した仮面ライダーハクビと共に交戦。しかし、大智がかつて英寿と共にデザ神の座を競い合った実力者であるが、故に防戦一方となり、沙羅/ハクビを庇いながら防御していたこともあって満身創痍となる。その後、景和が姉のためにエントリーし、大智/ナッジスパロウと交戦したことで難を逃れるが、そこに道長/バッファが出現。圧倒的な力で危うくトドメを刺されそうになるが、ブーストフォームマークⅡに変身した英寿に救出された。
その後、「デザグラのない世界」を望む英寿に対し、「私はまだやり残したことがある」と存続派としての意思を宣言した。
- 35話『慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い』
前話の一件でさらに親交を深めており、喫茶店でこれまでのDGP・JGPで得たプレイヤー等の情報を記したノートを沙羅に見せていた。
デザロワミッションでは沙羅と行動を共にしており、2人で半壊したコアIDを捜索していたが、途中で道長/バッファと遭遇。マトモに戦ったら負けると判断した祢音は攻撃を極力喰らわないように距離を取りつつ戦っていたが苦戦。しかし、諸事情で身を隠していた景和/タイクーンのおかげで撤退に成功した。その後、何個かコアIDを入手していた。
景和がポンチッチとしてサロンに現れた際には「沙羅のサポーター」と名乗っていたことと喋り方で直ぐに見抜いたが、彼から「姉ちゃんには内緒で」といわれたことで了承した。
大智の謝罪と提案に関してはこれまでの件もあり、疑いはしたものの、彼の謝罪に誠意があると信じて許し、提案に乗った。
その後、ミッション2日目に大智から教えられた場所に沙羅と行ったものの、そこにコアIDはなく、現れた英寿から大智に騙されていたことを知った。英寿からは続けて「ライダー達全員が敵だってことを忘れるな」と忠告されるが、「でも沙羅さんとは味方同士だもん。デザグラが存続するなら沙羅さんがデザ神になってもいい」と反論。逆に「デザグラ破壊派なのに何で私達を攻撃して来ないの?」と問い詰めたが、「俺の敵は運営だ、お前らじゃない」と返された。
- 36話『慕情Ⅳ:かりそめの共闘』
サロンで沙羅に大智の顛末を知らせ、「他人の不幸なんか願うから、自分の身に降りかかってきたんだよ」と辛辣な言葉で彼の行動を批判していたが、それに付け加える形で「現に私もそうだった…」と乖離編での行動を回顧しながら自虐の言葉を呟いていた。
その後、沙羅に自身の正体を語り、「元々存在しない人間だし…」「私を忘れても、沙羅さんなら他の推しを見付けられるよ」と彼女なりの気遣いを見せたものの、沙羅は状況を直ぐには呑み込めなかった。
沙羅が去った後、景和から「それが祢音ちゃんの願いなの?」「帰るところがないならウチに来れば良いじゃん!」「俺達仲間っていうか…、俺は勝手にだけど、友達だと思っているから」と激励された。
デザロワミッション3日目では開始早々に沙羅に謝罪し、彼女と仲直りした。その後、大智が遺したコアIDの捜索に向かったが、そこにベロバとケケラから依頼を受けたダンクルオステウスジャマト/アルキメデルがポーンジャマトを引き連れて出現。
数の暴力で苦戦を強いられ、沙羅を拉致されようとしてしまうがそこに景和がタイクーンに変身して登場し、間一髪撤退に成功した。その後、姉弟喧嘩を行っていた沙羅と景和を諌め、沙羅の「推しの幸せのためだったら命くらい懸けたるわ!」という高らかな宣言に笑いながらも勇気を貰っていた。
- 37話『慕情Ⅴ:純白の破壊』
自身を心配するファンのSNS投稿を見て複雑な表情を浮かべていたが、そこにキューンが現れ、近いうちに運営がグランドエンドを実行しようとしていることを知る。
