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「はしたない配信チャンネルはもうやめなさい」

「お願い、一人にならないで…!」


演:遊井亮子


概要編集

仮面ライダーギーツ』の登場人物。

デザイアグランプリの参加者である鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴの母。家格を重んじる厳格な性格であり、祢音のライブ配信には猛烈に反対している。本人曰く「あなたは幸せになるために生まれてきたんだから、私の言う通りにしていなさい」との弁。

上記の発言を額面通りに受け取れば、言動そのものは娘の身や将来を案じる母親ではあるものの、当の娘から萎縮・反発する様子が見られる。

上記の性格から、のちに夫・光聖が登場した際には娘の活動をある程度容認している夫と反りが合わないような様子を見せている。


歪な愛情編集

束縛する彼女だが、これには理由がある。

昔、娘である祢音が誘拐されたことがあるためであり、娘が不幸な目に遭わないようにと考えている。もっとも、言い換えれば(無自覚ながらも)前述の過去や家柄を口実に祢音を自分の支配下に置いているようでもあり、祢音の私物にGPSを複数取り付けて位置情報を把握する、彼女がアップロードした動画を全て削除するという配信者にとっては致命的な暴挙を犯す、家に連れ戻した際には平手打ちをするといったヒステリックかつ邪悪な一面(4話)もあった(これに関してはSPであるベンジョンも彼女が平手打ちをする際は目を背けていた)。

もちろん祢音への愛情は本物なのだろうが、前述のように暴力を振るう点でも確実に常軌を逸しており、宛ら自分で綺麗に飾り付けた人形を愛でる(途中で本物の人形が映り、視聴者を戦慄させている)ようにも、娘を守る自分に酔っているようにも見える。


祢音も彼女の歪み切った内面は理解しており、その歪んだ愛情を許容することもできないため、デザイアグランプリでは毎回「本当の愛が欲しい」と願っている。

スポンサーである夫と異なりDGPのことは知らないため、娘の変化については戸惑うこともあるが、謀略編開始当初の「自分に従順な理想の娘」になった祢音については「やっと自分の愛情が伝わったのだろう」程度にしか思わず、縁談(ただし、嫁に出すのではなく結婚相手共々そのまま実家に住まわせるというもの)を持ち掛けていた。

乖離編で夫・光聖からやっとDGPの事を教えてもらい、娘・祢音が命を懸けて未知の怪物と戦っていることを知ると、当然ながらデザイアグランプリ参加を辞めさせるよう進言。しかし夫から「彼女が私たちから自立できる良い機会だ。」と一蹴されてしまうと、周りの物に当たり散らした上、祢音本人に電話を掛けて直接辞めるよう訴えたが当の娘はそれを拒否していたため、狼狽していた。


しかし、29話で明かされた真実を考えると、彼女が祢音に対して行ったこともある意味理解できるかもしれない。むしろ、今の方が精神的に落ち着いているとも解釈できる。

忌むべき記憶が失ったとしても、その根幹にある恐怖だけが根付いてしまったのだろう。


続く30話では珍しく声を掛けてきた祢音の問いに対して笑って流したが、真相を確かめたい彼女が差し出したIDコアに触れたことで忌むべき記憶を思い出してしまう。


「あなた誰っ!?」


当然、目の前の少女に対してパニックに陥ってしまった。

ただし記憶が上書きされたわけでないため、「娘」の辛い顔を見たことで冷静になったのか家を出ようとする祢音を必死に呼び止めようとするも、その想いは届くことなく本当に彼女の手から離れてしまった。


40話ではあかりの真実や祢音の出自や光聖が逮捕されたことで全てを心身共に疲弊しきっていたが、一時帰宅した祢音と対面し、その際に祢音に対して光聖の非道や自身の言動を謝罪しつつ、あかりを失ってから祢音と過ごした日常は自分にとって嘘ではないと語り、祢音に側にいるように告げるも、その想いが祢音に気が届けられることはなかった。


「娘」への想い編集

  • 第43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」

「DGPで犠牲になった人々が蘇る世界」という桜井景和の叶えた理想の世界で仮面ライダーと暴徒たちの暴動が起きる中、11年前の誘拐犯から祢音を誘拐したと脅迫文が届く。

紆余曲折を経て結果的に釈放された夫の焦燥した姿に寄り添い、自分達の行動を思い返す。例え創られた娘であろうと、大切に育てたことに偽りはなかったこと。本当は束縛するのではなく、愛してあげるべきだったこと……祢音が他人を愛することが出来るまでに成長していたこと

祢音はあかりの代用品ではない、もう一人の娘なのだと気づくことが出来た伊瑠美は光聖に「今ならまだ間に合う」と後押しするのだった。この後押しが、光聖が覚悟を決め、娘を守る"父親"となることへと繋がった。


  • 第44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」

伊瑠美の後押しを受けて娘を守るため戦った光聖が戦いの中で倒れてしまったと聞いて搬送された病院へ向かい、手術が終わるのを待っていた祢音を抱きしめ自分の愛を娘に伝えた。そして一命を取り留めた光聖と3人で話をする中で、自分のせいで鞍馬財閥は地位を失った事を光聖が謝罪をすると、その分失った家族の時間を取り戻そうと話した。

その後、今度こそ光聖を仕留めようとしたプレミアムベロバが病院を襲撃して来たため、光聖の二の舞にしたくないがために祢音がベロバと戦おうとするのを止めるが、鞍馬家の人間として世界を守ると告げた祢音が、デザグラの中で成長した事を感じ取り、光聖の後押しもあって祢音を送り出し、病室から2人で祢音とベロバの戦いを見守った。


  • 第45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」

祢音と二人でショッピングをしたりと、今までの失った時間の分仲良く暮らしていた。しかし、そんな二人の前に墨田奏斗/仮面ライダーダパーンが現れ、祢音がナーゴに変身して応戦する中、ナーゴの隙を突いたダパーンに足のアーマードガンで肩を狙撃され負傷してしまう。

その後は病院に運ばれ、幸い命に別状はなかった模様。


  • 最終話「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」

伊瑠美本人は未登場だが、英寿を祀った神社に彼女と光聖が書いたと思われる絵馬が吊るされており、そこには「娘の幸せ。夫婦円満。」と書かれていた。

本当の愛を取り戻した今、鞍馬家の幸せはこれからも長く続いていく事だろう。


余談編集



  • 一度劇中で祢音の母である伊瑠美が祢音の動画を全て削除してしまった事を受け、日曜日のノラネコの踊ってみたのコメントでは「あの母親こんな神動画消したんか」と言われている。

関連タグ編集

仮面ライダーギーツ 鞍馬祢音


天津一京令和ライダー1人目の毒親。脚本家が同じ作品サブライダーの保護者で彼は父親。彼は息子が幼少期の頃だが、息子が大事にしていたものを否定する等の行動を行った点が共通(それによって息子は他のを蹴落とすなど、闇に染まるような行動をしでかしてしまった)。ただし、彼は最後まで子供と和解することはなかった。


五十嵐幸実前作女性3号ライダーの母親。こちらは娘の夢を素直に応援し、子供達にやりたいようにやらせているなど物語前半の伊瑠美とは真逆の位置にいる。


赤石英雄:こちらも歪んだ愛の持ち主となったが、その矛先は家族でもない赤の他人であるはずの自身の部下に注がれた。なお、伊瑠美が祢音にバックハグした時の様子が部下にバックハグした時の様子とほぼ一致し、ニチアサ民の笑いを誘った。

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