熊本放送
くまもとほうそう
熊本市中央区に本社を構え、熊本県をエリアとするラジオ・テレビ兼営放送局。また熊本日日新聞グループに属す。
1953年10月、ラジオ熊本という名称で開局した。1959年4月にテレビ放送を開始、1961年に現在の名称に改めている。現在の略称RKKはRadio Kumamoto K.Kに由来する。
佐賀県の民放テレビといえばサガテレビ以外は福岡県のテレビ局を視聴、というイメージが強いが、サガテレビ開局以前はこの熊本放送テレビを見ることが一般的だった。1960年に佐賀支局を設置し、佐賀県における報道取材・広告セールスを行っていた上、佐賀県の広報番組を放送していた。しかし、サガテレビ開局や、佐賀県民の福岡民放志向などもあり、1974年に廃止、佐賀県のTBS系列局の報道取材は、RKB毎日放送に移管された。
若者向けのキャンペーン「ガンバレガール・マケルナボーイ」を展開しているが、イメージイラストを江口寿史に描いてもらっている。
| 親局 | JOBF | 1197KHz | 10kW |
|---|---|---|---|
| 人吉局・阿蘇局・御所浦(天草)局 | 1197KHz | 1kW | |
| 荒尾局・小国局・南阿蘇局・蘇陽南局・蘇陽北局・河浦(天草)局 | 1197KHz | 100W | |
| 熊本FM局 | 91.4MHz | 810W | |
| 人吉FM局 | 92.3MHz | 50W | |
| 水俣FM局 | 94.2MHz | 100W |
JRNとNRNのクロスネット。AMでは全局同一周波数・同期放送を実施している。
24時間放送を実施。ただし日曜日深夜(月曜日未明)は1時30分～5時の間が放送休止となる。九州島内で、月曜日未明の放送再開の時刻を5時としているAM局はほかに前述のRKBと、KBCの在福2局があり、RKKとは「政令指定都市を抱える県のAM局」である点が共通している。
AMの親局は空中線電力を10kwとしているが、夜間にRKKの電波が届く近畿・中国・四国では、同じ周波数の茨城放送の水戸本局(5kw)やSTVラジオの旭川局(5kw)、1179KHzのMBSラジオと混信することが多い(特に阪神間では、MBSが50kwの大出力で送信しているためか、MBSが聴けてしまう)。またワイドFMの親局は全体に空中線電力を最低でも1kwにしている中、RKKでは810wと低出力であるのも珍しい。
以前ローカル編成が強かったため、現在も昼夜問わず自社制作のラジオ番組が多い。その代表格が、開局当日から毎日放送されている（ただし一時期日曜日の放送を取り止めていた）、（原則公開）生放送のリクエスト番組「（鶴屋百貨店提供）午後2時5分一寸一服」である。そのためか、「荻上チキ・Session-22」「オールナイトニッポン」「オールナイトニッポン0(ZERO)」のような帯ワイド番組を除き、キー局から購入するラジオ番組の本数は他県より少ない。アイドル系の箱番組やアニラジも放送本数が少ない。なお、アニラジの放送実績としては、「林原めぐみのTokyo Boogie Night」と「アニニャン!」（いずれもTBSラジオ）、「きかせられないラジオ」（長崎放送）があるくらい（放送実績がある「鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」は特撮ネタ番組、「i☆Ris芹澤優のせりざわーるど with you」はアイドル番組であり、アニラジではないので念のため）だが、2019年10月からは独自のサブカルネタ番組「Radioマンガ研究室」を放送している上、件の番組はRKB毎日放送でも放送してもらっていると言うから恐れ入る。
本社：JOBF-DTV/41ch(リモコン番号3)
JNNに加盟している。
TBS系列局ではあるが、日本テレビ系列局であるくまもと県民テレビが開局していたものの、日本テレビ制作の日曜朝のバラエティ番組「徳光和夫のテレビフォーラム」を、スポンサーの松下電器グループの意向により最終回まで放送した。
テレビ熊本と並んでテレビ東京系列の番組受け入れ先となっている局は当局が一番多い。公式サイトのテレビのページトップに、JNNのサイトの他にテレ東のサイトにもリンクを張っていることから、関係の深さをうかがい知れる。「日経スペシャル ガイアの夜明け」や「日経スペシャル カンブリア宮殿」といったテレ東系列で放送されている経済バラエティー番組などを放送している。また、モータースポーツのSUPER GTを扱うテレ東の番組「激走!GT」と「スーパーGTプラス」も期間限定ながら放送していた。
大みそかから元旦にかけて放送される「CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ」は深夜1時で飛び降りるケースがあった。2012年12月31日から2013年元旦までの「CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2012→2013」では、SMAPの曲の途中で放送を飛び降り、テレビ東京制作の「今年も生だよ 4時間笑いっぱなし伝説 100周年・最も売れる吉本no.1芸人は誰だ」を放送するという編成内容に苦情が殺到した。その影響か、2013年大みそかから2014年元旦以降の「CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ」は最後まで放送されるようになった。
深夜でも、一部を除く毎日放送深夜アニメ枠(「アニメイズム」「アニメシャワー」)で放送されるアニメやUHFアニメを積極的に放送するほか、週2本の映画を放送するなど、TBS系列にとらわれない編成を行う。また、毎日放送(･TBS)の深夜ドラマ枠「ドラマイズム」を、(1作品・約1ヶ月遅れ→)2作品・約1クール遅れではあるが事実上ネットしているが、ごく一部の作品は放送されていない。また、「左ききのエレン」の後に（ドラマ特区枠作品の「あおざくら」を挟んだ上で）「映像研には手を出すな!」を先に放送し、その後「SEDAI WARS」を放送するという変則体制を取っている。さらに「荒ぶる季節の乙女どもよ。」と「そのご縁、お届けします-メルカリであったほんとの話-」の間にテレビ東京の深夜ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」を放送したことがあった。自社制作番組もあり。
「七つの大罪」のアニメシリーズ全5作品中「憤怒の審判」を除いた4作品を放送している。
また、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のオリジナル（1991年版）とリメイク版（2020年版）を両方とも放送した、唯一のテレビ局でもある。
