「責任はすべて俺が取る」
概要
CV:桑原たけし
ネロス帝国の戦闘ロボット軍団・凱聖。軍団一のパワーとスピードを誇るロボット戦士。身体の各部にあらゆる武器を装備しており、目からはビームを放ち、指の関節部にはマシンガンを内蔵している。
部下思いな性格で、彼の部下の軍団員も個性豊かな性格をしている者が多く、彼らが窮地に立たされたり、糾弾された際には、部下への愛情と軍団長としての立場の板挟みで苦悩する描写が何度か見られた。ヨロイ軍団の凱聖クールギンと同様に正々堂々の戦いを好むため、卑怯な手段を好むモンスター軍団の凱聖ゲルドリングとは折り合いが悪い。
他の軍団の凱聖と同じく前線に出ることは殆どないが、第31話にて部下を伴いメタルダーと初対決し、二度目の対決となる第36話ではローテールやゲバローズら戦闘ロボット軍団の生き残りと共にメタルダーに総攻撃をかけた末にレーザーアームを喰らい、メタルダーと共に川に転落。第38話では傷つきながらも廃工場に身を潜めて機会を窺っていたが、ゴッドネロスの影武者としてゴーストバンクと運命を共にしたクールギンに扮したゴッドネロスから修理を持ち掛けられると共にメタルダーとの決着を促され、これを承諾。
流星の説得に耳を貸さず、「俺達ロボットに、情けも悲しみも人間の心など無用!」と叫びひたすら攻撃を加えるバルスキーは彼の身代わりとなってGキックを受けたローテールからかつてメタルダーに倒された軍団員らの記録データを受け取り更にパワーアップ。このまま有利に戦いを進めるかに見えたが、胸部にレーザーアームを受けてローテールの記録回路を破壊され、直後に互いに繰り出した飛び蹴りを受けて戦闘不能となる。今際の際にはメタルダーに「誰にも利用されずに俺達の分まで生き抜いてくれ」と告げて自爆を遂げた。
ちなみに、決して多くないメタルダーとの接点において、最終決戦を除きバルスキーは彼本来の性格にはそぐわない、相手の精神的な弱みにつけこむ作戦などにも参加し、その姿は卑劣で嫌悪するゲルドリングに近いが、バルスキーはあくまで「ロボット=製作者や人間の意思に従う道具」と言うスタンスを徹底している。そう考えると、彼の責を負ってでも部下達を守る姿は、自身の哲学とロボットの立場から抜け出したいと言う想いの表れなのかもしれない。