その後、デザロワ延長戦でそのことを桜井姉弟に知らせていたが、道長/バッファと交戦することとなり、3VS1で挑むもなす術なく圧倒された。
そして、沙羅/ハクビを庇う形で変身解除されてしまい、道長にコアIDを砕かれて沙羅諸共脱落することとなった。
- 38話『慕情F:九尾の白狐!』
前回の戦いの影響で記憶を喪失して失っており、キューンからの呼び掛けにもピンと来ていない模様であった。
創世編での活躍
- 39話『創世Ⅰ:俺のデザグラ』
英寿の創世の力によって記憶を取り戻したことに困惑しており、沙羅と再会することで事態を把握した。
その後、沙羅と共に1人暮らし用部屋を内見していたが、部屋も見ずに一括購入した。流石財閥令嬢…。
部屋購入後、その部屋の中で「家族と離れて、1人で生きて行けるのか」といった自身が抱える不安を沙羅に吐露していたが、沙羅から「分かった! お姉さんがカーテンも家具も電化製品も、ぜーんぶ一緒に選んで揃えちゃる! だから、今度一緒に見に行こう!」と誘われ、励まされたことで家族と離れて生きて良く決意を固めた。
その後、家具を買いに行く道中の街頭ビジョンで父・光聖がジャマトとの関与を疑われ、家宅捜索が行われているニュースを見て唖然としていたが、そこに民間人に寄生したポーンジャマトが出現。
民間人を守るために立ち向かうも、やはり変身不能の状態では力の差が大きく、変身能力を失った自身の非力さをに苦悩するが、そこに英寿が登場。ギーツⅨの力で撃破に成功するも、大量のポーンジャマト達に包囲されてしまう。
- 40話『創世Ⅱ:タイクーン覚醒』
前話にて、ポーンジャマト軍団に囲まれるが、英寿により安全な場所へ避難させられた。
その後、父の行方が気になり、鞍馬家を再度訪れたが、母から謝罪され、これまでの自身に対する想いと共に家にいてと懇願されるが、「約束してるんです、新しい住まいの準備を、友達と一緒に…」と断った。今の祢音にとっての心の支えでもある「友達」がいなくなることも知らずに…
- 41話『創世Ⅲ:漆黒の将軍』
英寿から沙羅が消滅したことを聞かされ悲しみに暮れていたが、寄生ジャマトに対処する英寿に代わって民間人の避難誘導を行うなどナーゴに変身できない代わりに自分がやれる精一杯の人助けを行っていた。
しかし、ナーゴに変身できない自身の状況に対するもどかしさから拘留中の父親・光聖と面会し、彼から自分自身の身勝手な野望が叶わなかったことと誰にも信用されていなかったことへの苛立ちをぶつけられるも、それを「あなたにそうする価値がなかったからじゃないですか?」と一蹴。
自分に会いに来た理由を聞かれスポンサーの父ならばもう一度仮面ライダーの力を取り戻せるのかもと目的を話すが、既に多くの権力を失い無力さに嘆きながら自身を檻から出せと要求する憔悴しきった父親の姿を見てかわいそうな人となじり、「愛を失ったら、人はもう幸せにはなれない…」と呟きながら彼の元を去っていった。
- 42話『創世Ⅳ:女神完成 闇の刃』
沙羅と一緒に新居の家具を買いに行こうと約束したがもう既に沙羅が居ない現実に向き合おうとした時、大智に復讐しようとしている景和に会う。沙羅と2人で家具を買いに行こうとしたことを話しているとツムリを攫った景和を探していた英寿が現れる。景和の口からツムリの創世の女神としての力を利用しようとしていることが語られたため、彼に対して「自分が何をしようとしているのかわかってるの!?」と問い詰め説得しようとしたが、彼は聞く耳を持たず沙羅をジャマトに変えた元凶である大智の元へ向かった。
- 43話『創世V:その名はギャーゴ!』
拘置所を襲撃した仮面ライダーターボンが父・光聖を襲っている姿を見て消火器で応戦し、撤退。
