ゼロ「俺たちは、ウルティメイトフォースゼロ!!宇宙のワルは、全部ぶっ倒す!!」
概要
ウルトラマンゼロをリーダーとするヒーローチーム(略称としてファンの間ではUFZとも呼ばれている)。
基本的にウルトラ戦士はゼロ一人だけで、その他のメンバーは全く異なる種族で構成されているのが特徴。
なお、ゼロと常にセットというわけではなく、『サーガ』や『ジード』などゼロが登場しながらもUFZメンバーが登場しない作品がある。同様にゲーム・ライブステージなどではメンバーが全員揃わない作品も少なくはない。
所属メンバー
※この他に、エメラナ姫はレイ・ヒュウガ・ゴモラ・リトラも共に戦うメンバーだと認識(これがジャンナイン命名のきっかけとなった)。
更に戦いの中で出会ったピグモンも、マスコットキャラ的な立ち位置として仲間に迎え入れられている。
ウルトラマンゼロ15周年のライブステージでは、新たなマスコット枠としてリムエレキングが仲間に加えられている。
上記の通り、メンバーの声優陣は非常に豪華………というか全員ガンダムシリーズ出演者である(ゼロ役の宮野氏にも言及されている。このときはベリアル銀河帝国だったため「全員ガンダム乗り」という表現であったが、ジャンナインの中の人もある意味ではガンダム乗りとも言える)。余談だが、その後のギンガとエックス、それにタイガもガンダム出演経験者である。
なお、それぞれのキャラクターに原典キャラの主題歌をアレンジしたBGMが用意されている。ただし、原典キャラとは別のヒーローという事を意識しているのか、大幅にアレンジされている(ウルトラマン列伝では原典キャラの主題歌のイントロをそのまま使った事も)。
また、各キャラクターのロゴも元ネタとなった作品のロゴをオマージュしている。例えばミラーナイトのロゴには閃光が描かれているし、グレンファイヤーのロゴは炎が燃え上がるようなフォントを採用している。
劇中での活躍
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
今作にて初登場。
ゼロがカイザーベリアルを打倒後、別次元宇宙・アナザースペースで出会った3人の正義の勇士達と共に結成した、ゼロ曰く『新しい宇宙警備隊』。
ベリアル銀河帝国の滅亡によって取り戻されたアナザースペースの平和を守るため、今日も旅を続けている。
『ゆけ!ウルティメイトフォースゼロ!』
『てれびくん』2011年1月号付録DVD収録の新撮映像。
ダークロプス軍団とゼロとのバトルを描きつつ、『超決戦!ベリアル銀河帝国』のキャラクター紹介も行なっている。
『ウルティメイトフォースゼロ アナザースペースアドベンチャー』
『てれびくん』2011年4月号付録DVDと本誌で展開されたストーリー。
カイザーベリアルに化けたヤプールが蘇らせたベリアル軍の兵士たちや配下の怪獣軍団と交戦。
更にウルティメイトフォースゼロに恨みを持つ者たちの怨念を元に作り出されたゼロキラーザウルスを激闘の末に撃破した。
『ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター』
ベリアル銀河帝国との戦いから1年後…エメラナ姫との久しぶりの再会を楽しみにしていた一同だったが、エメラナ姫とジャンボットが突然現れた人工天球に捕らわれてしまう。
やがて天球内にてかつてゼロと共闘したZAPのレイ・ヒュウガと再会し、共にマスターコンピューター・ビートスターと戦うことに。
この戦いの中で出会ったジャンキラーが改心し、ジャンナインとして新たなメンバーに加わる。
『ウルトラゼロファイト』
第一部ではゼロのみがメインとなり、他の4人は最後にゼロを迎えに来て終わった。
そして第二部では5人が本格的にメインキャラクターとなり、カイザーダークネス率いるダークネスファイブに挑む。
ピグモンとはこの戦いの中で出会い、ゼロが父親の名前から拝借して『モロボシ君』と名付けた(ちなみに他の名前候補は『有機生命体8号』byジャンナイン、『ピーちゃん』byジャンボット)。
『ウルトラマン列伝(新ウルトラマン列伝)』
上記のウルトラゼロファイトが番組内で放送されたほか、彼らが活躍する話を放送する際には新撮映像を前枠後枠に挿入し、声優もそのまま続投して演じられるなど、ソフト化されない制約の中でも比較的良い扱いを受けている。
