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概要

1979年10月から1981年3月までと、1982年1月から12月にかけて、TBS系列局(ただし北陸放送および1982年3月までの信越放送熊本放送除く)に加えてフジテレビ系列局約2局にて水曜20時台に放送された刑事ドラマ。また、先の系列局とはまた別のフジテレビ系列局約2局や日本テレビ系列局(放送当時)約1局でも集中放送という形で放送されている。

制作は大映テレビ

警視庁富士見署捜査課の刑事・トミーこと岡野富夫とマツこと松山進の、捜査そっちのけでバカやらかす(けど事件は一応解決してはいる)様子を描くスラップスティックコメディ。

ビビリなトミーにブチ切れたマツが、「お前なんか男じゃない、女男で十分だ!おとこおんなの、トミコー!!」と爆発すると、トミーの人格が一変、とんでもないデンジャラスな男に変身してしまう、と言うのがお約束であった。

主な登場人物

岡野富夫(トミー)(演:国広富之

気弱なイケメン刑事。ただしマツに先述のように罵倒されると、人格が一変してしまう。

父親は有能な刑事だったのだが、それが受け継がれているとは言いがたい。

松山進(マツ)(演:松崎しげる

シークレットブーツを愛用する、不細工でイカれた刑事。ええ歳ぶっこいて子供っぽいところがある。

彼もまた、父親は刑事であった。

岡野幸子(演:志穂美悦子

トミーの姉。情けない弟に手を焼いている。

第1シリーズ42話にて結婚、姿を消している。ただし、元々はマツと結婚するという設定だった(これをもって作品そのものも終了するつもりだった)。

森村万里子(演:ナンシー・チェニー→石井めぐみ)

富士見署交通課の所属だが、なぜか事件捜査に首を突っ込んでいる。その原因はトミーに一目惚れしてしまったため。

トミーを追い回しては彼を困らせ、マツからは「チビ」だの「大根足」だのと罵倒されてしまう。

この作品がダメコンビものから3バカものに「進化」してしまったのは、だいたいこいつのせい

高村部長刑事(おやっさん)(演:井川比佐志

現場のリーダー的存在。かなり人柄も良く、部下からは慕われ、上司からの信頼も厚い(と言うよりは信頼出来る人物がこの人しかいない)。

片桐警部補(キザギリ)(演:清水章吾、ただし一部回は藤木敬士

キザで嫌みったらしくてヘタレ。これでも海外に研修に行ったことがある。

南田刑事(演:神山卓三

関西弁をしゃべる、呑気な刑事だが、取り調べで凄みを見せたことが1回だけだがある。

東洋一(演:成川哲夫

けっこうマッチョな刑事だが、捜査のやり方は割と堅実で高村部長刑事に近い。

西山デンゾウ(演:井上和行)

富士見署捜査課の経理担当者。定年間近なのであえてこの仕事をしているが、かつては刑事で、取り調べの名人として名をはせていた。

御崎徹(演:林隆三

富士見署捜査課長。トミーとマツのおバカぶりに悩んでいる。

捜査の行き過ぎが元で捜査課長を追われてしまった(第1シリーズ43話)。

相模五郎(モジャモジャ)(演:石立鉄男

警視庁刑事部管理官。名刑事だったマツの親父を尊敬しており、天涯孤独となってしまったマツの身元保証人を引き受けている。故にマツのことが心配で仕方がなく、つい厳しい態度を取ってしまう。

仕事柄、七曲署のボス西部署の団長とも面識があると言う

御崎の同期だった。故に、御崎の件の責任を取る形で、左遷と言うかっこうで富士見署の捜査課長をするハメになった。

追記

後に「月曜ドラマランド」枠で「白バイ野郎トミー&マツ」という作品が作られたり、映画「湘南爆走族」にもコンビで顔を出したりしていた。さらに、BS-iで放送された『ケータイ刑事シリーズ』では、トミーとマツが登場する。

トミーを演じた国広富之は、後に「はぐれ刑事純情派」にレギュラー出演したが、その作品のスペシャル版にマツを演じた松崎しげるが容疑者として出演した際、取り調べの中で本作をネタにした台詞を松崎に投げかけたことがある。

集英社の漫画雑誌「YOU」において、2017年から2018年にかけて、「奇跡の刑事トミー&マツ」なる漫画作品が掲載されていた。

本作のリメイク作とも言える存在であり、大映テレビの許諾も得ている

単行本は電子書籍という形で全5巻。

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