その後、「なぜ助けた? こんなことをしても、お前をライダーにはしてあげられない…。」と問う光聖に対して「鞍馬家には、この世界を守る責任があるんじゃないんですか? デザグラに加担したスポンサーとして…」と返答。手遅れと嘆く父に対して英寿の夢とそれを聞いたことで至った「私には女神の力で生まれた者としての責任がある。誰かの幸せから生まれた分、誰かの幸せを守るためにやれることをやる」という考えを語った。
その後、あかりの月命日に手向けるための花を購入し、店を出た彼に「貴方にも父としての心があったんですね」と告げ、頑なに自身に愛情がないと語る彼に対して「失ってしまった愛情を忘れたくなかったからじゃないんですか? あかりさんが生きて来た8年間を無駄にしたくなかったから…」と指摘して彼の心情を看破し、別れを告げた。
その帰路の途中、ベロバの差し金で11年前のあかり誘拐殺人事件の犯人・沼袋一男の手で誘拐されてしまう。しかし、誘拐された身であるにもかかわらず、「こんなことされたって、悔しくも悲しくもないから!」と啖呵を切っていた。
その後、かつての事件現場に現れた光聖が仮面ライダーギャーゴに変身。彼の勇姿と自身を「金には代えられない無二の存在」と語った覚悟を見届けていた。
- 44話『創世Ⅵ:ネオン、かがやく』
2VS1で痛めつけられながらも、ブラーリを撃破。変身解除してしまった光聖と本当の愛を分かち合う。力尽きてしまった彼を病院に搬送。そして、そこに駆け付けた母・伊留美からも「実娘」として改めて愛を分かち合った。遂に彼女は理想の世界を叶えずとも本当の愛を手に入れることが出来たのである。そして、母と共に一命を取り留めた父と家族水入らずの時間を過ごし、父からは「お前が幸せになってくれること。それが私の願いだ」といわれるも、「ありがとう。でも私、幸せだよ。もう十分…」と返答する。
しかし、そこに鞍馬家の不幸を求めるベロバが光聖を殺害するために襲撃。そこで彼からギャーゴのIDコアを託され、ベロバと対峙する。他人のIDコアでは変身出来ないと煽る彼に銃撃されるが、そこでギーツⅨの創世の力が働いたことで防がれ、ナーゴのIDコアに変化する。
「私は鞍馬祢音! 仮面ライダーナーゴよ!」
「変身!!」
遂に再変身を遂げ、父より継承したファンタジーフォームに進化。両親が見守る中、プレミアムベロバと一対一の決戦へと突入する。そして光聖より遥かにファンタジーの力を使いこなし、幻想を具現化する力を駆使し、最後はファンタジーストライクを放ち、プレミアムベロバを撃破した。
その後は英寿のもとへ赴き、本当の愛を手に入れたことでかつての元気で陽気な表情に戻り、父に代わって自身が仮面ライダーとして再び戦線に復帰すると彼に宣言するのであった。
自身の出自を知ってから光聖に対して「鞍馬としての責任を果たせ」とどこか他人行儀な接し方をしていたが、彼に代わる=自身を鞍馬として認めたということであり、わだかまりは完全に解消したと見て取れる。
- 45話『創世Ⅶ:願いのゆくえ』
険悪であった伊瑠美とは良好な関係を築けている模様。親子でショッピングをして、本当の愛を満喫していた。しかし、そこでベロバの手でライダーに復帰した墨田奏斗と遭遇。「幸せな人間を見ると、壊したくなる…!」と吐かれ、ファンタジーフォームに変身。仮面ライダーダパーンと交戦する。バッドエンドを望むオーディエンスが彼を支援することで様々なバックルの力に翻弄され、母を守りながら戦っていたことから苦戦するも、最後はスペック差とファンタジーの特殊能力でダパーンを圧倒。しかし、隙を突かれて伊瑠美が銃撃され、撤退を許してしまう。
その後は英寿達と共に大智の元に赴き、知恵の樹を初めて目にする。その後は彼に対し、「本当に景和と戦わなきゃならないの…?」と疑問を見せていた。
