概要
『人造人間キカイダー』に登場する悪の組織ダーク破壊部隊の戦闘用量産型アンドロイド。顔をマスクで覆い、全身タイツに身を包んだような姿をしており、足元は普通のスニーカーを履いている(非常にコストパフォーマンスが高い良設計とも解釈できる)。
倒されるとダークロボット同様に部品が散らばる。光明寺ミツコがキカイダーの修理に倒されたアンドロイドマンの部品を流用しようとしていたこともあるので、同じダーク製ということもあり基本設計は同じなのかもしれない。
武器は薙刀で、投げて攻撃する場合もある。戦闘力はそれほどなく、クロガラスの回ではただの人間であるハンペンこと服部半兵に倒されている奴がいた他、光明寺ミツルに手をかまれて(なぜか)痛がったりすることもある。18話では重要物資を狙い輸送トラックを襲撃するも、警察の機動隊に撃退されてしまった。その罰として処刑される際に「助けてくださいプロフェッサーギル!」などと泣き叫ぶなど、感情表現は豊かである。
初期は「ダーク!」と叫んでいたが、掛け声はいつの間にか「ギル!」に変更された。
単なる機械であるために扱いはヒドく、失敗すれば欠陥品と見なされ即解体処分、何もしなくても新型武器の実験台にされるほど。
よほど人件費を払いたくなかったのか、ダークは雑務や明らかに戦闘に関係ない所で働く人員までアンドロイドマンにやらせていた。生身の人間の構成員の方が明らかに少なかったと思われる。
最終回でハカイダーと白骨ムササビが破壊され、自暴自棄になったプロフェッサー・ギルが基地を自爆させたため全員纏めて木端微塵に吹き飛んだ。
漫画版では、ダーク本拠地と思われるゴマスリ山基地に登場。武装は光線銃だった。最期はキカイダーによって基地の自爆装置を起動させられ、やっぱり全員吹き飛んだ。
『キカイダーREBOOT』には未登場。
小説版では製造コストが破壊部隊ロボットよりも安く、槍を音速で投げ身体能力はオリンピックの金メダリスト級という設定ながらやっぱり扱いはゴミ同然で、ジロー相手には何十体でかかっても時間つぶしにすらならなかった。また、大砲で撃ち出されるなどのオリジナル描写もある。なお、作中では「仮想生命は死を極端に恐れる」という設定がなされており、特撮版でのアンドロイドマンの逃げ腰な様子を説明する描写がなされている。
『スーパーヒーロー作戦』でもダークの戦闘員として登場するがダーク以外にもネロス帝国、不思議界フーマで運用されている。
バリエーション
女ベニクラゲ配下
黒いレオタードを吐いた女アンドロイドマン。
モモイロアルマジロ配下
こちらも女タイプだが、桃色のタイツ姿をしている。
最終回にもアジトの爆破の際、通常のアンドロイドマンに交じって登場。
このスーツは『キカイダー01』の幽霊女の分身ロボット、及びシャドウオニヒトデの分身工作員(こちらも女…本体は男だが)に使用された。なお、通常バージョンのアンドロイドマンもピッグマンに流用されている。
アカクマバチ配下
頭頂部に給油口があり、そこからアカクマバチ直々に補給してもらっている。死(破壊)を恐れず、上司から「帰りの分(の補給)はないものと思え!」と檄を飛ばされ、蜂に姿を変えて出撃した。
なお作中での扱いは特攻隊(特別攻撃隊)っぽいが正しくは「特」別「航」空「隊」(当時はモロに太平洋戦争を思わせる描写は子供向け番組ではキツかったらしく、どう見ても戦車にしか見えない兵器が出てきても作中で「センシャ」と呼ばないなどの描写がある)。