中にはキラーザビートスターの前日譚やウルトラゼロファイトの後日談(ミラーナイトとジャンボットの珍しい会話シーンもあり)など、ファンには嬉しい内容も度々挿入されていた。
登場回数No.1は番組MCを務めるゼロ及び、何故かギンガSの世界にまで乱入してしまったグレンファイヤー。
同じ再放送番組であるウルトラマンゼロTHE_CHRONICLEにおいても列伝の新撮映像が使用されていたが、こちらは背景の合成などが一部変更されているなど違いが見受けられる。
また、この番組と連動してUFZのメンバーが全て500サイズの定番ソフビとして商品化された。
『大怪獣ラッシュ』
『ウルティメイトフォースゼロ編』の目玉として登場(ゼロは『ウルトラ大集結!前編』にて参戦済み)。
新ウルトラマン列伝と連動しており、第49話『覇道への道!ダークネスファイブ出陣!!』にてプラズマギャラクシーに旅立ったベリアル&ダークネスファイブ(第4弾と『ウルトラ大集結!前編』にて参戦済み)を追ってプラズマギャラクシーにやってきたようだ。
一応は『ウルトラゼロファイト』の後という事になるが、正史に組み込まれているかは定かではない。
プラズマギャラクシーで活動する過程でグレンファイヤートライブを協力者に迎えている。
これにより、グレンファイヤーは種族名だったという設定が明かされたのだが、グレン本人の種族はゲームシステム上では「ウルトラヒーロー」、トライブは「グレンファイヤー」となっている(なので現在の所は『大怪獣ラッシュ』限定の設定のようだ)。
ちなみにジャンナインはモデルが用意されなかったのか、登場していない。
『ウルティメイトフォースゼロ ~Side Story~』
各メンバーが「時」を巡って活躍した公式オムニバス小説。
『劇場版ウルトラマンジードつなぐぜ!願い!!』
その後はウルトラマンギンガにジャンナインが登場したが他の4人は登場せず、ウルトラマンギンガS、ウルトラマンX、ウルトラマンオーブ、そしてウルトラマンジードのTVシリーズではゼロのみが登場し続けていたのだが(ジードでは回想シーンで一瞬だけグレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボットが静止画で登場)、劇場版ジードが発表された際にUFZの担当声優の名前が記載されており、ファンの間では「久しぶりにUFZ揃っての活躍が観れるのでは?」と期待され、後の公式HPにて久々にUFZが揃って登場する事が決定した。
今回は「宇宙警備隊の別動隊」としてウルトラの父及びゾフィーの指令を受けて行動しており、遂に宇宙警備隊アナザースペース支部として本格的に活動する姿を見せている。
劇中ではギルバリスが送り込んだギャラクトロン軍団と戦ったほか、要所要所で姿を見せており、終盤にはとんでもないシーンが流されファンの笑いを誘った。
以前『ウルトラマンサーガ』にも全員揃っての登場が検討されていたが実現しなかったという経緯があるので、UFZの地球飛来は6年越しに実現した事になる。
その他
ロストヒーローズ2
メンバー全員が登場し、アシストキャラという扱い。
なお、ウルトラマンゼロはスキルツリーの解放でストロングコロナゼロ/ルナミラクルゼロ/シャイニングウルトラマンゼロの力が行使できるが、ウルティメイトフォースゼロメンバーがジャンキラーを見て初対面のような反応を見せている為、『超決戦!ベリアル銀河帝国』終了後の設定をベースにしている事がわかる。
ちなみに担当声優が同じダブルオークアンタやゴッドガンダムも参戦しており、ストーリーパートではパーティメンバーの編成次第で掛け合いに変化が生じる場面もある。
ただし、残念ながら前作に参戦したウイングガンダムゼロやセラヴィーガンダム(※アシストキャラ)はリストラされてしまっており、ミラーナイトやジャンボットとのとの共演は実現せずに終わる。
『CRぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』
ウルティメイトフォースゼロのメンバーが登場し、映画と同様にベリアル軍と戦いを繰り広げる。
なお、恐竜戦士ザウラーとグレンファイヤーの激闘が描かれたのは今作が初となる。
テーマソング
奴らがウルティメイトフォースゼロ!
