曖昧さ回避
「スカーレッドライダーゼクス」の略称表記として用いられる事が多い。
検索する際は「スパロボ」や「ScaredRiderXechS」といった目的のタグを付け加えて検索するか、
マイナス検索を使うと良い。
概要
初出は『新スーパーロボット大戦』。
1機もしくは分離状態での3機で戦局を変えうる兵器として開発された、究極汎用戦闘一撃必殺型PT。
R-1が頭部・バックパック(シールドの一部がヘッドギアになる)、R-2パワードが胸部・両腕(本体が胸部、パワードパーツが両腕)、R-3パワードが腰部・両脚(本体が腰部、パワードパーツが両脚)を構成。
リュウセイがメインパイロットとして操縦を担当し、アヤがT-LINKシステムと念動フィールドによる合体状態の維持、索敵などの電測や火器管制を担当。
そして、残る全てをライが担当している。具体的には『トロニウム・エンジンの制御、ダメージコントロール、電測補助、アヤのメディカルチェック、各種データの取得、セイフティの管理、サーボモーターのチェック、冷却剤の供給、パージしたパーツの位置捕捉』である。
つまり、『本来なら3人では動かせないほど「やることが山積みな機体」だが、ライという天才パイロットが乗ることで、3人で動かすことに成功した』という言い方が成り立つ。
念動力者ではないライがSRXチームのメンバーに選ばれたのは、偏に彼が卓越した操縦技術と並列処理能力を持つ天才パイロットだったから、ということである。
ちなみに、漫画版ではアヤがT-LINKシステムに専念出来るように、リュウセイが索敵、ライが火器管制を担当したことがあるので、それぞれの操縦席で各操作を共有できる模様。
『新スーパーロボット大戦』では既存の機動兵器とは比べ物にならない圧倒的な攻撃力を誇るが、トロニウム・エンジンの出力と装甲耐久力の問題から、1回の出撃で3分間(ゲーム中では3ターン)しか合体できない。
『スーパーロボット大戦α』ではターン制限はないが、合体できる回数がゲーム中10回までの制限がある弱点があった。ちなみに『α』の合体制限はプレイヤーによる任意での合体回数をカウントしている為、シナリオの都合で合体している場合はカウントされない。合体回数制限はもちろん0になると二度と合体できなくなる。
OGシリーズでは、開発者のカーク博士の元妻マリオン博士がATX計画で建造されたアルトアイゼン用のアップグレードパーツである新型強化アクチェーター等を提供して問題を解消している。
合体制限が解消されても最初からSRXの状態で起動させるのはほぼ無茶な事だという。例えるならばMT車でいきなり最上位のギアで発進させるようなものらしい(つまり低速ギア→中速ギア→高速ギアの順番で加速しないとスピードが中々出ないのと同様)。
頭部がバンプレストのロゴを模しており、ガウンジェノサイダーのSEがゲームのオープニングでバンプレストのロゴマークが表示されるときに流れるメロディーであるなど、正にスパロボシリーズの顔と呼ぶべき存在である。
名前は「Super Robot X-Type」の略。要するに「名無しのスーパーロボット」である。
SRXは将来に完成する究極のスーパーロボットの試作機としてつくられたものであり、そのまだ見ぬロボットを「X」と呼んでいたのだ。
その究極のスーパーロボット「X」は、後になってバンプレイオスとして完成することになる。
また、ヒュッケバインMk-Ⅲとエグゼクスバインは「小型・高性能化されたSRX」というコンセプトで開発されており、SRXと多くの共通点が見られる。
形式番号 | SRX-00 |
---|---|
所属 | 地球連邦軍極東支部SRXチーム、ピースクラフト(SHO)、ガイアセイバーズ(SHO) |
製造 | 地球連邦軍極東支部 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 51.2 m |
重量 | 388.8 t |
防御装備 | 念動フィールド |
パイロット | リュウセイ・ダテ、ライディース・F・ブランシュタイン、アヤ・コバヤシ |
武装
テレキネシス・ミサイル
R-3パワードのものと同じ。R-3パワードのプラスパーツが変形した脚部から発射する。
ガウンジェノサイダー
ヘッドギアのバイザー部分に念動フィールドを集束させ、ビームとして撃ち出す。
ハイフィンガー・ランチャー
指先から発射するビーム。R-2パワードのハイゾルランチャーが変形したもの。
ザインナックル
拳に念動フィールドを集束させて放つ、SRX版T-LINKナックル。
ブレード・キック
足の甲についたブレードで切り裂くキック。
ドミニオン・ボール
