概要
特撮番組「人造人間キカイダー」の敵役、ハカイダーが使用する、シルバー・ポリッシュの大口径拳銃。かなり長銃身で、右手の甲を支えとして左手で撃つ、独特の射撃スタイルが見られる。高周波を発する特殊弾により全ての電子機器を破壊できるが、物理的破壊力自体も強大。
続編「キカイダー01」のギルハカイダーもこれを使用しており、一度民間人に奪われギルハカイダーを一撃で葬り去る威力の高さを見せている。
特撮版のスーツアクターが左利きだったため左手で撃っているが、キャラソン「俺の名はハカイダー」では「右手のガン」と歌われている。
書籍によってはサブローが戦闘時及びハカイダーへのチェンジに用いるナイフ「破壊剣」から変形すると説明しているものもあるが、ハカイダーがそれらしき刃物を握っている場面もあったので詳細は不明。
石ノ森章太郎による萬画版では光線銃「ビーム・ショット・ガン」を使用している。なおギルハカイダーになるとサイボーグ009のゼロゼロナンバーズ専用「スーパーガン」を思わせる形状の火器に変化しているが、詳細はやはり不明。
派生作品におけるハカイダーショット
人造人間ハカイダー
ショットガン(散弾銃)の形をした黒塗りの銃で、モデルはレミントンM870。
右腕に隠したアームショットと同じ、高周波炸裂弾を使用する。
反動が強く、劇中ではハカイダーショットを撃った重武装兵の腕が千切れる描写がある。
KIKAIDER00
特撮テレビドラマ版同様に高周波弾を射出する兵装ではあるが、漆黒の塗装かつ大型化しているという差異がある。
本作はダーク壊滅から26年が経過している設定なので、後継の秘密結社「XASH」冥王(真の支配者は巨大な脳髄となって生き延びるプロフェッサー・ギルなのだが)となったハカイダー(ボディは光明寺博士、ギル博士のものと同一)のために新調されたものと思われる。
大破したビジンダーを抱きかかえつつ、行動不能間際になったキカイダー01の額へ銃口を突きつける頁などに登場し、最終的にはキカイダー00の電磁ブレードを防ごうとした際に暴発して四散した。
なおレッドハカイダー以下ハカイダー三人衆の「S.I.C.」製品では銃身が短いハカイダーショットを3体めいめいが装備している他、「VOL.12」のハカイダーバイク(特撮テレビドラマ版とは違いやはり漆黒の機体で、『00』作中では01に「闇夜のカラス」と愛称をつけられた)にはより大型のハカイダーショットが附属している。
その上にそして、『KIKAIDER00』MOOK化記念限定モデルで限定販売されたキカイダーブラックバージョン(ハカイダーカラー)にハカイダーショットを装備させることもできるように製作されている。
キカイダー02
萬画版の「ビーム・ショット・ガン」と形状は似通っているが射出する弾丸はマルウェアを搭載したものになっている。この作用によりジローは光明寺ミツコによる治癒を受けるまでチェンジできなくなっていた。
なお、光明寺邸でプロトタイプ01に深手を負わされてからのサブロウが所持する銃器は破壊力が格段に増しており(ジローが自我を取り戻した直後に彼の四肢を吹き飛ばした)初期と同一の装備なのかは不明。
終盤に登場する量産型ハカイダーは「ビームピストル」を携行している場合が多いものの、ハカイダー四人衆を彷彿とさせる部隊の「ブラックハカイダー」(この1機のみギルのクローン脳で動く試作型、他は電子頭脳)や『02』から相応の時間が経過したらしい『イナズマンVSキカイダー』で再起動した機体は特製の弾丸を用いているらしき描写がある。
人造人間キカイダーTheNovel
コルトパイソンに似たリボルバーで、ジェット推進するホーミング式の銃弾により、どの方向に撃っても敵を正確に追尾し命中する。
キカイダーREBOOT
大型拳銃の形をしたリニアガン。グレネードユニットを追加することで広範囲の敵を殲滅できる。
前日譚に当たる『仮面ライダー鎧武』で戦極ハカイダーが使用し、一撃で乗用車を爆発四散させ、スイカアームズを破壊していた。