その後はギーツⅨVSタイクーン・ブジンソードの一騎打ちを見届け、白髪に変貌した英寿が世界を作り直したことで絶望する奏斗に対し、「きっと幸せになれる日が来るよ…あなたも…」と慰めの言葉をかけた。
- 46話『創世Ⅷ:さよなら、ミッチー』
大智を救うため、バッファと共にベロバ・ケケラと交戦。ナーゴ・ファンタジーフォームの力でプレミアムケケラを翻弄し、バッファとの抜群のコンビネーションで撤退に成功する。
その後、サロンにて大智に対して沙羅を含め知恵の樹に取り込まれた人々を救う方法を問い詰めるが、大智は「知恵の樹が奪われた今、僕にはどうにもならない」と返された。
その話を聞いた道長が単身で向かおうとしたところを「私も行く!」と着いて行こうとしたが、「これは俺とタイクーンの問題だ」「お前はコイツが逃げないように見張っとけ」と返されてしまった。
その後、知恵の樹にて大智が取り出したジャマトの進行を抑える血清により沙羅が救出され、景和が泣きながら喜び抱き締める様子を見守っていた。
- 47話『創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー』
サロンでウィンと共にツムリから英寿の所在と破壊の女神の存在を聞かされたが、ケケラが仕掛けた「仮面ライダーゲーム」により、招き猫に変化させられた。
その後、ケケラの消滅により元に戻った。
- 48話『創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌』
スエルが仕掛けた「終幕のデザイアグランプリ」が参加者達に戦いを強制させて互いに潰し合わせ、戦意喪失者はゲームマスターにより退場(=爆死)させられるという非常に残酷なものであったため、景和からその話を聞いた際は「酷い…人間同士を戦わせて、逃げることもできないなんて…」と嘆いていた。
しかし、それでも自分達がやれることをやる決意を固め、父・光聖に協力を要請。光聖も「DGP運営に加担してしまった罪を償う」べく、「自分の幸せを守るため」に彼女に賛同し、2人で一部VIPオーディエンス達に対し、「このままスエル側に着いていれば身の安全は保障出来ない」「未来に帰るならば我々鞍馬財閥が安全を保障する」と提案。未来に帰らせることに成功した。その後は仮面ライダーリガドΩ弱体化に貢献。
最終回での活躍
- 49話(最終話)『黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!』
英寿死亡の報を聞いて景和の元に駆け付け、彼に本当かどうかを尋ねていたたが、そこに2人を「ノイズ」と称して排除しようとスエル/リガドΩが現れたため、ファンタジーフォームに変身し、景和/タイクーン・ブジンソードと共にリガドΩに立ち向かった。
途中で道長/バッファも参戦し、3人でリガドΩの圧倒的な戦闘力とスペックの差に苦戦するものの、喰らい付いていたが、「リバース」によってバックル・ドライバーを喪失。
攻撃により、生身で吹っ飛ばされ、絶体絶命の危機に陥る。
しかし、神となった英寿が奇跡の復活を遂げ、英寿の手でドライバーが復活。ビートフォームに変身し、タイクーン、バッファと共にギーツに加勢し、3人の抜群のコンビネーションでリガドΩを翻弄した。
その後、ギーツⅨとリガドΩの一騎打ちを見届け、英寿がスエルを打ち破った際には歓喜していた。
戦いが終わり、英寿が世界を作り替える過程で自身の存在を忘れさせようとした際には一度唖然とした顔をし「忘れるわけないよ!」と反対したものの、彼の意志を尊重し、受入れた。
そして、英寿が創り替えた「誰もが幸せになれる世界」では再度未来より来ることが出来る様になったキューンを配信アシスタントとして迎え、家の事情に縛られることもなく、彼と共にインフルエンサーとして活動し、いつも通り痴話喧嘩を繰広げていた…