トロニウム・エンジンのエネルギーを、念動フィールドで球体状に包んで打ち出す。敵をとらえる際にも使用可能で、別名「念動結界」。
Z・O・ソード
ゾル・オリハルコニウム製の剣。R-1のシールド先端が柄になっており、胸の中に格納されている。柄部分に装填されているゾル・オリハルコニウムを念動フィールドで固定して剣の形にしている。リュウセイは「天上天下無敵剣」と名付けており、斬りつける際に「天上天下無敵斬り」と叫ぶ。
必殺技
H・Z・O・ソード
正式名ハイ・ゾル・オリハルコニウムソード。
Z・O・ソードで斬りつけた際に、刀身を切り離し、念動力により相手の体内に残した刀身を膨張、破裂させ内部から破壊する。リュウセイは使用時に「天上天下念動爆砕剣」と叫ぶ。
OG1ではまだR-GUNが強化改修されていない為にHTBキャノンは使えなかった。
HTBキャノン
正式名称はハイパー・トロニウム・バスターキャノン。R-GUNパワードとの合体攻撃(αではSRXと合体している扱い)。
メタルジェノサイダーモードに変形したR-GUNパワードを右手で持ち、SRX側のトロニウムエネルギーを加えて発射する、SRXの最強武器。
リュウセイは使用時に「天上天下一撃必殺砲」と叫ぶ。
実はスパロボではなく『スーパーヒーロー作戦』で初めて登場した。
『スーパーロボット大戦OG外伝』では相手を突き飛ばして宇宙空間まで吹っ飛ばし、太陽に投げ込んで焼き尽くす技になっている。ひでえ。
OGシリーズではR-GUNパワードに「マイ・コバヤシ」か「ヴィレッタ・バディム」のどちらかを乗せているかで性能に微妙な変化がある。強力な念動力を持つマイが乗ると攻撃力が上がり、ベテランパイロットであるヴィレッタが乗ると消費ENが下がる。
SRXフルバースト
SRXの全射撃武装による一斉攻撃。後継機で設定された必殺技を逆輸入したもの。
基本的にテレキネシスミサイル、ガウンジェノサイダー、ハイフィンガー・ランチャーの3種を使用するが、『OGクロニクル』ではこれに加えてR-1、R-2の腕部を展開して各Rシリーズの手持ち武器の他、ストライクシールドやドミニオン・ボールまで加えた文字通りの一斉射撃を行って敵の大部隊を一掃している。
長らく漫画版のみに登場していた必殺技だが、『スーパーロボット大戦30』の「エキスパンションパック」購入による追加武装としてゲームに初登場。リュウセイに付けられた技名は「天上天下超爆散轟撃破」。
『30』における最強武器で、全体的に燃費が悪い本機の中で数少ない弾数制武器となっている。
余談
名前の候補として「ガウンゼノン」があったが寺田貴信氏が自己NGにした、悩みに悩んだ結果、仮称だった「SRX」が本機の名前になった。
その名残として「ガウンジェノサイダー」の“ガウン”に残っている、語源は「観世音(かんぜんおん)」だが、なぜそうしようとしたかは覚えていないらしい。
変形合体トイ
- ボークスにて「SRX VARIABLE BOX」を発売。R-1、R-2パワード、R-3パワードのセット。差し換えで変形・合体を再現、SRXの胴体・腰は専用パーツを使用する。価格も6万円台と高額となる。
- 株式会社千値練から「RIOBOT 変形合体 SRX」の発売。差し換えなしの完全変形で再現。22年1月にR-1(19,800円)、22年5月にR-2パワード(22,000円)、22年7月にR-3パワード(29,700円)及びSRX(71,500円)が発売された。価格も7万円を越える高額となる。さらにR-GUNパワードはオンライン限定で発売された、発送は10月で価格は19,800円でSRXと合計91,300円となる。(価格は定価税込みで税率は10%)
- バンダイから「SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]」で発売。2023年1月にR-1&R-GUNが各4,950円で一般販売される。プレミアムバンダイにてR-2パワード&R-3パワード(Z・O・ソード+α)セットが31,130円で、「天下無敵のオプションパーツセット」でR-GUNパワードのパーツ、エフェクトパーツ等のセットが8,470円で限定販売される、発送は両方ともに5月の予定。なおフルセットの合計金額は49,500円になる。一応、小さいガムがおまけで付く。…食玩とは?(価格は定価税込みで税率は10%)
…という風に立体化するにあたりかなり複雑化するため、差し替え含め忠実に再現するとなると耐久度などで価格コストが上がり、合体変形ができるSRXの立体物になると本当に高価な値段になってしまう。合体を伏せるためのデザインとコンセプトが災いしたということになる。