曖昧さ回避。
以下の意味がある。
概要
「変身だよ! 貴虎、今の自分が許せないなら新しい自分に変わればいい」
「新たな世界を一から創り出す。これが俺たちの新しいステージだ」
仮面ライダー鎧武の主人公、葛葉紘汰の最終進化系である。
第46話で、紘汰は駆紋戒斗/ロード・バロンとの最終決戦に勝利し、始まりの女となった高司舞から「黄金の果実」を受け取った。
果実を一口食べると、ヘルヘイムの森の実を食べた者がインベス化するかの如く、植物が全身を覆い、髪は金色、目は舞と同じく右目が赤いオッドアイ、銀色の鎧を付けた姿に変化した。
この姿がDJサガラ曰く「始まりの男」。始まりの女と共に古い世界を滅ぼし、新たな世界を作る創造主としての姿とのこと(恐らくはロシュオと同じ状態になったのだと思われる)。
だが人類社会の破壊を勧めるサガラに対し、紘汰と舞はこれを拒否。空に巨大なクラックを展開し、地球上を侵食したヘルヘイムの植物もインベスも全て吸い込み、新しい惑星(生命の欠片もいない死の惑星)への移住を選び、地球を去っていった。
既にこの姿になる前に人間を止めていた為か、はたまた遥か遠い惑星に行ってしまったためか、地球上の人間とは通常の通信や会話はもう出来ないが、昏睡状態にあった呉島貴虎とは精神世界を経由して(以前の紘汰の姿ではあったが)会話を交わすことはできる。
その後、最終回にて「やり残した事」として復活したコウガネ/仮面ライダー邪武を倒すために一時的に地球に帰還、ミッチと真の意味で和解を遂げ、共に邪武を撃破した。
本編外の出演
MOVIE大戦フルスロットル
同じく、ヘルヘイムを超越した存在メガヘクスの襲撃を受けて一度は消滅してしまうが、極ロックシードにバックアップを残していたおかげで復活。泊進ノ介こと仮面ライダードライブとも共闘した。
進ノ介との会話で「今は神様かな」と紹介した事から、そう呼ばれており、ゲームバトライド・ウォー創生でも同時に出撃した際にそう言った掛け合いがある。
極ロックシードを奪われた際に人間の姿に戻るが、エピローグでは自分の意思で人間の姿に戻った。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ
演じる佐野岳氏のスケジュールの都合上か、今回はライブラリ出演(本人も出たかった様だが)。
劇中では鎧武に変身した状態で終盤に登場。地中の奥深くにいるベルトさんを迎えに行って進ノ介に渡した後、同じく鎧武者をモチーフとした怪人ギリルバグスターと対決した。登場時には以前共闘した事のある晴人は「鎧武!」と反応し、進ノ介からは「神様ってすげぇな…」と言われている。
EDでは自身の惑星にて、始まりの女である舞と手を繋いでいる後ろ姿が確認出来る。
仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL
「最上は禁断の果実に手を出した、これ以上は見過ごす訳にはいかない!」
「たとえどんなに離れていても、ずっと見守っていくからな。俺を育ててくれたこの星を」
今度こそ佐野岳氏本人が出演し、レジェンドライダーとしては実質唯一の続投(前作のゴーストも引き続き登場しているが、前回はゴーストは主役の一人であってレジェンドでは無い)。前作に引き続きレジェンドライダー達の中では最後に登場する。
エグゼイドの世界で行動していた他のレジェンドライダー達と違い、彼だけはビルドの世界に駆けつけており、平行世界移動装置エニグマが隠されていた結界を生身の飛び蹴りで破壊し、最上魁星の計画を阻止するべくエニグマに向かおうとしていた戦兎とパラドを先に向かわせる。
その後は他のレジェンドライダー達とも合流し、決め台詞が噛み合わず怒るが、先輩に注意され、それに素直に応じると言うボケたやり取りを披露した。
今作では監督陣の意向もあり、始まりの男の姿で登場したのは冒頭のシーンのみで、それ以降はかつて人間だった頃の姿で活動している(但し、佐野氏の中での紘汰は始まりの男としてのイメージが強かったため、人間だった頃の演技には苦労したそうだ)。
因みにエニグマを発見するシーンでは、脚本の段階では始まりの男の姿で手から波動を放ち結界を破壊するというシーンを予定していたそうだが、佐野岳氏が「出るからにはアクションがやりたい」と志願した結果、生身で飛び蹴りを繰り出すシーンに変更され、自らトランポリンを踏ませて頂いた模様。
