概要
1977年生まれ。事業協同組合「日本シナリオ作家協会」の監事。
2002年に『野球狂の親父』で、「フジテレビヤングシナリオ大賞」佳作を受賞。その後フジテレビ制作のテレビドラマ『電車男』『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』が大ヒットした。
2017年~'18年には特撮『仮面ライダービルド』のメインライターとして脚本を担当。本編全49話に加え、劇場版、Vシネマ、ファイナルステージの脚本を一人で書き上げた。平成ライダーにおいて本編全話の脚本執筆は、『仮面ライダー555』の井上敏樹氏(50話)と『仮面ライダーエグゼイド』の高橋悠也氏(45話)に続き3人目の快挙。
2019年には脚本を担当した『3年A組―今から皆さんは、人質です―』で15回コンフィデンスアワードではドラマ賞を第100回ドラマアカデミー賞脚本賞を受賞している。
速筆ではないようだが、『ビルド』以外にも全話脚本を担当したドラマは多い。
作風
キャラクター同士の会話劇を得意としている。
正義感は強いのだが、目的のためなら手段を選ばないダークヒーローを主人公した作品が多い。
また、『ビルド』以降は「正義というものは、曖昧で脆い」という考えのもと「自身が選択した【正義】が必ずしも自分自身にとって良いことをもたらすとは限らない」とも言えるエピソードを必ずと言っていいほど入れるようになっている。(例:『仮面ライダービルド』、『3年A組』、『桜の塔』、『マルス-ゼロの革命-』、『オクラ』)
良くも悪くも超展開が多く、「人知れず法の手から逃れた犯人を粛清する主人公」(『ジョーカー許されざる捜査官』)「家庭教師が教え子の問題に解決していくと思いきや、教え子の家の家庭崩壊に巻き込まれる、というよりあえて家庭崩壊を起こすように仕向ける。」(『家族ゲーム』)「悪の組織と戦っていた正義のヒーローが国家間の戦争に巻き込まれ、軍事兵器として扱われる。」(『仮面ライダービルド』)「本来、生徒を守るべき立場であるはずの教師が、生徒を人質に取り、学校内に立てこもる。」(『3年A組』)「主人公の刑事が、ある日突然記憶を失い、上司を殺害した容疑をかけられる。」(『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』)「殺された父親の復讐のために、主人公の刑事が悪事に手を染めてまで警視庁の派閥体制をぶっ壊す。」(『桜の塔』)、「突如転校してきた主人公が周囲の人間を巻き込みながら【腐った世界をぶっ壊し世界を変える】ことを目標に活動していく」(『マルス-ゼロの革命-』)「未解決事件の犯人を法の下に引きずり出すために手段を選ばず解決する主人公」(『オクラ』)といった展開を描くことも少なくない。
主な脚本関連作品一覧
- 電車男
- 花ざかりの君たちへ(花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~)
- シバトラ
- クローズZERO
- ジョーカー許されざる捜査官
- テルマエ・ロマエ
- 家族ゲーム
- 怪盗探偵山猫(怪盗山猫)
- 仮面ライダービルド
- 3年A組―今から皆さんは、人質です―
- ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
- 桜の塔
- マルス-ゼロの革命-
- オクラ