概要
モルモットとは、ネズミ目(げっ歯類)ヤマアラシ亜目テンジクネズミ科テンジクネズミ属に分類される哺乳類の一種。テンジクネズミ(天竺鼠)とも呼ばれる。
ペルーテンジクネズミを家畜化したもの。小型で身体つきは丸く尾が無い。
寿命は5〜6年ほどだが、飼育下では長くて10年になる場合もある。
モルモットと言う名前は日本独自の呼称で、江戸時代末期にジリスの仲間であるマーモットと誤認され、その呼称が転化した。英語圏ではギニアピッグ(Guinea pig)またはケイビー(Cavy)、原産地のアンデス地域ではクイ(Cuy)やクージョ(Cuyo)と呼ぶ。
南米で先住民族が食用に飼育していたものが大航海時代にヨーロッパへもたらされ、実験動物やペットとして飼育されるようになった。
実験動物として多く用いられる事から転じて、実験台として他人に利用される人の隠喩としても用いられる。
毛の長さや色・模様の違うさまざまな品種がある。
性格は温和で好奇心が旺盛。但し用心深く、聞き慣れない物音や環境の変化に非常に敏感で、慣れない環境下に置かれるとストレスで病気になってしまう事もある。
植物食。ビタミンCを体内で合成できず、摂取の必要がある。
鳴き声でコミュニケーションを取るので、よく人に懐く反面鳴き声がやかましい個体も少なくない(愛好家からは「プイプイ」と表記される、緊急地震速報に似ている音と評する人も多い)ので集合住宅で飼う人は注意。
雑婚・乱婚的な習性をもち、雌雄ともに群れの中での不特定の相手と交尾する。子供は生まれた時から毛が生えて眼も開いている。
原産地の南米では伝統的に野菜屑や野草を餌に土間などの家の一角を利用し、群れとして飼っていることが多い。
ハムスターとの違いは、しっぽの有無。短いしっぽがあるのがハムスターで、ないのがモルモットである。
ちなみに食味は鶏肉に似ているといわれる。
元々は特別な日の食べ物であり、ペルーには神の子の最後の食事になったモルモットの聖画が奉納された教会がある。
外部リンク:ネズミ年なのでネズミの丸焼きとネズミのアイスをクイに行く
外部リンク:【第8回】まるでトリコの旅! 最後の晩餐に描かれた料理を食べる
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