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CV:木場剛渡部猛(第38話)

概要

ネロス帝国戦闘ロボット軍団に所属するガンマン型ロボット。当初の階級は爆闘士だったが、帝王ゴッドネロスの狙い通り南米で現地のテロ組織と結託して暴動を引き起こした後に帰国、その手柄によりネロス帝国を抜けたトップガンダーと同じ暴魂に昇格し、新型銃も下賜される。

性格は卑怯の一言に尽き、二丁拳銃を使うようになってから「どうやっても当てればいい」と主張するが、以前からそうと思わせるものがある。一撃必中が信条で自身のフェアプレー精神を貫いた末にネロス帝国を去ったトップガンダーを忌み嫌い、逆に彼からも「薄汚いドブネズミ」と呼ばれている。トップガンダーを庇う他の戦闘ロボット軍団員とも衝突しがちだが、一応軍団員としての自覚はあり、4軍団対抗の大運動会では軍団の勝利に貢献しようとしていた。

南米でテロ活動を行っていた時は部下であるゴブリットデデモスを囮にして自分は安全な後方からこっそりと撃つという姑息な手段を使い、帰国時には自身の足を引っ張ったとして2人を糾弾し、責任を擦り付けて強闘士から軽闘士に格下げさせた上、その後も失態を晒した際には執拗に叱責しているが、彼自身がメタルダーに敗れ、他の軍団員や今まで散々足蹴にしてきた部下にすらも嘲笑された時は恥も外聞もなく許しを請い、何とか命拾いするなど器も小さく世渡りだけは上手な様子。

頭部には蛇を象った装飾品が付いているが、メタルダーとの初戦で敗れた際に破壊された後、隠し銃を内蔵した頭部に改造される。劇中では披露されなかったが、篭手は光線の弾道を変える反射鏡として利用できるという設定があった。

卑劣な性格に似合わぬヒロイックな風貌をしているが、これは『ザウルバイカー』という東映の没企画の主役のデザインを流用したためである。

足跡

第16話にて初登場。南米でのテロ活動を終えた後に日本へと帰国し、暴魂の地位と共に報酬として与えられた新型銃を試し撃ちするべく2人の部下を伴って獲物を探していた時にたまたまその場に居合わせていた元暴走族のグランプリライダー・北八荒に目を付けるが、メタルダーによって阻止される。

その後、ネロス帝国に一矢報いるためにゴブリットを襲撃した八荒を人質に取り、磔にした彼をロシアンルーレットでいびるが、八荒の必死の叫びに応じ駆けつけたメタルダーと交戦。そのさなかにトップガンダーの狙撃による妨害を受けるも、メタルダーとの小競り合いの末に至近距離で銃を突きつけ優位に立つ。「これで俺は凱聖になれる」とほくそ笑むクロスランダーだったが、八荒がバイクで2人の間に割って入ったことで形勢逆転し、Gキックで頭部の飾りをへし折られて這う這うの体で逃げ帰った。

本来ならばスクラップ工場行きとなるはずだったところをトップガンダーに対する並々ならぬ憎悪を買われたのか、帝王ゴッドネロスへの見苦しい哀願が通り、隠し銃を備えた頭部に強化改造される(ただし、デザインは以前よりシンプルになった:メイン画像参照)

第33話では多数の軍団員とのもみ合いで消耗したトップガンダーをこの機会を待っていたと言わんばかりに捕らえ、メタルダーを誘い出す囮として利用し彼を嬲っている。トップガンダーの偽者も使ってメタルダーを倒し一気に凱聖にのし上がろうとするが、レーザーアームの一閃に散る。

余談

  • バルスキーがかつての部下達を思い返した際、彼についても手段を選ばぬ非情さとゴブリットとデデモスを使う手腕は評価しており、どのような部下であれ、客観的な評価を下せるバルスキーの理想の上司ぶりが窺える。
  • B-CLUB掲載の會川昇による短編小説『狼達の宴』ではトップガンダーとの因縁の発端となった出来事が描かれている。また当初はデデモスとゴブリットに対してよく面倒を見ていたが、彼等がトップガンダーの余剰パーツで作られた兄弟機と知ってから、現在のように虐待をするようになったことが描かれている。

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