なお、彼女が絵馬に書いた願いは「白馬の王子様を捕まえる」。かつてはどこか漠然とした、そして、どこか他力本願にも見える願いを追っていた彼女がより具体的に、そして欲しいものは自分の力で得るといった前向きで前のめりな願いを持つに至った所に彼女の成長を感じることが出来る。
また、自分のことを理解し、寄り添ってくれる存在は直ぐ隣にいるため、もしかしたら自分にとっての白馬の王子様は誰なのかを理解した上で彼を捕まえることを願っている辺り、かつて自分に与えられることを願っていた愛を他人に向けることが出来る様になっ解釈出来るかも知れない。
本編終了後の活躍
『4人のエースと黒狐』
大正 - 昭和時代の街並みが広がる世界に迷い込んでしまい、モダンガール風の装いに身を包んでいた。
この世界で知的ではあるものの、ドジでおっちょこちょいな英寿(通称「知恵の英寿」)と邂逅することとなり、ジャマト軍団から逃げる様に街を駆け回ることとなる。
その後、酔った「知恵の英寿」と共に休息していたが、突如出現したオパビニアジャマトに「知恵の英寿」を吸収されてしまった。
その後、冴と共にビショップジャマトと交戦するものの、以前よりも強化されたビショップに苦戦を強いられ、そのまま仮面ライダークロスギーツによる「クロスギーツビクトリー」に巻き込まれ一時消滅。
しかし、ギーツの新たなる姿とXギーツの戦いの際に復活を果たした。
なお、祢音役・星乃女史が「知恵の英寿は、(悪気がないとはいえ)面倒くさくて嫌なヤツ」と称していることも含め、ナーゴに変身して彼を人力車で運ぶことになる等、彼の性格の影響で上述の通り、大分こき使われた。
余談であるが、人力車で英寿を運ばされたシーンの撮影時は英寿役・簡氏もナーゴのスーツアクターを務める宮澤雪女史に「お疲れ様でした」と労いの言葉をかけている。
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』
クロスウィザードの力によって景和、道長共々ケミーの姿に変化させられてしまう。
何とか元に戻るため、クロスウィザードが仕掛けたゲームに英寿達と共に参戦することとなり、自身は銀杏蓮華、鶴原錆丸とチームを組むこととなった。
蓮華から「にゃー子」と渾名を付けられたり、エクシードファイターを捕獲しようとしたものの音速を越える飛行に耐え切れず失敗して全身海藻まみれとなる等、『4人のエースと黒狐』以上に踏んだり蹴ったりな有様に「元に戻りたい!」と吐露していた。
しかし、ケミー誕生の経緯を聞き、同じ「作られた生命」としてシンパシーを感じており、捕獲されそうになったエクシードファイターを解放し、蓮華と錆丸に「ごめん…、だけど、やっぱり可哀想だよ!」と叫んだ。だが、この叫びがエクシードファイターの心に響いたのか自らカードに入ったため、結果的にエクシードファイター捕獲に貢献することとなった。
クロスウィザードが見せた夢の世界では、どこぞの推しを愛するツンデレサポーターに似た「手紙の王子様」を必死に追い掛けていた。
その後、ウィザードマルガムが差し向けたジャマト軍団相手にファンタジーフォームに変身して応戦。物量の差・疲労に苦しめられるものの、九堂りんねが新たな力に目覚めるまでの時間稼ぎに大きく貢献した。
事件収束後はとある場所で手紙を見て笑顔を浮かべている姿を見せている(十中八九手紙の主は彼であろうが…)。
『ジャマト・アウェイキング』
Xギーツとの戦いから暫く経った後、平和な日々を過ごしており、行列の出来るパン屋として有名な葉月・清春夫婦の店を訪れ、購入直後にメロンパンを頬張る様子を配信していた(この時、まだ後ろに多くの客が並んでいるにも拘わらずその場から中々、動こうとしないという常識の疎さを発揮していた)。
