概要
『仮面ライダー鎧武』第30話(『キカイダーREBOOT』とのコラボレーション特別編)に登場した、ロボットないしはサイボーグ。
ユグドラシル・コーポレーションの科学者戦極凌馬が、”知り合いの科学者”の依頼によるボディの最終調整のため、(リ・イマジネーション)ハカイダーのボディに自らの脳を埋め込んだ。
作中ではハカイダーとしか名乗っていないが、『キカイダー01』のブラックハカイダー(ギルハカイダー)に倣って便宜上、戦極ハカイダーと呼ぶ。
また、オリジナル版に見られたような脳の血液交換による戦闘時間のリミットは存在しない点や、音声データは戦極のものになっている点が特徴。
仮面ライダー鎧武と仮面ライダーナックルとの2対1での戦いでもひけをとらない格闘能力(ジャンピングニーパッドなどの技を用いて戦っていた)と、鎧武・キカイダーの二人がかりでも圧倒するほどの怪力、一撃で乗用車を破壊するハカイダーショットの威力により圧倒的な戦闘能力を持つ。ただしサブロー・ハカイダーのような「ギロチン落とし」などの必殺技は劇中で使用していない。
その一方で、(作中では明言されていないが)悪魔回路による破壊衝動に完全に呑み込まれており、仮面ライダーマリカら部下を悪趣味にいたぶるほか、狂気の笑いを浮かべつつ「破壊、破壊、破壊だぁー!」とジローに迫る(どちらかと言うとそれはバイオハンター・シルバだろう)など、オリジナル『人造人間キカイダー』のサブロー・ハカイダーの如き気品はなかった。
ただし冒頭で嬉々として自分の脳の摘出手術の準備を行っているあたり、ハカイダーボディが暴走しても無理はない気がする。ハカイダータイプは脳の人格によって性格が変わるらしいから……(光明寺ハカイダーとハカイダー四人衆の違いとか)。
破壊目標をリ・イマジネーションジローに定めるものの、その破壊衝動に駆られて戦う姿に対し、ヤギインベスから人々を守るために戦う鎧武の気高さに触れて迷いを断ち切ったジローが鎧武に頼んでリブートしてもらい、変身したREBOOT版キカイダーと鎧武カチドキアームズの猛攻に怯み、撤退。この逃げっぷりは世界大犯罪組織シャドウのブラックハカイダーを思い出させた。
その後自身の身体に脳を戻した後、破壊衝動に呑み込まれて暴走していたことに戦慄するとともに、神崎ギルバート(リ・イマジネーションプロフェッサー・ギル)率いるダークについて言及していた。
備考
戦極がREBOOTキカイダーの説明をする際、彼を伝説のヒーローと称しているが、これはREBOOTキカイダーのことではなく初代キカイダーのことを言っているものと思われる。
きっとプロフェッサーはヒーローオタなのかもしれない。
これはREBOOTキカイダーが造られたのは初代キカイダーよりも後と思われるため。
キカイダーREBOOTは仮面ライダーTHEFIRSTのように初代のリメイクを目指して制作されているものの、仮面ライダーカブトでFIRST本郷が出てるため、リメイク元と同じ名前を冠したヒーローが同一の時系列にいるのはおかしくないことかもしれない。(ウルティメイトフォースゼロはその最たる例かもしれない。)
関連項目
ハカイダー(REBOOT):後に戦極がテストしたデータを活かした機体。
仮面ライダーZX:こうなる可能性があったライダーの一人。彼もまた機械に人間の脳を宿した存在である。
ドラゴンエナジーアームズ:こちらはある意味凌馬がブラックドラゴンと化した姿。