概要
石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ『人造人間キカイダー』及び同作品の萬画版に登場するダークヒーロー・ハカイダーをベースとした量産型人造人間。
上記2作では登場しておらず、派生作品にて、各々の作品に応じた設定を施されて登場している。
アニメ版
『人造人間キカイダー THE ANIMATION』では、ダーク本拠地に潜入し、プロフェッサー・ギルと対面したジロー・キカイダーと、光明寺博士の自我を持つハカイダーを迎え撃つべく、再生産されたダーク破壊部隊(一部は出撃していない機体もある)と共に、4機の量産機が出撃した。
サブローが変身するプロトタイプとは異なり、手足は黄と黒の縞模様が施され(萬画版でハカイダーが初登場した際のデザインのオマージュ)、電子頭脳により制御されている。
高い戦闘力と、個体数をもってキカイダーと光明寺ハカイダーを圧倒した上に、サブローの意思を取り戻したハカイダーを、ギルの命に従ってビームピストルで始末する。
しかしその行為がキカイダーの怒りを買い、映像作品中では明らかにされなかったが、破壊部隊ごとほぼ一瞬で駆逐された(おそらくは最大火器のブラスターによって)。
キカイダー02版
MEIMU氏の漫画『キカイダー02』では、光明寺博士の長男である一郎の自我で動くサブロウの反乱を食い止めるべく、電子頭脳を搭載する10数体の機体をギルが起動させるも、完全体となったジローのブラスター及びデンジエンドであっという間に全滅させられた。
その後、DARK(ダーク)本拠地に乗り込もうとする光明寺ミツコらと合流したサブローを始末すべく、黒・赤・青・銀という、『キカイダー01』に登場したハカイダー四人衆と同じ武装をもつ4体が出撃する。
ギルのクローン脳を埋め込まれたブラックハカイダーの指令でガッタイダー(キカイダー)フォーメーションをとり、大火力を発動させるも、量産型の宿命か、デンジエンドとブラストエンドを同時に叩き込まれ、あっさり破壊された。
『02』の後日談にあたる『イナズマンVSキカイダー』では、アーマゲドン・ゴッドにより壊滅したDARK本拠地にて、僅かに残っていた機体が風田サブロウとジローが潜入したことに反応して再起動する。
ビームピストルでジローのチェンジ機能を一時的に使用不可にするも、マシンガン内蔵ギターの銃弾を浴びせられてあっけなく破壊された。
小説版
松岡圭祐氏の小説『人造人間キカイダーTheNovel』では、キカイダーの左半身として設計された軍事ロボット「フュージティヴ・フロム・ヘル」の強化量産型という設定で登場する。
今作では、ハカイダー(フュージティヴ・フロム・ヘル)自体が量産を前提とした兵器という設定であり、サブローはそのプロトタイプにあたる。ギルは戦車や戦闘機の操縦すらハカイダーに任せ、世界中の軍事産業を独占しようと目論んでいた。ハカイダーより遥かに低級なアンドロイドマンが装甲車や戦闘ヘリを操縦できたのも、ハカイダーに搭載する戦闘頭脳の試験として開発したからである。
軍事的な需要に応え、広大な規模をもつ生産工程で大規模に生産されていたが、ダーク本社に侵入したキカイダーのキカイダースパークで生産ラインが壊滅させられ、はじめに工場スペースを出発した4機が行方不明となったほかはすべて塵芥と化した。