「よっ荘吉。何か相談事かい?」
演:山本太郎
概要
眼鏡をかけた痩身の男性で頭脳労働担当。一人称は「僕」。細かな資料集めで荘吉と共に、これまで数々の難事件を解決してきた。
事件に関係深そうな記事や資料を図書館を使って調べ上げてボードに関連人物の写真を張ることで(W本編偶数回アバンに登場する「前回のあらすじ」さながらの)相関図を作って荘吉を手助けする。
彼の存在を知った二代目所長は「うちのフィリップ君みたいなものかなぁ」と発言している(マツが相関図を作成するシーンではフィリップが地球の本棚で検索を行うシーンのBGMのアレンジ版が流れている)。
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ここから下はネタバレだ。それでも前に進むか?
「お前も、一生彼女に触れられなくしてやる……!!」
「荘吉来るな!メリッサは俺のものだ……メリッサは俺のものだ!!」
その正体は、1999年に風都を騒がせていたドーパント第1号・蜘蛛男ことスパイダー・ドーパントその人。
一見、人畜無害で荘吉のよき相棒であったマツであったが、内心では探偵としても人間としても一人前であった荘吉への強いコンプレックスや己への劣等感を抱き続けていた。
歌手のメリッサに憧れていた彼は、彼女の所属事務所の社長・矢口孝三が事務所内でタレント達をガイアメモリの実験台にしていたという事実を知る。
メリッサを社長から守るために小森絵連からスパイダーメモリを購入し怪人になったが、ガイアメモリの毒素(本編よりも強い初期型)故、これまでの鬱屈した感情が爆発。荘吉への嫉妬・メリッサへの独占欲が暴走、加えてメリッサが荘吉を愛していることに薄々勘づいていたことで荘吉とメリッサに完全に歪んだ感情を向けるようになってしまった。
巧妙な立ち回りで矢口=蜘蛛男であるかのように荘吉を誘導するも数字の書き癖(「1」の字の一画目の跳ねが強い)により荘吉に看破されることとなった。
また、本節トップの台詞からもわかる通り、正体発覚・豹変後は一人称が「僕」から「俺」になっている。
かくしてマツによる大量殺人(詳細はスパイダー・ドーパントの記事を参照)という一大パフォーマンスによってミュージアムは風都でのガイアメモリ販売ルートを確保していくこととなった。
一人の女を守るために行った彼の悲壮な決断は、いつしか風都全体を地獄の業火と涙の雨に変えていったのである。
その後、荘吉=仮面ライダースカルとの最後の戦いで敗北しメモリブレイク。
マツ「荘…吉…」
荘吉「眠れ…相棒」
最期まで自分の事を相棒と呼んでくれた荘吉に微笑みながら、マツは静かに力尽きるのだった…。