概要
2ちゃんねるの独身男性板(通称毒男板)に、2004年3月14日21時55分に「731」により投稿された一見何気ない書き込み(749)が、物語の発端。
彼は「電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助けてお礼を言われた」と書き、さらに数日してから、助けたお礼にエルメスのティーカップが届けられたという書き込みをしたため、スレッドは一気に盛り上がり、電車男を応援するスレッドが派生した。
単行本は、新潮社から発売された。
この書籍は、3月14日から5月16日までの電子掲示板の書き込みの様子を掲載している。
メディアミックス
外部リンク
その他
「電車男」のハンドルネームは「電車での出会い」を期に取られたものであり、彼はオタクではあるが別に「鉄道オタク」ではない。しかしフジテレビ版ドラマで使用されたOP(エレクトリック・ライト・オーケストラの「トワイライト」)は鉄道絡みのニュースや鉄道オタクに関わる番組があった際に何故か頻繁に流される(特にフジテレビ系)。
なお、ドラマ版OPアニメは元ネタがあり、DAICON4(日本SF大会)のオープニングアニメーションがBGMと共にオマージュとなっている。
ドラマ版には掲示板の住人達の役として、野水伊織(当時はまだ新人女優)と豊永利行が出演している。
ちなみに、主題歌はサンボマスターの世界はそれを愛と呼ぶんだぜである。
真実性
この「電車男」と「毒男板住人」のやりとりの中で「電車男」の書き込みは真実なのか作り話なのかで議論された事もある。言うならばよくある「マックの女子高生」と言ったものに類似するような点が見受けられる事があった為である。
評価
ドラマは大ヒットし、これで2ちゃんねるを知った人々には思い入れ深い作品となっているものの、同時期ののまネコ騒動も相まって2ちゃんねるにある種の聖地巡礼というべき者達が訪れる事となり、元々の住人達はうんざりする事態になったため、評価は二分される。
特にそもそもは独身男性故のネガティブな話題が多かった板であり、書籍やドラマを見て「恋愛相談に乗ってくれる」と勘違いした者までいたという。
後代にはアキバ系・オタクブームをすべて電車男に帰する言説もあるが、これとは別に当時未成年層にインターネットが普及しつつあり、flash動画や動画サイトの普及などの影響を過小評価している面がある。