概要
『仮面ライダーギーツ』に登場するアイテム。生き残りゲーム・デザイアグランプリの参加者が使用するデバイス・レイズバックルの内の1つ。大型バックルに分類される。
デザイアドライバー及びライダーコアIDと併用することで使用者をマグナムフォームに変身させる。
ギーツとの相性に優れ、使用することで最大限に発揮できる。
外見
ベースカラーは黒、縁取りパーツ「マグナムリアクター」は金。同配色のバックルはブーストレイズバックル。
トリガーの付いたピストルグリップ「ストライクトリガー」から巴紋や狐火を思わせる意匠のリボルバー弾倉「アプルーバルリボルバー」が伸び、そこからマグナムリアクターが繋がった機械的ながらも和テイストでリボルバー拳銃を正面から映したような見た目。装弾数に当たる数は6発分。
リボルバーはクリアホワイト、トリガー部分と弾倉の中心部が赤。
発光するクリアパーツは銃身のライフリング(弾丸を発射する時に回転させる機構)を模していると思われる。
アプルーバルリボルバーは先に回す事でストライクトリガーの誤入力を防止する役目を併せ持っている。
運用方法
上半身変化
ライダーコアIDを装填したデザイアドライバーの右側にマグナムレイズバックルを装着すると『SET』の音声が発動。
その状態でアプルーバルリボルバーを回転させ、ストライクトリガーを押すと「MAGNUM」のコールと後に上半身に白い装甲が装着され、「READY FIGHT」の音声と共にコアIDに対応したライダーの「マグナムフォーム」へと変身する。
発光部には緑と黒のストライプが浮かび上がる。
このような「回転ギミック」を持つアイテムは派手に回す物が多いが、モチーフが本来は1発ずつ動作する弾倉であるためか、変身ポーズにおいても弾丸1発分(1/6回転)だけ動かす操作となっている。
性能としては前腕部の固定式短銃「アーマードガン」を用いた近接格闘マニューバーが可能になるのと、「マグナムチェスター」&「マグナムガードSA」という装甲追加による射撃耐性が強化される。
「ブーストレイズバックル」と「デュアルオン」した「マグナムブーストフォーム」は変身音声に「GET READY FOR~」と専用音声が鳴る。
下半身変化
ドライバーの左側にマグナムレイズバックルを、右側に別のレイズバックルを装着した状態か、マグナムバックルを右側に装着した状態でベルトを180°回転させる*「リボルブオン」を行うと、下半身にマグナムフォームの力を付与した形態に変化する。
下半身変化時の性能は足技や射撃の精度が向上し、脛部に取り付けられた「アーマードガン」による射撃とキックを組みわせた集中砲火を放つことが出来るようになる。
小型のレイズバックルと併用する「マグナムフォーム アームド○○」に変身する場合は、最初から左側につける場合もある(単体でのリボルブオン状態に最初から変身できるかは不明)。
特殊仕様?
上記の通り、ブーストレイズバックルと併用すると「GET READY FOR BOOST&MAGNUM」と鳴るが、他の大型バックルをブーストと併用した際は大型バックルの名称が先に読み上げられるため、これのみ唯一他の大型バックルの法則から外されている。
また、マグナムバックルにはブーストレイズバックル同様ドライバーの発光に応じてリアクターの光が変化するという独自のスタイルが取られており、ブーストレイズバックルと単なる「相性が良いだけ」には終わらせないような関連性を合わせ持つ。
所有者の変遷・活躍
ギーツの基本フォームであるバックルにもかかわらず最初から所持しているケースが少ない。
黎明編
英寿が既に所持しており、マグナムブーストフォームでスラグフォートレスジャマトを撃破。
邂逅編
最初は墨田奏斗が所持。ダパーンとなりマグナムフォームで戦ったが、ゾンビジャマトに感染。
最後ぐらい暴れたいという奏斗との交換条件で道長にマグナムバックルを渡した。その後、バッファがマグナムフォームに変身する。
前回と同様にバッファが使用したが、相性が合わず本調子ではなかった。
その後、サロンにて景和が英寿の持っているゾンビバックルとの交換を持ち掛け、ギーツが所有する(同時にブーストバックルも)。
これ以降は最終戦までギーツが使用している。
謀略編
追加エントリーした景和がドライバーと同時に入手したが、「思い出させてくれたお礼」としてギーツに譲渡する。
その後はフィーバーマグナムフォームでジャマトライダーと戦い、撃破する。
ポーンジャマトと交戦中に乱入したパンクジャックに不意打ちされる。
景和にドライバーを借りる代わりに自分の持ってるバックル全て渡すという条件で英寿から受け取る。
描写はないが、復帰したギーツがマグナムブーストフォームに変身しているので景和から返却された模様。
狐狩りゲームでGMライダー、洗脳されたパンクジャックと交戦する。
乖離編
ジーンが仕掛けたシークレットミッションである「最速でジャマト一体を撃破する」をクリアしてマグナムバックルを入手。
これ以降、ギーツは常にマグナムバックルを所持した状態になる。
英寿が初参戦のデザグラ(回想)での初変身がマグナムフォームと明かされた。
ポーンジャマト、ジャマトライダーを相手にマグナムフォーム→ブーストマグナムフォーム→マグナムブーストフォームに変身。
慟哭編
タイクーン、ナーゴと共にジャマト、ジャマトライダーと交戦。
マグナムフォームでバッファコマンドフォームと互角に渡り合った。
単独でバッファ、ナイトジャマト相手に交戦。
闘牛ゲーム二回戦目でマグナムニンジャフォームに変身。
