R-1
あーるわん
超機大戦SRXの主人公機。
初出は新スーパーロボット大戦。
SRX計画で開発されたパーソナルトルーパー「Rシリーズ」の1号機。であり、R-2・R-3と共にSRXを構成する機体である。
ビルトラプター、ヒュッケバイン009を前身としており、異星人の超技術・EOTが随所に採用された機体である。
『T-LINKシステム(念動力感知増幅装置)』と呼ばれる特殊システムを搭載し、パイロットの念動力によって『念動フィールド』と呼ばれる特殊な力場を発生させる。このフィールドは防御障壁として使い機体を護ったり、エネルギーを利用して攻撃に転用することが可能である。このシステムゆえに本機は念動力者が搭乗しなければ、その性能を最大限に引き出すことはできない。
またパイロットや機体が危機に陥ると発動し、搭乗者の念動力を限界以上に引き出す『ウラヌス・システム』も搭載されている。しかしこのシステムはパイロットの脳に重度の負荷を強いるため、最悪の場合パイロットが廃人状態になる危険性すら孕んでいる。SRXに合体した後もウラヌス・システムは機能する。
中近距離を主体とした全天候型の機体として完成しており、優れた機動力と安定した戦闘力を有する。変形機構も有しており、飛行形態R-ウィングへの変形が可能。
またリュウセイの攻撃性の高い念動力の影響もあって、単機でも十分な戦力として機能する。
リュウセイの性格から念動力を活用した武器はいずれも格闘系のものになっているため格闘戦への比重が強いように見えるが、スーパーロボット大戦αでは念動力を活用した射撃「念動シュート」を披露し、OGでは念動力を活用した精密射撃を行ったこともある。
リュウセイは筋金入りのスーパーロボットマニアであったため本機がいわゆる「リアルロボット」の形であったことに一度は落胆するが、搭乗後は強い愛着を示すようになる。
登場初期はモビルスーツとモビルファイターの特徴を兼ね備えるように設計されているという設定があり、ゲーム中の登場人物からガンダムに間違えられることが度々あった。ぶっちゃけ顔はツインアイ以外あまり似てないのだが・・・
ちなみにR-2、R-3には強化パーツ兼SRXへの合体用パーツである「プラスパーツ」があるが、R-1にはない。
「新スーパーロボット大戦」の企画時点では"プラスパーツでRウィングに変形できるようになる"という設定や、"PTキャリアー型のプラスパーツに乗る"という設定が考案されていたがどちらもボツになった。後者は後にヒュッケバインMK-ⅢのAMガンナーの設定に活用されており、その名残でAMガンナーとR-1がドッキング可能という設定が存在する。
形式番号 | R-1 |
---|---|
所属 | 地球連邦軍極東支部SRXチーム |
製造 | 地球連邦軍極東支部 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.1m |
重量 | 50.2t |
防御装備 | シールド 念動フィールド |
MMI | T-LINKシステム |
パイロット | リュウセイ・ダテ |
バルカン
所謂頭部バルカン砲。
コールドメタルナイフ
ウィング内に収納している実体のナイフ。リュウセイは時々「ゴールデンメタルナイーブ」と言い間違えてしまう事がある。OGシリーズでは換装武器。
G・リボルヴァー
両腰に提げているリボルバー拳銃。正式名ジャイアント・リボルヴァー。OGシリーズでは換装武器。
R-ウィング時でも使用でき、その際はG・リボルヴァーキャノンと呼ばれる。
ブーステッド・ライフル
ロングバレルタイプのレールガン。長距離用で、精密射撃が可能。
スーパーロボット大戦αでは何故かビーム兵器だった。OGシリーズでは換装武器。
ホーミングミサイル
R-ウィング時のみ使用できるミサイル。
OGシリーズでは当初空対地、空対空と分かれていたが後に一本化された。
低空垂直爆弾
GBA版のOG1にのみ存在する。R-ウィング形態でのみ使用できる爆弾。
T-LINKナックル
拳に念動フィールドを集中させて繰り出すパンチ。
R-1とリュウセイの代名詞とも言える技となっており、幾つかバリエーションがある。
T-LINKソード
念動フィールドを剣の形に生成し撃ち出す。弓を引くようにして片手で投げつけるバージョンと両手を前方に突き出して発生させるバージョンがある。
リュウセイは「天上天下念動破砕剣」と命名しているが、T-LINKソードの方も気に入ったのかそちらの名前で呼ぶ事も多い。
亜種として、R-ウィング形態で機首から刃を伸ばし体当たりするT-LINKクラッシュソードもある。
念動シュート
スーパーロボット大戦αにのみ存在する武装でMAP兵器。
自機の周囲にG・リボルヴァーを乱射し、弾道を念でコントロールして命中させる。
フォーメーションR
R-3パワードのストライクシールドとR-2パワードのハイゾルランチャーの援護射撃を受けつつR-1が突撃、T-LINKダブルナックル(後述する合体攻撃とは別物で、T-LINKナックルを両手で繰り出す)を浴びせる。
T-LINKダブルナックル
ART-1との合体攻撃。R-1がR-ウィング形態、ART-1がART-ウィング形態で連続射撃を浴びせてから、再度変形しT-LINKナックルとT-LINKブレードナックルを同時に叩き込む。リュウセイは「天上天下念動連撃拳」と命名している。
- R-1改
スーパーロボットスピリッツとスーパーロボット大戦α外伝で登場。
前者はSRXが大破した事にともない、R-2のトロニウムエンジンとR-3のT-LINKシステムを移植しつつ再開発した機体。小型のSRXともいえる高い性能があるがパイロットへの負担が大きい。
後者は未来世界のマウンテンサイクルから発掘された機体だが、合体機構やリュウセイのパーソナルマークが無いため、何らかの理由で建造されたレプリカであると考えられる。G・リボルヴァーをトンファーと一体化したGT・リボルヴァーを装備している。
どちらも正規のSRX計画から逸脱したイレギュラーな機体で、OGシリーズでは未登場。
「レイオス・プラン」の一環である「RXR計画」で開発されたR-1の発展型機。
合体機能はないが、SRアルタードのコアユニットの過渡機であるため合体を意識した機構は組まれている。
- R-1(バンプレイオス)
第3次スーパーロボット大戦αに登場したSRXの完成機であるバンプレイオスは本来であれば分離合体機構を持つが、完成を急いだ事と強度面の問題から合体機構が封印されている。
作中にて腰部パーツを指して「R-3」というセリフがあるため、コアユニットであるR-1も当然ながら存在すると思われるが、詳細は不明。
- アルブレード(及びその派生機)
R-1の簡易量産試作機。
可変機構やT-LINKシステムはオミットされているが、基本性能はR-1にも劣らない。
OGシリーズでは本機をベースに更に汎用性を高めた正式量産機「エルシュナイデ」が開発されていたが、「向こう側」で既に量産体制が整っていた「エルアインス」の出現により開発が頓挫した。その後残存していた本機をカスタムしたのがアルブレード・カスタムである。