ハーフボイルド
はーふぼいるど
『仮面ライダーW』に登場する造語で、良くも悪くもハードボイルドになり切れない半熟者という意味。
主人公、左翔太郎の通称としても使われる。
元は、2人がコンビを組んで探偵業を営むようになってから何かにつけてやたらハードボイルドを気取る割に、それを空回りさせたり情に流されて甘い判断を下したりしがちな翔太郎の人となりを見てきたフィリップが彼を揶揄する意味で(ハードボイルド(=固ゆで卵)ではなく)『煮え切らない半熟卵』と評したのが始まり。
だが、そんな翔太郎の熱くも甘い(=情のある)やりかたで救われた依頼人や解決した事件、果ては心から更生を誓ったドーパントの力に手を出した者も少なからずあり、話が進むにつれフィリップも亜樹子も良くも悪くも翔太郎の愛すべき点の一つとして親愛の情を込めたからかい言葉として使っている(そのたびに翔太郎は「ハードボイルドだ!」「ハーフじゃねえって!」と否定するが)。
とはいえ、たまにフィリップ達が居らず尚且つ、意識してない際にハードボイルドな台詞が出ることもある。
亜樹子は作中では「翔太郎は完成されたハーフボイルド」と発言しており、フィリップもやがてハーフボイルドこそが翔太郎という人間の探偵や仮面ライダーとしての完成形であると認識するようになる(翔太郎は不本意かもしれないが)。
そんな半熟者で誰よりも熱く、優しさを持つ翔太郎。つまりは弱さを持ち得た完璧じゃない彼だったからこそ、最終的にフィリップは究極への構想者の意に反して、相棒を支える事を選んだ。こうして仮面ライダーWは構想者が目論んだ『憎しみを根幹とする冷酷非情な究極のW』ではなく、『強さの中に優しさを秘めた究極のW』に辿り着いたのだった。
泊進ノ介:5年後の脚本が同じライダー作品の主人公ライダー。クールさが変身する条件の形態に変身する条件を満たすため、クールっぽい振る舞いをする彼にこれを想起した視聴者もいた模様。
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る宵越しの弾丸はにゃあと鳴く
二年ほど前に某所の企画で公開した作品です。その際高い評価を頂いたので調子に乗って公募に出してみたら安心の一次落ちでした。現実は過酷である。ワロス。 テンプレ表紙がこれなのは単純に雪繋がりのみ()21,733文字pixiv小説作品