- 作詞:岡崎聖/作曲:小西貴雄/歌:Voyager
ウルトラマンTHE_LIVEシリーズ「NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 ~奴らがウルティメイトフォースゼロ〜」にも引用されている。
余談
ウルトラマンゼロの声役をつとめる宮野真守氏とグレンファイヤーの声役をつとめる関智一氏は、宮野氏はゼロが主役のステージ『ウルトラマンプレミア2011』でゼロに変身する青年モロボシ・シン:ライト役を演じ、関氏は『ウルトラマンレジェンドステージ2014』にてグレンファイヤーに変身する岬大助役を演じ(演出も担当)、それぞれ人間態を演じている。
デザインは後藤正行氏が担当しているが、『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(デアゴスティーニ刊、111-29)にて実は趣味でデザインが描いていたものが、企画会議で提出されて人気を博し、映画への登場が決まったという経緯が明かされた。
イメージイラストでは冒険者の少年少女がグレンファイヤーとともにミラーナイトに出会う様子が描かれた。
この他、初登場作品にはマイティジャックを元ネタにしたマイティスターが登場するなど、2010年代上半期は円谷ヒーローのオマージュが多い時期であった。
その他
なお、あまり触れられないが、ウルティメイトフォースゼロのメンバーはどういうわけだか、元ネタのヒーローにあった弱点が無くなっている、それどころか大幅な強化がされた戦士が多かったりする(ウルトラマンゼロとの共演の都合上、削らざるを得なくなったのかもしれない)。
ミラーナイト
ミラーマンには飛行できない、鏡の世界に長居できない、シルバークロスを連射できないといった要素があるが、ミラーナイトには特にそういった弱点はない。
加えて、ミラーマンは物語の途中でエネルギー時限爆弾を組み込まれたために、活動限界が定められてしまうものの、ミラーナイトにはそうしたイベントもないので現実世界における活動時間の制限がないという事になる。
グレンファイヤー
ファイヤーマンは地底以外では活動時間は3分と定められているが、グレンファイヤーは特に制限時間なし。
そもそも、グレンファイヤーが正史において地底で戦った記録がない。
ジャンボット
ジャンボーグAは操縦者がいないと戦えないが、ジャンボットには自我があるためにマニュアル/オートの切り替えが可能。
加えて、ジャンボーグAにはエネルギー残量が少なくなるとタイマーが点滅するギミックがあるが、ジャンボットにはそれがない。
また、変形前は単なる飛行機なので攻撃手段が0であったジャンセスナに対して、ジャンバードはミサイルやビームなどの攻撃手段を持つ上に王家専用機なので装甲も硬い。
ジャンナイン
ジャンボーグ9は操縦者がいないと戦えない上に、元が自動車であるために空を飛べないという弱点を抱えているが、ジャンナインもジャンボット同様に自我があるためにマニュアル/オートの切り替えが可能。そして何よりも飛行できる(しかも変形前が宇宙船なので変形しなくても飛行可能)。
こちらもジャンボット同様に変形前から応戦が可能である。
敵キャラとの対応
円谷ヒーローを源流とするだけあり、因縁のあるキャラクターも元ネタに登場した敵キャラをモチーフとしている。例外的にジャンナインはウルティメイトフォースゼロ入りする前の名称が『ジャンボーグA』の敵キャラであるジャンキラーが元ネタとなっている。
敵キャラ | 対応するヒーロー | 備考 |
---|---|---|
アイアロン | ミラーナイト | 『ミラーマン』に登場する鋼鉄竜アイアンが元ネタ |
ダークゴーネ | ジャンボット | 『ジャンボーグA』に登場するグロース星人の司令官「〇〇ゴーネ」が元ネタ |
ザウラー | グレンファイヤー | 『ファイヤーマン』に登場する強獣キングザウラが元ネタ |
ちなみにアメコミ版『レッドマン』にはこれらの敵キャラクターと似た存在である暗黒軍曹ギガクロンが登場している他、『ウルトラマン列伝』第104話ではロボット怪獣(グレンファイヤー曰く「ベランダだかバランダだか」よくわからない名前らしい)の存在が言及されている。
関連タグ
銀河連邦:『ウルトラマンA』作中にて語られた組織。ウルトラシリーズと『ミラーマン』などの円谷ヒーローの世界を繋ぎ、総括する設定となる予定であったが、定着はしなかった。ウルティメイトフォースゼロのメンバーのデザインは円谷ヒーローを元にしており、ウルティメイトフォースゼロは幻に終わった銀河連邦構想の実現とも言える。
トライスクワッド:『ウルトラマンタイガ』に登場するチームで、こちらは全員ウルトラマンで構成されているが、ウルトラマンタイガはM78星雲、ウルトラマンタイタスはU40、ウルトラマンフーマは惑星O-50とそれぞれ出身地の異なるウルトラマンで構成されている。また、ウルティメイトフォースゼロの存在がトライスクワッド結成のきっかけの1つとなったことが語られている。(THELIVEシリーズでは時折共演しておりウルトラマンゼロ15周年のステージの第一部奴らがウルティメイトフォースゼロでは共闘している。)
なお、ドラマCDではコセイドン隊のリブートキャラとも共演した。
ミラーマン:ミラーナイトの元ネタ
ファイヤーマン:グレンファイヤーの元ネタ
ジャンボーグA:ジャンボットの元ネタ
ジャンボーグ9:ジャンナインの元ネタ
トリプルファイター:超全集に掲載されたイラストに登場する名称不明のヒーローの元ネタと思われる。結局未登場に終わるが、次作で3人合体するヒーローウルトラマンサーガが登場する。
マイティ号:ウルティメイトフォースゼロに協力した宇宙戦艦マイティスターのモデル。
SDガンダムフォース:UFZ産みの親であるアベユーイチ監督が担当したアニメ作品、本チームの元ネタとも言える。
うーさーのその日暮らし:第3期となる夢幻編の第1話でうーさーの前に現れるというサプライズ出演。中の人が同じと言う事でゼロはセリフまであった。この回に関しては円谷プロ公認であり、エンドカードを含めて5人全員が登場している。