しかしこの飛び蹴りのシーン、よりによってダムの橋の上で披露した為、もし失敗していたらダムの下に落ちてそのまま人生のクランクアップをしていたかもしれないとの事……スタッフよ、何故強く止めなかった。
仮面ライダージオウ
EP11・EP12に登場。
EP10ラストにて最後の最後に顔が映り(姿は人間)、最初の後ろ姿で代役と思わせての佐野氏の登場は視聴者を湧かせた。
始まりの男としても登場するが、その際の服装が鎧のないラフなものであったため視聴者からはクールビズ、SSR神等と言われている。
ジオウでの活躍
- EP11『ジオウ・オン・パレード2018』
何故かアナザーライダー誕生による歴史改変の影響などなかったかの如く、仮面ライダージオウ・鎧武アーマーに変身してアナザー鎧武を倒した直後の常磐ソウゴを謎の空間に呼び出す。
ヘルヘイムの森に飛ばされた明光院ゲイツを助け出そうとしている彼に対して「全部一人で解決するのが、君のなりたい王様なのか?」「それでは君の周りにいる人達がいる意味がなくなる」と指摘し、その上で「信じてみるといい、その男(=ゲイツ)の力を!」と告げ、ソウゴをアナザー鎧武が撃破される前の時間へと戻した。
- EP12『オレ×オレのステージ2013』
やはりソウゴ達を見守っていたが、実際は改変の影響で自身の存在が消えゆく中、最後の力を振り絞ってソウゴの戦いに介入していたようであり、ゲイツがヘルヘイムの森から脱出し、ジオウがアナザー鎧武を撃破するのを見届けると「自分だけじゃない、仲間も信じる!それでこそ、王だ…!」と言い残し、微笑みながら消滅していった。
ジオウでの余談
- 一方、アナザー鎧武が誕生している影響で、この始まりの男とは別に普通のフリーターとしてドルーパーズで働いている紘汰も存在しており、EP12でソウゴやツクヨミと対面。アナザー鎧武と戦うジオウを見て、自身が所持していた鎧武ライドウォッチとコダマスイカアームズを彼に譲渡している。
- その後『ジオウ』本編は、神としての紘汰に導かれたソウゴの行動の結果、ゲイツの名が逢魔降臨暦に刻まれ、焦ったウォズが世界の破壊者を呼び出し、結果としてゲイツが救世主となった歴史が発生するという状態となったため、彼の介入が未来が分岐するきっかけとなったと考察する視聴者もいる。
- 最終的にオーマジオウとなったソウゴはその後世界に君臨することをよしとせず、世界を作り直す選択をした。
- そして「自身に残された力を振り絞って過去に干渉し、結果として運命を大きく変えた」彼の行動は、鎧武本編における始まりの女とは対照的な結果となっている。
- 一方で最終的にソウゴがオーマジオウになるという運命までは変わっておらず、その点は本編でのルールに沿っていると言えるかもしれない。
- この始まりの男がジオウ世界の紘汰なのか本編の紘汰なのか議論の的になっていたが、終盤で「ジオウの世界に他のライダーの世界が融合されている」ことが明かされたことを踏まえると彼はやはり「鎧武の世界」の始まりの男であり、消滅したのはライドウォッチの継承とともに世界の融合が完了したためと思われる。
舞台「仮面ライダー斬月」
物語終盤にて、チーム『オレンジ・ライド』の代理リーダー・アイムに憑依する形で登場。
「自分は未だに“変身”できていない」と迷いを抱く貴虎に「大丈夫、貴虎は変わったよ」と励まし、彼にシン・カチドキロックシードを譲渡した。
劇場版 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 DVD&Blu-ray特典オリジナルストーリーブック「Who is Mero?」
直接は登場しないものの、メラとメロが神話滅亡のターゲットの候補として始まりの男を挙げていた。しかし、最終的にギーツの世界を標的にした為、会敵する事はなかった。
関連タグ
剣崎ジョーカー:剣使いの紺の主役ライダーに変身する主人公が変身ベルト及び最強フォームの影響と世界を救う為に人間を超えた存在へと変貌してしまった姿。
檀黎斗神:変身アイテムのバックアップで復活した自称:神。平成ジェネレーションFINALでは二人が出会ったことによる化学反応を危惧した脚本陣によって、本作では二人が出会うことはなかった。
浮世英寿:後天的に神になった後輩。ただし彼の場合、元から特殊な出生と能力を持っていた。
アルティメットまどか:脚本家・世界を救う為に変身した繋がり。状況が状況なだけに彼女を想起した人も少なくないとか