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概要

帝王ゴッドネロスを首魁とする大軍団。社会の裏で常に暗躍している秘密結社であり、表の顔として世界的大企業「桐原コンツェルン」を運営している。経済・軍事両面から世界を支配せんと企む組織であり、ゴッドネロスによって編成された4つの軍団を持っている。

この手の悪の組織としては珍しく、幹部以外にも階級が存在しており、各軍団長である”凱聖”たちを筆頭に10の階級に分かれている(後述)。

拠点は桐原コンツェルンビルの地下に存在し、移動も可能な「ゴーストバンク」で、各軍団員が個別に所有するゲートで地上のどこへでも移動できる。

ちなみに主役そっちのけで大運動会をする奇妙な回があり、それが第23話「トップは誰だ?! ピンからキリの大運動会」である。悪の組織のくせに何をやっとるんだと思うかもしれないが、本人達としては「命がけで戦う」という真っ当な目的があるのである。この回では主役はあくまでレースの難関ポイントという扱いである。結果は…お察しください。いつもの血生臭い権力争いとは縁遠いが、4大軍団のスタンスの違いがシンプルに理解できる回なので必見である。

4大軍団

ゴッドネロスに忠誠を誓う4つの軍勢。軍団長である凱聖を筆頭に個性的な面々が揃う。

軍団解説

凱聖クールギン率いる、改造手術で強化されたサイボーグと強化服を身に着けた人間からなるヨロイ軍団

凱聖バルスキー率いる、高度な技能と多様な性格を有するロボットで構成された戦闘ロボット軍団

凱聖ドランガー率いる、軍用兵器を元に作られた量産型ロボットを有する機甲軍団

凱聖ゲルドリング率いる、バイオテクノロジーによって生み出された合成生物が属するモンスター軍団

この4大軍団のテーマとして「ネロス帝国4軍団」という楽曲が存在し、第23話で使われていた。

歌:こおろぎ’73 / 作詞:企画者104 / 作曲・編曲:田中公平

階級制度

これら4大軍団の団員には以下の階級が与えられている。

大相撲の階級(横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、三段目、序二段、序の口)と同じ10階級になっており、階級による身分差が厳然としている。激闘士以下のネーミングは、地震の震度の強さを現わす表現(激震=震度7、烈震=震度6など)に因んだものになっている。

ほぼ不動の地位である凱聖を除けば、豪将以下の階級は手柄を立てたり作戦に失敗する事によって昇降格が行われる。地位が下になればこき使われたり、危険な任務を押し付けられたりもするし、逆に地位が上がれば帝王ゴッドネロスの覚えもめでたく、栄誉も権力も手にすることができるので、どの軍団員も手柄を立てる(中にはザーゲンのように見返りを求めず忠義にのみ殉じる例外もいるが)為に、日々しのぎを削っている。

この上から下までかっちり枠にはまった組織構造は現実の会社を彷彿とさせる内容であり、「己の出世のために足を引っ張り合う」「組織の秩序維持のために切り捨てられる」「ミスや失態で軍団にまで咎や非を追及される」「実力が正しく組織に評価されず、埋没を余儀なくされる」など、軍団員達のプライベートでの魅力も表現していた。『超人機メタルダー』という作品にある種の異様な雰囲気を与えている要因の一つである。

余談

スーパーヒーロー作戦』では、機甲軍団とモンスター軍団の代わりに

が登場する。

また戦闘員として『キカイダー01』に登場するハカイダー部隊の戦闘員アンドロボットが所属している。

表向きの姿である桐原コンツェルンはウルトラ警備隊が属する地球防衛軍TDFの兵器を作っているメーカーと言う設定となっておりパーソナルトルーパーアルブレードはこの会社が作ったものである。実際ゴッドネロスはTDFを乗っ取って地球を支配しようと企んでおり、自社と無関係なSRXをその邪魔に思い、SRX計画中止を唱えていた。

ちなみに『超人機メタルダー』テレビ本編の初期数話では、桐原剛造が登場する場面で表示される『桐原コンツェルンの総帥』の字幕が『桐原コンッエルンの総』と誤記されていた。

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