概要
『仮面ライダー鎧武』第39話「決死のタワー突入作戦!」にて、葛葉紘汰は仲間達とユグドラシル・コーポレーションへと繋がる隠し通路へ向かう途中、本来封鎖されているはずの沢芽市の入り口に誰もいないことに疑問を抱く。そしてその際、戦極凌馬の口から世界中にクラックが開き、今やインベスは物語の舞台である沢芽市だけでなく世界中に出現していることが明かされた。
紘汰「おかしいな、この辺りで沢芽市は封鎖されているはずじゃ…?なんで誰もいないんだ?」
戦極「自衛隊なら撤退したよ。『危険地帯の封鎖』ではなく『安全地帯の防衛』のためにね」
戒斗「それはつまり、インベスの領土が沢芽市だけではなくなってるということか?」
戦極「当然だろう?今や全世界にクラックが開きまくってるからね」
紘汰「誰のせいだと思ってるんだ…ッ!!」
戦極「全世界のクラックが開いたのは、オーバーロードが原因で…それは人類からミサイル攻撃を受けたせいだから…つまり、ユグドラシルタワーが陥落したせい…はっ!全部私のせいだ!ハハハハハッ!湊くん、全部私のせいだ!フフッ」
つまり、本人も認めている通り全部彼のせいである。乾巧って奴の仕業なんだとは違い、濡れ衣でもなんでもなく、全て事実。しかも自分のせいで全世界が危ないというのに全く反省している様子を見せない。それどころか開き直って爆笑する始末である。まあもしも彼がこの場で素直に謝罪していたらこれ以上のカオスが生まれることになるのは間違いないが。ちなみに最後の「全部私のせいだ!」は思いっきりスルーされている。
これを語っている最中彼はわざわざ同行していたアーマードライダーの変身者達の目の前に順番に立って行くという馬鹿にしたような態度を見せ、当然紘汰達から不快な目で見られていた。彼はその後も空気の読めない言動を続け、ついに駆紋戒斗から顔面パンチを貰うこととなった。
大体こんな感じである。
因みに殴られた事で機嫌を損ねたらしく、秘密の出入り口に防犯システムがあることを教えなかった。
戦極「あ〜、侵入者対策で無人の迎撃システムがあってね〜」
紘汰「なんで先に言わないんだよ!?」
湊「プロフェッサー!システムの解除は!?」
戦極「あー、内側からなら簡単なんだけど外側からは無理だね」
これも全部彼のせいだ。
この第39話、当時のライダーシリーズ最低視聴率を更新してしまったのだが、それも彼のせい…かは分からない。
つまり…
- 南光太郎「戦極凌馬の仕業だ!」→事実
- 草加雅人「これも全て戦極凌馬って奴の仕業なんだ」→事実
- 木場勇治「なんだって!それは本当かい!?」→本当です
- 鳴滝「おのれデューク!」→全くその通り
- ガメル「デュークのせいだー!」→事実
- 直美「凌馬のせいよ!」→事実
- 葛葉紘汰「戦極凌馬絶対に許さねぇ!」→全くその通り
- 呉島光実「全部凌馬さんのせいだ」→事実
- 御成「これもデュークの仕業ですぞ!」→事実
- 檀正宗「レモンエナジーさえ…いなければー!」→全くその通り
- 門田ヒロミ「俺が...戦極凌馬を止めます!」→お願いします!
- 五十嵐大二「これも戦極凌馬の仕業なのか…。」→事実
というわけである。
用法
「だが私は謝らない」と同じように自分の非を認めた上で使用される言葉だが、こちらは自責の念に強くかられた場合にも使うことができる。ただしこの場合は「全部私のせいです」と語尾が丁寧体になるだろう。
関連動画
余談
このように強烈なインパクトを出した迷言であるが、戦極ドライバーのテストの際に貴虎が負傷した時にはしっかりと謝罪している。(もっともこれも彼が貴虎に入れ込んでいたからであり事実、以前の被験者が消滅した際には悪びれる様子もなく「科学に犠牲は付き物」と言い切り、逆に自身の研究に理解を示さない他の研究員の態度に憤慨していたが…)
後に演者の青木氏が不祥事を起こした際、真っ先にこの台詞を想起した人が多く洒落にならない事態になってしまった(詳しくはこちら)
7年後に仮面ライダーリバイスでジョージ・狩崎がボルケーノバイスタンプの影響で五十嵐一輝が負傷した際に病院に赴いて謝罪している描写があり、『謝罪したベルト開発者と謝罪しないベルト開発者』という事で先述の烏丸所長や後輩の神を名乗るベルト開発者共々話題に上がった。(彼も何らかの理由で一輝たち三兄妹に入れ込んでいる可能性があり、実際、デモンズドライバー覚醒のための生贄感覚で変身させていた門田ヒロミがその秘密を知って問い詰められた時も、謝罪もせず悪びれる様子もなかった。しかしその直後に「これで君は死なずに済む」と独白しており、さらにヒロミに変身させるように指示を出していた存在も明らかになり、恐らくだがヒロミの怒りを買うようにあえて悪びれなかったのではないかと思われる。
しかし、彼の父親である狩崎真澄に関しては話は別。
彼は過去の罪に対して贖罪の為に行動する中、自分の命が尽きかけた最悪のタイミングで最悪なカミングアウトをジョージにしてしまう。
父との和解が成されると思っていたところで、このカミングアウトでジョージと真澄の関係が拗れてしまい、そのまま真澄は亡くなる事に。
以後ジョージは取り憑かれた様に悪魔を必要としないライダーシステムの研究・開発に執心してしまい、47話の次回予告では狂気を感じさせる表情で謎のドライバーを使い、かつての仲間を襲撃する事が示唆される。
真澄は真面目に反省して謝罪までしているのだが、その行いによって本当に取り返しのつかない事態を招くのは最早皮肉としか言いようがない。
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乾巧って奴の仕業なんだ ゴルゴムの仕業 おのれディケイド ユグドラシル絶対に許さねぇ! 全部紘汰さんのせいだ だが私は謝らない 私の趣味だ