「夜は我らが征服する!」
CV：大宮悌二
概要
ギルハカイダー率いる『ハカイダー部隊』の大幹部「ハカイダー四人衆」の1人。
胸当ての部分が赤色で黒い「R」のマークがあり、顔と体には赤い線がある。
出現する際は「ヒェッヒェッヒェッヒェッ……」という奇怪な笑い声を上げるという癖を持つ。
武器は連射式でスコープが備え付けられたミサイルボーガンだが、命中率はすこぶる悪い。
朱ムカデという怪人態への変形機能があるほか、人間への変身機能が搭載されている。また『ハカイダー四段攻撃』では二段・オウム返しを受け持っている。
第9話で、01の『ブラストエンド』を受けてブルーハカイダー共々完全に破壊されてしまった。なお、ブルーハカイダーとは兄弟機でどちらかが破壊されると連動してもう片方も自爆してしまうという設定になっていたのだが、劇中では2人同時にブラストエンドを受けて爆死しているので死に設定と化した。
2001年～2002年にかけて4巻ものとして製作されたOVA『キカイダー01 THE ANIMATION』（元永慶太郎監督）では、石ノ森章太郎による萬画版の設定を踏襲し、プロフェッサー・ギル同様にダーク所属時の自我で行動している。
そのためブルー、シルバー3人めいめいが「ギル様」という敬称で忠誠を誓っていることが察せられる描写が所々で見られた。
今作では因縁のゼロワンをシルバーハカイダーと2対1とはいえ圧倒し（ミサイルボーガンもちゃんとダメージを与えている、ちなみに萬画版では「マシンガン・アーチェリー」でキカイダーの歩行機能を麻痺させていた）、そのまま攻め立てているところをギルハカイダーからの命令で「プラスパワー」を発動し、ガッタイダー(キカイダー)に四位一体となる。
全身の大火力を駆使してキカイダーとゼロワンをやはり圧倒するが、ブルーの脳髄を電磁エンドで粉砕された3人がキカイダーを抹殺するべく意固地になっている隙に、ゼロワン乾坤一擲の「サンライズ・ビーム」で大打撃を負わされ、シルバーともども「ギル様！ダークにふたたび栄光を!!」とギルハカイダーを脱出させるためにキカイダーの足止めとして自爆するという、特撮版とは正反対の忠義に殉ずる最期が描かれた。
早瀬マサト氏が『ホビージャパン』誌で連載していた「S.I.C OFFICIAL DIORAMA STORY」『KIKAIDER00』では巨大な脳髄となってなお生き延びるギルが「真の支配者」として結成した「XASH」機関で生み出された「バイオロイド」である「朱ムカデ」が「冥王」として頂点に立つ（とされる）ハカイダーの「影武者」になるべく改造されたものの、ハカイダーの不興を買ったことで「親衛隊」として同様の経緯によって生まれたブルー、シルバーとともに「三人衆」として行動する、という設定になっている。
今作では三人衆のリーダー格であり、01やキカイダー00を相手取っても引けを取らない集団戦法で彼らを苦しめるものの、本拠地である要塞「アーマゲドン・ゴッド」が座礁したはずみで目覚めた「蠱毒（白骨ムササビに類似したバイオロイド）」によって捕食されるという最期を迎えた。
