「へ…… おれ達に必要なのは ただ“任務遂行の意志”」
「くだらねぇ仲間意識は 死を招くだけだぜ…」
概要
元王下七武海サー・クロコダイルが組織する秘密犯罪会社「バロックワークス」のオフィサーエージェントだった男。
超人系の悪魔の実「ボムボムの実」の能力者で、全身を起爆することができる爆弾人間。
当初はパートナーであるミス・バレンタインと共に、ウイスキーピークにて裏切り者のミス・ウェンズデーを始末するために送り込まれるが、麦わらの一味のモンキー・D・ルフィとロロノア・ゾロの喧嘩に巻き込まれ一撃で吹き飛ばされ戦闘不能になり失敗に終わる。その後もリトルガーデンにてMr.3&ミス・ゴールデンウィークと合流し再び一味と戦い、ルフィ、ウソップ、カルーを追い込むが、ゾロの復活により敗北する。
その後はMr.3に取り残されて、ゴールデンウィークを含む3人でサバイバル生活を送っていたが、社長であるクロコダイル含む幹部たちの逮捕を知り、ゴールデンウィークの提案に乗り救出作戦を決行した。
現在は、救出した仲間たちと共に「NEWスパイダーズカフェ」を開業。
夢であった「消防士」として仲間たちと仲良く暮らしている。
プロフィール
本名 | ジェム |
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異名 | 国境のジェム |
コードネーム | Mr.5 |
年齢 | 24歳→26歳 |
身長 | 197cm |
懸賞金 | 1000万ベリー |
所属 | 秘密犯罪会社バロックワークスオフィサーエージェント→NEWスパイダーズカフェ店員 |
所属船 | ポップロックキャンディ号 |
悪魔の実 | ボムボムの実 (超人系) |
出身地 | 南の海 |
誕生日 | 7月26日(ノ(7)ーズファンシーボ(2)ム(6)) |
星座 | しし座 |
血液型 | X型 |
好物 | 火薬茶、上質な火薬、かやくご飯 |
初登場 | 単行本13巻 第110話『夜は終わらない』 |
CV | 高塚正也 |
人物
チリ毛のボンバーヘッドにサングラス、熱い唇が特徴の男性。
左胸に「5」の文字があしらわれたロングコートを纏ったシンプルな出で立ち。
冷徹に任務を遂行するプロの殺し屋であり、男性のエージェント達の中ではMr.0やMr.1に匹敵する冷静さを持つ男。言動も基本的にクールだが、一番の得意技(後述)がアレな事もあってか、人前でも気にせず頻繁に鼻をほじる癖がある。
基本的に動揺することは少ないが、圧倒的実力差のあるルフィやゾロなどが絡むと、仰天、絶句、動揺など、人間味を見せる。特に扉絵連載である『ミスG・Wの作戦名“ミーツバロック”』では、ゴールデンウィークの行動に振り回されたり、2人でバレンタインを救い出したりなど、より顕著に人間味がみられるようになった。
戦闘能力
「言い忘れたが …おれの“息”は起爆する」
全身の各部を何度でも起爆させることができる「爆弾人間」。
格闘攻撃と同時に体を起爆させることで打撃と爆撃を同時に叩き込むなど、非常に攻撃的な特性を持つ能力。爆発の規模や威力はある程度自分で操作する事ができる。体だけでなく、鼻糞や吐息までもが爆弾と化し、これを利用した遠距離攻撃も可能で、戦闘における応用力はなかなか高い。また、爆発の際に爆破した部位が粉々に吹き飛ぶ事は無いため、体そのものを爆発させる能力というよりは体の表面で爆発を発生させる能力と言った方が正しい。本人曰く、ウイスキーピークに派遣されるまでこの能力を駆使して遂行できなかった任務は無かったという。
「体が自在に爆発する」という特性のためか、火薬類による爆撃ではダメージを受けないという防御能力もある。それどころか、爆発物を食べる事ができる。食べた爆発物がそのまま体内で爆発しても、その爆発によるダメージは全て無力化され、口などから僅かに煙が噴き出すだけで終わってしまう。なお、本人が言うには上質な火薬であるほど美味しく感じられるらしくウソップが放った火薬星を食べた際は「味はイマイチだな」と感想を述べていた。ただし、一度見せた能力で同じように処理した結果、爆薬と見せかけてタバスコが大量に詰まったパチンコ玉を食べてしまう等、能力を逆手に取られることもある。