その後、購入したパンを景和・沙羅と共に食べていたが、その際にとある警官から「10歳程の男の子を見なかったか?」と尋ねられたことで、景和と共にその子供を捜索(途中で道長も合流)。その最中、団地方面より銃声が聞こえたため、現場に駆け付けると清春が銃殺されていた。
そして、夫の死がトリガーとなって覚醒した葉月/クイーンジャマトを止めるために景和・道長とともに変身し、何とか彼女を抑え込むことに成功した。だが、その直後白英寿が降臨し、そのまま仮面ライダードゥームズギーツに変身。ドゥームズギーツの一撃で変身解除に追い込まれたが、英寿が援軍として駆けつけたことでドゥームズギーツの相手を英寿/ギーツⅨに任せて撤退。
その後、デザグラ神殿サロンで何故か復活したベロバよりニラムからの言伝となる映像を見せられ、ゴッドジャマトの存在を把握した。
その後、景和と共に3人が住んでいた団地を訪れた際に町内会長と副会長の変死体を目撃、その死体から景和が「蒼斗が警に扮して清春を殺し、春樹や葉月を利用しようとしている」と察知したことで蒼斗のアジトへ向かい、キングジャマトの計画を看破。
直後、キングが差し向けたポーンジャマトに生身で応戦しつつファンタジーフォームに変身し、タイクーン・ブジンソードと共にキングジャマトと交戦するものの、両者の必殺技を耐え切ってカウンターしたことで苦戦を強いられてしまう。しかし、そこに新たな姿・プロージョンレイジを獲得した道長/バッファが参戦し、キングジャマトを圧倒。最終的にトリプルライダーキックを喰らわせ、撃破した。
戦いの後、キングから致命傷を受けた葉月が志望したことがトリガーとなり、「ジャマトと人間は分かり合えない」と絶望したことでゴッドジャマトの力が目覚めてしまった春樹を見て「ジャマトと人間が手を取り合える世界は作れないのかな…」と悲観した景和の疑問に対し、「人間とジャマトの子供である春樹が生まれたことが奇跡」と返しており、何年掛かろうと人間とジャマトが手を取り合える世界が来ることを信じていた。
キングに対しては、かつての経験もあってか自分の野望のために葉月/クイーンジャマトの「家族とともに暮らしたい」という純粋で小さな幸せを奪ったことに激しい怒りを持っていた。
余談
- 演者・星乃女史は、本業が俳優ではなくYouTuber等のインフルエンサー兼ファッションモデルであるため、女性ライダーとしても歴代のライダー俳優としても初の俳優業を本業としないレギュラーキャスト兼仮面ライダーとなった。
- また、上記の通りメインライダーの役の職業と演じる役者の本業が同じである事は珍しい事例である。
- それ故に、歴代キャストと比較しても『ギーツ』発表前時点でSNSフォロワーはブッチギリで多かった(なお、現在でも30万人以上のフォロワーがおり、特撮出演者の中では未だに抜きん出ている)。
- なお、星乃女史はメインレギュラーの中では最年少だが、インフルエンサーとしてのキャリアからキャストの座談会でも率先して話題を振ったりしている。
- 演技方針については、身近に有名インフルエンサーでお嬢様という存在はおらず(そもそもそんな人は滅多にいないが)、参考となるキャラも見たことがないため、第1話では自分なりの想像で、ファンに声を掛けられた際に目をちゃんと見て話し、きちんと呼ばれた際に返事をすることで、「礼儀正しく育てられたこと」をちょっとした仕草で表現しているとのこと。
- 彼女がナーゴに変身したことに伴い、「作品ヒロインが3号ライダー」という法則が2年続くこととなった。
- 武部直美Pによると女性ライダーの変身者が強気な性格が大半を占めていた事を踏まえ、フレアスカートを履いても戦えるイメージでフワフワな人物像にしたと語っている。
