ラチェット(ONEPIECE)
らちぇっと
「摩擦抵抗(フリクションロス)は少ないほど、ギアはよく回ります。」
名前 | ラチェット |
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異名 | ドクター・ラチェット |
所属 | メカ島領主 |
一人称 | 私、僕 |
能力 | 無し |
出身地 | メカ島 |
誕生日 | 不明 |
CV | 稲垣吾郎 |
代々メカ島の領主を務めてきた家柄の当主であり、自分の才能に絶対の自信を持つ〝自称〟天才発明家。
ローバの一人息子であり、父親の死後、遺跡で島の真実を知り世界征服計画を企て、その計画実現のためルフィ達を利用した。
幼い頃から機械が好きで手先が器用であったが、大掛かりなカラクリを作り始めたのは彼が領主になって以降である。『鉄人くん』と名付けたカラクリメカで自身の城をカラクリ城へと作り替えたほか、島中に自分が造った防衛システムやカラクリ装置を配置するなどした。
部下のホンキ大佐・マジ将軍からは絶対服従・心酔の域に至るほど大層慕われている。
容姿
公式で「二枚目」「美青年(美少年)」「上品な顔」と形容されている。
ふちなしの大きなカラーレンズの眼鏡(ワイパー機能付き)をかけ、上裸にショート丈のオーバーオールを着たうえに長いマフラーを巻いた、島の領主というにはラフなスタイルをしている。色白で痩せた体型をしており、その見た目からルフィからは「ガリガリメガネ」というあだ名で呼ばれた。
オーバーオールの内側は様々なものが収納されており、眼鏡のスペアが最低でも4本ストックされている他、島亀を起動させるための鍵もそこから取り出していた。
本映画のノベライズは、2006年3月11日にJBOOKS版、2013年3月10日にJBOOKS版を子供向けに加筆修正したみらい文庫版の2冊が刊行されている。
映画ではコミカルな言動が目立ち、憎めない敵役として人気のラチェットだが、ノベライズでは一切他人を信用していない人間不信でシリアスな一面が書かれている。
なお、本ノベライズに総監督である宇田氏は関わっておらず、また絵コンテ時の記憶が薄いとのことから、キャラ付けが相違している理由については不明である。
『人間は使いものにならない。カラクリは間違えず、機械は裏切らない』という思想を持ち、なによりも自身の作ったカラクリのみを信じるその姿勢は、人として歪んでいる。
その本性を見抜いてか、ナミからは
「人間相手の交渉は、機械のようにはいかないのよ?」
「なんでもかんでも機械みたいに、自分の思い通りになると思ったら、まちがいなんだから」
と窘められてるシーンがある。
また、部下であるマジとホンキに対しては映画同様に指示等は出すものの、本心から信用しているのかは微妙なところである。
マジが麦わらの足止めをしてこようかと尋ねた際に、映画では素直に「そうしてください」と言ったのに対し、小説では「わたしが設計した城の防衛システムは完璧です……マジ将軍よ。お前はそれを作動させればいい」と暗に余計なことはしないよう釘を刺している。
なにより、ラチェットのことを溺愛している母親のローバ直々に「あの子は、ゆがんで育ってしまった。人を信じられず機械だけを信じるような子に……そしてわしは、あの子を止めることができんかったんじゃからのォ……」と言わしめた。
他媒体にて明言されている事項や映画との相違点等
- プロフィールに『自称・天才科学者』と表記されている。(アニメコミックスのみ)
- マジとホンキの「将軍」「大佐」の肩書がなくなり、部下ではなく『家臣』と紹介されている。(みらい文庫版のみ)
- 母親への素の呼称は「ママ」。
- 自分が何をしたいかを最優先する非常に利己的な考えをしており、島亀は巨大要塞の部品の一つとしか思わず他人の感情を顧みない身勝手な振る舞いをしている。
- ルフィに敗北後、怪我をしたものの命に別状はなくローバと執事の権造に介抱された旨の地の文を最後に小説に出てきていないため、ローバから折檻を受けたような描写はない。
- 白いタマゴの内側、薄皮部分が金であると描写されている。『金箔のように薄いとはいっても、船より遥かに大きなタマゴである。黄金の量は、のべ棒何百本ぶんになるのだろう。』
- かねてよりマザコンキャラとして広く認知され、中の人もWEB番組で『マザコン伯爵』と表現するなどしていたが、公式設定等でそのように明記されたものはない。(なお、母親のローバには「ラチェットを溺愛している」旨がパンフレットのプロフィールで明言されている。)
- 『ONEPIECE STAMPEDE』にて、オープニング5分36秒のシーンで街中を画面右手側に向かって歩く姿を見ることができる。特典冊子の人物紹介には「メカ島を支配する天才発明家」と書かれており〝自称〟の表記が消えている。