戦闘においては単純に能力を駆使した爆撃一辺倒というわけではなく、相方であるミス・バレンタインを爆風で上空まで打ち上げたり、遠距離攻撃で仲間を援護したりと、前線からサポートまで幅広くこなせる。ただ、Mr.5本人は単純な格闘戦があまり得意ではなく、何より戦闘のほぼ全てを能力に頼り切っているため、能力を封じられるなどして相手にペースをつかまれると一気に不利になってしまう。 しかし足爆のような爆発を伴う蹴りはルフィが胃液を吐くほどの威力がある。この点については作中でMr.3からも「地位にかまけた能力バカ」と、頭脳や戦闘能力を磨こうとしないことを揶揄されている。
技
- 鼻空想砲(ノーズファンシーキャノン)
丸めたハナクソを指で弾き飛ばし、着弾と同時に大爆発させる。
見た目はいろんな意味でアレだが威力は抜群であり、直撃すれば巨人族すら黙らせる。
技名の由来は「鼻空想 → はなくうそう → はなくそ」で、作者はこの技を考えた時、1人で大笑いしたという。
- 鼻空想二連砲(ノーズファンシーダブルキャノン)
両手で同時に放つ上位技。
- 足爆(キッキーボム)
蹴りつけると同時に足を起爆させ、打撃と爆撃を一度に叩き込む。
ゴム人間のルフィが白目を剥き気絶するほどの威力を誇る。
- そよ風息爆弾(ブリーズ・ブレス・ボム)
自前のリボルバー拳銃の弾倉に息を吹き込み、その息を銃弾として射撃する。
Mr.5曰く「おれの究極能力」。「息」であるために弾が見えず、しかも対象に息が掛かった瞬間に起爆するため回避は困難。
- 全身起爆
相手に抱き着き、そのまま全身を起爆させて木端微塵に吹き飛ばす。
劇中ではウソップに対して使おうとしたものの、発動する前にゾロに切り伏せられたため不発に終わった。
活躍
アラバスタ編
初登場のウイスキーピークでは、バロックワークスに潜入して社長の正体を知ってしまったミス・ウェンズデーことネフェルタリ・ビビを、相棒のミス・バレンタインと共に急襲して始末しようとしたが、些細な行き違いからケンカになったルフィとゾロに一蹴され、上空遥か彼方に吹っ飛ばされてしまった。
続いてリトルガーデンではウイスキーピークでの失態を帳消しにするため、Mr.3&ミス・ゴールデンウィークペアの手先として麦わらの一味とビビを襲った。しかし、抹殺まであと一歩というところでウソップに翻弄され逆上、彼を全身爆破で消し飛ばそうとするも、復活したゾロの“焼鬼斬り”によって倒される。
失態による自身の抹殺命令を怖れたMr.3は、仲間を置き去りにして1人でリトルガーデンを脱出してしまい、残された3人は原始の島でサバイバル生活を送る羽目になる。
ミスG・Wの作戦名“ミーツ・バロック”
ゴールデンウィークを主人公とした扉絵連載。
幸いにも、Mr.3が残した蝋のアジトにて3人でサバイバル生活を送っていた。 Mr.5は、爆破の能力で食料となる獣の狩猟を務めていたようで、ややコゲ気味の肉を豪快に頬張る姿をみせていた。
ある日、ニュース・クーから買った新聞の一面記事で、バロックワークスの壊滅と、これまで秘密にされてきた社長のクロコダイルや構成員たちの正体を知る。ゴールデンウィークは、逮捕された仲間を救出しようと即座に旅立ちの準備をはじめ、Mr.5とバレンタインも初めは止めようとしたが最後は従い、彼女の能力で友達になったプテラノドンに乗って島を脱出した。
その後、キューカ島に行き着いた3人は海軍本部大佐“黒檻のヒナ”の部隊に発見され、その逃亡中にバレンタインが捕縛されてしまうが、脱獄していたMr.2 ボン・クレーの助成により無事救出された。
その後、ゴールデンウィークの能力でヒナの軍艦の乗組員たちを操って海軍の留置所に連行を偽って侵入。クロコダイルにもう一度バロックワークスを再建しようと持ちかけるが、彼とMr.1は「気が乗らねェ」という理由で脱獄を拒否。結局、Mr.4&ミス・メリークリスマスペア(および犬銃ラッスー)、ミス・ダブルフィンガーだけが脱獄することになった。
去り際にゴールデンウィークはカラーズ・トラップ“夢の虹色”を使い、仲間たちをそれぞれの夢の姿に変身させる。Mr.5は、夢であった「消防士」の姿に変身した。
その後、脱獄した面々は、とある荒野で発見したカフェの廃屋を改装し、かつての集会所でありダブルフィンガーの店でもある「スパイダーズカフェ」を新装開店した「NEWスパイダーズカフェ」にて新たな生活を始めた。Vol.40の1コマでは、店内の修復作業をおこなう姿が描かれていた。
…元来の爆破(≒破壊)の能力を考えると、消防士という夢や物を修復するという彼の行為には何処と無くドラマを感じさせる。
余談だが、ルフィの海賊をしていなかった場合の職業も彼と同じ消防士である。
関連タグ
ミス・バレンタイン:バロックワークスでのパートナー