- 令和女性ライダーでは比較的小柄な星乃氏であるが、過去作が敢えて強そうな見た目の女性が主なキャスティングであったのであれば、本作は身体能力関係無しで参戦させられるDGP設定であれば寧ろ納得がいくキャスティングといえる。
- 星乃女史曰く、「オーディションは色んな役を受けていて、どの役になるかは決まるまで分からなかった」とのこと。恐らく桜井沙羅役やツムリ役も受けていたと思われる。その後、宇宙船Vol.179でのインタビューでもオーディションの舞台裏について語っており、ツムリ役も受けていたことが確定、同じくオーディションを受けていた青島心女史について「オーディションの時からもうツムリちゃんであった」とコメントしていた。
- 景和の「祢音ちゃん…」のセリフが空耳で「メロンジャン…」と聞こえてしまう事から、一部ファンからは「メロンジャン」と呼ばれることがある。
- 景和がバックルの交換を持ち掛けられた際にブーストレイズバックルを条件に付けた件で「恩を仇で返した」と見る人もいる。しかし、景和個人ならまだしも、道長にはソコまでしてあげる義理も必要性もないことに加え、別に英寿はゾンビのままでも何ら問題はないため(寧ろバッファが相性が良いバックルを得るため、マイナスとなる)、「相手を助けて自分達が脱落しまっては意味がない」として「現実的な判断」と評されることも。
- ギロリ/グレアとの決戦の際の「化ける」発言に関してであるが、黒猫は魔女などの使いということや化け猫など、意外と猫も「化ける」ことに縁があったりする。
- 猫がモチーフのライダーに変身するが、星乃女史は猫アレルギーである。
- 母の伊瑠美から推測するに、名前の由来は「ネオン」と思われる。
- 明かされた彼女の出自を考えると、人工物の明かりが元なのは第1話から張られていた伏線と同時に彼女が偽物であるという皮肉が込められていると思われる。
- また、「祢」には「かたしろ」という読みがあり、その意味の1つが「人間の身代わりとした人形」である。
- 更に祢によく似た漢字である「袮」の文字は、かつて幽霊文字として出典不明の存在しない漢字として扱われていたため、同じく存在しない袮音との共通点がある。「音」にしても「神からの返答」を意味する会意文字が由来だったりする。
- 一方、「ネオン」は夜に灯される灯りであることから、「闇の間に輝く光」という彼女の生き様が本来の由来として込められていたことが、シリーズ構成担当の高橋悠也氏により明言された。
- 前述の通り、エイプリルフールが誕生日で、残酷な事実が明かされ、虚な目でバースデーソングを歌う母親の回想が映った訳であるが、日曜日のコンパチヒーロー同期がやたらとバースデーソングを呪いの歌にしがちなため、「日曜はバースデーソングが呪いの歌になる」とか「バースデーソングに恨みでもあるのか最近の界隈」と言われている。
- また、彼女の真実が判明した第29話放送直後から同時期に公開中の映画に登場する2号ライダーをもじって「鞍馬あかり第2号」という新たなる不名誉な渾名が追加されてしまい、2号ライダー変身者の劇中の台詞をパロディするコメントが相次いでいる。
- 創世の女神の引き起こしてきた数多の悲劇に対しては、あくまで「自分には女神の力で生まれた者としての責任がある」という姿勢を終始一貫しており、実は祢音本人が女神の正体であるミツメを責めた事は一度もない。
- 慕情編では、デザグラ存続派ではあったものの、これは「自分を忘れた世界にして、ファンに迷惑を掛けないようにする」「そのために女神の力が必要だからやむなし」という理由であり、そのためかデザグラ反対派の英寿とは(敵対していたのが運営のみとは言え)、一度も交戦せずに終わっている(英寿の母に会いたい」という願いを最初に聞かされたからか)。
