概要
2002年ごろに2ちゃんねるの同人板および関連の外部板で書かれた、とある匿名の同人作家による押しかけ被害体験談である。
被害者のリアルタイム報告がいくつかの場所やスレを跨ぎつつ行われた。
始まりは愛読者と称する少女が「合同誌を作るから泊まりに行く」と一方的に被害者にメールを送りつけ、再三強く断っても押しかける意向をやめなかったことでその加害者の少女の在住県から「G県厨」という仮名がついた。
被害者がスレで相談や報告をしつつ対処するも加害者の少女は聞き入れず、何人かの友人を連れて押しかけ警察沙汰となる。
G県厨についてきた友人のうち一部は警察の介入もあって改心したものの、態度を改めなかったG県厨と友人のひとりである18歳の少女(こちらは「18歳真性厨」と呼ばれた)の二人は再度押しかけを決行、それが受け入れられないとみるや、危害を加えることを仄めかすメールを大量に送り付け、更には被害者の対応に逆切れした二人の親族までもが被害者を恫喝しに訪れるといったことまで起こり、被害者の日常生活に支障をきたすレベルにまで発展した。
最終的にG県厨は精神科に入院、18歳真性厨は被害者に直接暴力をふるったところを現行犯逮捕される結末に終わった。
後日談はそれ以降書かれておらず、インパクトの大きさから当然「創作(ネタ)」ではないかという憶測も飛び交ったが不明である。
ただし、ハングル板のとあるスレッドに18歳真性厨の身元を示唆する書き込みが一時あった。
時代背景
当時は同人誌の奥付や雑誌の同人誌のサークル紹介コーナー等で自家配布にあたり連絡先として実住所や本名(せいぜい苗字まで)を書くのが90年代後半あたりまで当たり前だったこともあり、ここまで大事に至らずともトラブルは大小あるところではあった。
本件の真偽はともかく、当時の同人作家にとってはそれなりに人ごとではない話でもあった。
現在は電子書籍化や代行販売サイトの充実も手伝い自家配布をするサークルもかなり減り、奥付にはメールアドレスやSNSアカウントのみを記すことが主流になっているため、若年層にとっては理解しにくい部分もある。