「困るんだよ…漸く俺の推しが本物の“仮面ライダー”になるってんだからよ」
道長「はぁ…?」
「悲しき涙を仮面で隠す、戦士のことさ…」
『KEKERA SET』
『LASER ON』
『PREMIUM KEKERA LOADING』
『READY FIGHT』
道長「仮面ライダー…じゃない……!?」
CV:俊藤光利
スーツアクター:北村海
変身者
・ケケラ
概要
ケケラがジットから盟約の証として渡されたブラックレイズライザーカードを自身のレーザーレイズライザーに装填して変身した変身体。
全体的に仮面ライダータイクーンを歪めたような外見をしている。緑色の生物的な装甲を纏ったような怪人然とした姿をしており、頭部にある紫色の瞳から人型になったカエルのように見える外見が特徴的。
レイズライザーで引き続き変身することを含め、描写的には名実共に仮面ライダーケケラの強化形態とも言える(公式サイトの解説にはライダーの形態扱いで併記されている)。
その一方で公式サイトや劇中の道長からは明確に「仮面ライダーではない」「プレミアムな化物」と呼称されているので新たな怪人とも言える存在でもあり、これらの扱いもあって『仮面ライダーと同じシステムを使う怪人』とする意見と『仮面ライダーとは別物のいわゆる擬似ライダー枠』とする2つの意見が存在している。
なお仮面ライダーシリーズを紹介するWebサイトである仮面ライダー図鑑においては、本キャラクターは怪人の枠で紹介されている。
スペック
- 身長:201.4cm
- 体重:112.8kg
- 特色/力:伸縮自在の舌/超跳躍力
公式サイトではライダー時代に設定されていた基礎ステータスの記載が無くなっている一方、「運営陣に匹敵する戦闘力が特別に与えられている」との文面から仮面ライダーグレアなどのヴィジョンドライバーを使用した運営用ライダーに迫る能力を持つとされる。
ケケラ本人のデザイン力によって、以前の仮面ライダーケケラ以上の超跳躍力と伸縮自在の舌を手に入れた。その俊敏な動きによる近接攻撃とレイズライザーによる遠距離攻撃を中心に戦う戦闘スタイルを取る。ギーツⅨとの戦闘ではレイズライザーを弾かれてなお、徒手空拳で隙を作り舌を使って回収する、タイクーン・ニンジャフォームとの戦闘では長い舌でレイズライザーを連射してニンジャデュアラーを使用させずに互いに徒手空拳で応戦する状況を作るなど、2つの戦闘スタイルを臨機応変に使い分けて応じている。
更にカエルの卵のような形をした爆発性の泡を発射することができ、連発も可能。
防御力に関してはおよそ並より上といった所で、格下であるバッファ・レイジングフォームの攻撃にもある程度怯む姿を見せていた。また、コマンドフォーム相手に至っては必殺技を発動させるまで弾丸を次々避けられている。
能力面においては仮面ライダージーンの重力操作、ヴィジョンドライバー系のヒュプノレイと言った特殊能力はほぼ搭載されていないので、推しの強化形態と同様に物理攻撃に特化した方向で調整が施されている。
しかし「運営用ライダーに迫る能力」とされているからか、あるいはケケラの戦闘センスによるものか、意外にも物理的な戦闘能力はかなり高い。
43話・44話ではギーツⅨ相手にも、ダメージこそ与えられなかったものの、上述した2つの戦闘スタイルを駆使してある程度は善戦しており、致命傷を受ける事なく撤退に成功している。
47話では推しの強化形態相手に、爆発性の泡と伸縮自在の舌によって必殺技を相殺し、「互いに変身解除」という形で引き分けに持ち込んでいる(ただし、ケケラ自身は最終的に敗北・消滅している)。
使用アイテム
デザイアグランプリの公認サポーターが持つ武器兼用変身銃。
変身に使用するカード型デバイス。ケケラ用のブラックレイズライザーカードを使用する。
ベルト型エネルギーデバイス。変身時には帯部分が肉体に埋め込まれるように装着され、紫のひび割れの様な模様が追加される。
必殺技
- レーザービクトリー
『FINISH MODE』
『LASER VICTORY』
レーザーレイズライザーで発動する必殺技。
複数のカードで出来た銃口を本体の銃口から展開し、緑色のビームを発射する。プレミアムベロバのレーザービクトリーと同時に発動し、バッファ・コマンドフォームの必殺技「タクティカルレイジング」を真っ向から相殺してみせた。
- レーザークラッシュ
『CRASH MODE』
『LASER CRASH』
レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを2回操作して発動。
47話にて使用し、銃口から緑色の正方形のプレートを2枚射出して桜井景和と五十鈴大智、自身をテレポートさせた。
余談
キャラクターデザインは『仮面ライダードライブ』でロイミュードなどのデザインも担当した竹谷隆之氏による物。カエルをモチーフに悪くてカッコいいという(相反したテーマの)デザインを両立させるのが難しかったというコメントを残している。
仮面ライダーケケラの非対称なカラーリングを拾い、決定稿ではレイズライザーカードから色味に斜め要素も取り入れたという。
スーツアクターの北村氏はこれまでアクションクルーとして数々の仮面ライダー作品に出演しており、『ギーツエクストラ 仮面ライダータイクーン meets 仮面ライダーシノビ』ではジェロニモのスーツアクターを担当している。
なお、プレミアムケケラの登場により仮面ライダーケケラは完全に無用の長物と化してしまった。
ちなみに、同じく終盤に登場したプレミアムベロバとマーレラジャマトは本編終了後に改造に回されたが、プレミアムケケラだけは唯一それを免れている。