- 創世編でも、自身の出生からか、或いはミツメを利用した運営の所業もあってか、景和がツムリを女神にしようとした際には、当然の如く反対している。
- 祢音自身は「亡き娘の代わり」という残酷な運命を背負わされた被害者でありながらも、上述の人々の幸せを犠牲にしてしまった責任感を持って、誰かの幸せを守ろうと自分に出来る事をする姿勢は、奇しくも「運営の道具として無理矢理に利用されながらも、罪悪感に苛まれ続け、最期には自らの命で償う姿勢を見せた」ミツメとも何処か似たような考えと言える。
- 慕情編で袮音が望んだことは、かつて彼女が脱落に追いやった墨田奏人/仮面ライダーダパーンの願った事と「破滅願望」という点では同じという指摘もあるが、周りを巻き込もうとした彼と違って、彼女は「周りに迷惑をかけないようにする」という動機であり、同じ破滅願望でも大きな違いである。
- 結局、祢音は創世編第44話でやっと両親からの「本当の愛」に気付き、自身の存在意義を見出すことに成功した。直後の第45話で再度奏人/ダパーンと対峙することとなった。
- 第41話で光聖に発した「可哀そうな人」発言は同話を担当した坂本浩一監督が以前メイン監督を務めた特撮作品のメインヴィランに対して主人公とヒロインが発したセリフでありセルフオマージュとなっている。
- 第41話で発した「愛を失ったら、人はもう幸せにはなれない…」発言直後にツムリ&英寿が変装用服を購入するためにショッピングをしていたが、その店名がよりにもよって「LOVELESS(愛されない)」という最大級の皮肉がこもったものであった。
- 第44話放送後の公式サイトで昔話として第20・21話の人狼ゲーム中盤と仮面ライダーゲイザー初陣を担当した山口恭平監督は撮影当時「デザスター」であった祢音に「祢音ちゃんって我儘な気がしない?」という疑問が生まれていたが、それは自身が子持ちだからという立場に起因した疑問であり、「伊瑠美にも愛され財閥のお嬢様という身分と理不尽がない生活をしてることを後になって本人が気付くのかな?」と子持ちの父親として複雑な心境を持って撮影していたと語っていた。
- また、昔話として約1年前の第3・4話の序盤撮影時に武部Pが「祢音の愛は幸せの青い鳥と同じで外に行ったけど、実は最初から手元にあったとか…?」と匂わせたかの様に語っているが、第43・44話にて正にその通りであったことが判明した。
- 脚本担当・高橋氏はオーディオコメンタリーで「結局祢音だけなんですよね。カードで願いを叶えずに自分で叶えて行くのは」とコメントしており、彼女の願いが両親の心境変化と本人の自覚で解決出来るものであることを予め考慮に入れた上で設定していた模様。
- 脚本を担当した高橋氏は、後にオーディオコメンタリーと「仮面ラジレンジャー」出演の際に、「血が繋がっていない動物を家族として迎え入れるという【ネコ】の生態があったため、ナーゴがネコモチーフであったこともあり、その鞍馬家の造られた存在が本当の家族になるという袮音のキャラに当てはめた」とコメントしていた。どこまで考えていたんだこの人は…
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- 神崎優衣:多人数ライダー作品のメインヒロイン。幼い頃に1度死亡し、肉親の願いで仮初の命を与えられた点が共通する。ただし、仮初の命を与えたのは兄で両親からは兄共々育児放棄同然に監禁されている点では正反対。
3号ライダー変身者
ライダーヒロインの系譜
五十嵐さくら/アギレラ(夏木花) → 鞍馬祢音/ツムリ → 九堂りんね