マグナムブーストフォームでバッファゾンビフォームと交戦。ヴィジョンドライバーを取り返すため、わざと敗北する。
慕情編
マグナムブーストフォームに変身し、グレア2と交戦する。
創世編
ギーツが寄生ジャマトを相手に交戦。
ギーツが所持している物とは別に、ベロバにスカウトされた奏斗がマグナムバックルを使用して再びダパーンに変身し、ナーゴと対決した。
ギーツがジエンドライダー相手に交戦。
また、ギーツが所持している物とは別にスエルが変身したリガドΩがマグナムバックルをグレートアセンブルに装填して使用。複数のマグナムシューター40Xを召喚し、ギーツⅨに一斉射撃を仕掛けた。
前話同様、リガドΩが景和と祢音に向かってマグナムシューター40Xの一斉射撃を行う際に使用(2人には変身によって防がれた)。
その後、マグナムブーストフォームとなったギーツがリガドΩと交戦した。
マグナムシューター40X
マグナムレイズバックルを使用することで召喚されるライフルとハンドガンに変形する銃型の武器。
トリガー付近の装填口にレイズバックルをセットする事が可能であり、マグナムレイズバックルをセットした場合はフォアグリップ、あるいはドラムマガジンかアンダーマウントで別の銃器を装着した銃のように見えるようになっている。
玩具版
2022年9月3日発売の「変身ベルト DXデザイアドライバー」に付属。
ベルト側の認識の都合か、アプルーバルリボルバー回転直後にすかさずストライクトリガーを引くスピードアクションが要求されており、タイミングが非常にシビアである。
タイミングが遅いと2回操作した(変身と必殺技を連続操作した)と認識され、変身音を飛ばして必殺技音が鳴ってしまう。
厳密に言えば他のバックル同様基本的に1アクションでベルト側に操作が認識される都合上、実のところ弾倉操作だけかトリガー操作だけの片方でも変身は可能である。
むしろ2アクションを行う変身手順は、認識のラグをすり抜けて1アクションと認識されるスピードで2アクションして認識をごまかすかのような裏技的な操作を正規手順扱いしている状態にあり、これが操作難易度を上げる原因となってしまっている。
バックル裏面にある連動してベルトのボタンを押すためのスイッチは1つであり、内部では弾倉を回しても、トリガーを引いても、同じスイッチが押されるように直結している。
このために、どちらを操作しても操作した判定で認識されてしまうために問題が生じており、また弾倉の回転は比較的緩いので少し当たっただけで意図せず回ってしまう暴発も生じてしまう状態となっている。
ちなみにアプルーバルリボルバーを1/6以上回転させてしまうと回転音を飛ばして射撃音が鳴ってしまうが、これは劇中でも同様の仕様となっている(第3話でダパーンが変身するシーンが分かりやすい)。
トリガーの誤入力を行わないための機構であるにもかかわらず、銃声が暴発するのは欠陥仕様であると言える。
ギーツが使用する際では変身シーンこそ1/6回転で統一されているが、フォームチェンジや必殺技のシーンでは迫力を重視してか1/6以上回転をしているシーンもある。(その際の効果音は通常と変わらない。)
そして、最終回後に発表されたメモリアル版がPREMIUM DX仕様に大幅改修され、相方であるブーストレイズバックルと共に登場。2024年1月発送予定。
グリップが玩具比130%に拡張され劇中イメージに近くなった他、構造から再設計することでアプルーバルリボルバーが一回転するまで射撃音が鳴らなくなる新規金型生産仕様になっているファン歓喜の改良が施されている。
更に最終回のマグナムブーストフォームに使われた「FOR DESIRE」もモード変更で再現可能に。
また他のメモリアル版との共通仕様として、変身時のアーマー展開・装着音や、英寿の音声も収録されている。さらに重塗装によりストライクトリガーや本体ホワイト部分がメタリック・パール塗装されている。
リアクターを除いた本体パーツは音声ギミックのためにグリップやブーストバックル含め80%再設計されているため、総合的に見るとほぼCSMのような気合の入れっぷり。まさしく「(買った)誰もが幸せになれる」ようなアイテムである。
早期予約特典で英寿のコインが付属する。
余談
- 「連動アイテムを収納するケース」や「装填部がマガジンのようになっている銃武器」は前例があるものの、連動アイテム自体がグリップやマガジンを彷彿とさせる形状になるのは初。
- プロップではDXサイズの物とグリップが長めに延長されたものが使用されている。薬室に相当する部分と銃口に相当する部分が重なっていないシーンが多い為、プロップには玩具版のようなクリックが無い可能性が高い。また、延長版では何故かトリガーの間に隙間ができている。
- マグナムとは「大きい」を意味する形容詞であり、形状が似ていたワインボトルの名称から転じて「平均的な銃弾より火薬量の多い弾薬」に付けられた「登録商標」である。基本的に銃器本体にマグナムという名称が使われることは多くないが愛称として用いられることが多い。
関連タグ
バッシャーフエッスル、トリガーメモリ、スカルメモリ、バンバンシューティングガシャット:マグナムと名の付く銃武器を召喚する連動アイテム。
バットクロック:単独で銃武器として機能し、合体してグリップにもなるサポートメカ。
ジオウライドウォッチ:回転するベルトの右側にセットする白い連動アイテム。こっちは劇中では右固定。
レックスバイスタンプ←マグナムレイズバックル/ブーストレイズバックル→ホッパー1/スチームライナー
外部リンク