「このカラクリ兵器の威力を思い知りなさい!! VSやんのかぁぁぁぁぁ!!!」
概要
作品名 | ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵 |
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監督 | 宇田鋼之介 |
脚本 | 伊藤正宏 |
ゲスト | 稲垣吾郎、極楽とんぼ |
主題歌 | NEWS「サヤエンドウ」 |
公開日 | 2006年3月4日 |
上映時間 | 95分 |
興行収入 | 9億円 |
前作 | ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 |
次作 | ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち |
劇場版ONEPIECE第7作。
異常に陰鬱で重苦しい雰囲気だった前作と対照的に、非常に明るく軽いテイストのストーリーになっている(その前作が暗すぎて賛否両論であった反省として明るい雰囲気を目指したのかも知れないが)。
チョッパーの声優である大谷育江女史は休業していたため本作のみ伊倉一恵女史が代役で担当した。
あらすじ
大嵐の偉大なる航路。沈没寸前の海賊船から運び出した宝箱の中には黄金総入歯のお婆さん・ローバ…!??彼女の島にある伝説の宝・金の冠と引き換えに島へ送り届けることになった。島に近付くと、どこからともなく「海の王様、金の冠~」と楽しげに歌う島唄が!しかもルフィは、島の名前がメカ島で、そこにそびえ立つ不思議な建物がカラクリ城だと知って大喜び。するとそこへ、島の領主でローバの息子・ラチェットが現れ、ローバを見つけると強引に連れて帰ってしまった…。お宝への手掛かりを失ったルフィたちは、島唄を頼りにお宝探しを開始!ところが、その行く手には壮大な罠が待ち受けていた!島唄の謎を解くたびに容赦なく襲い掛かる罠の数々。それを何とかくぐり抜け、お宝まであと一歩に迫ったルフィたちだったが、驚天動地のカラクリ兵器が立ちはだかり…。ルフィ海賊団vsカラクリメカ巨兵!!かつてない壮絶な闘いが、今、幕を開ける!!
ゲストキャラクター
- ドクター・ラチェット (CV:稲垣吾郎)
メカ島の領主。
ガリガリな容姿で金色の眼鏡をかけた青年。防衛システムやロボット等を発明しており、部下からは「天才発明家」と慕われている。世界征服が子供の頃からの夢。重度のマザコンで、母のローバを「お母ちゃま」と呼んでいる。
父親の死後、祖先が眠る聖なる遺跡のことを知らされ、島の正体が巨大なウミガメであることを知る。しかしカメの具体的な起こし方がわからず、島に伝わる「ゆらり歌」の研究をするようになるが、謎を解けずにいた。
自分が解けなかった島の秘密をルフィたちが勘で解いたことを知ると、カメを起こすべくルフィたちを利用するため自分の城に招き、協力を要請し共に洞窟に潜入、島カメを起こすのに成功すると、世界征服の実現のため島カメを拘束し戦艦として操ろうとする。自身が発明した様々なロボットでルフィと戦うが、ロボごとまとめて吹き飛ばされ敗北した。ルフィに倒された後、ローバから尻叩きでお仕置きされた。
- マジ将軍 (CV:加藤浩次)
ラチェットの部下の一人。
ヤンキーのような恰好と言動でラチェットから度々注意される。防衛システムがゾロに阻まれた後、扇風キングを起動させたが、防衛システムの弓兵が巻き込まれ大破。その後、城に侵入したルフィたちの迎撃し、トロッコに乗ったナミとゾロをカラクリバイクで轢き倒そうとするが、ゾロの「龍巻き」を受けて吹き飛ばされ敗北した。
- ホンキ大佐 (CV:山本圭壱)
ラチェットの部下の一人。
背中の「本気」と書かれた学ランを着ている。口癖は「 ○○っす」。物覚えが悪く、ラチェットからはたびたび注意されている。戦闘時は上半身・腕が巨大化する。城に侵入したサンジとロビンを襲撃し、パワードスーツを纏いサンジに勝負を挑み、無数の大砲を浴びせたが「羊肉ショット」を受けて吹き飛ばされ敗北した。
- ローバ (CV:京田尚子)
ラチェットの母。研究に没頭する息子のラチェットに頭を悩ませていた。難破していた海賊船で宝箱に入っていたところをルフィたちに拾われた。終盤では息子の暴走を止めるべくルフィ達に協力した。
- 権造 (CV:青野武)
ローバ、ラチェットに仕える執事。終盤ではローバと共にルフィ達に協力した。
登場メカ
- 防衛システム
劇中で最初に登場した弓兵メカ。海岸から無数の矢をゴーイングメリー号に放ったが、ゾロの「三十六煩悩鳳」で全てなぎ払われた。
- 扇風キング
対帆船専用兵器。その名の通り大型の扇風機で、上にはラチェットの顔があしらわれている。ゴーイングメリー号を吹き飛ばす事に成功するが、防衛システムのメカが引きずりこまれて大破した。
- ゾウガメ君5号
移動用メカで、甲羅の上部にはラチェットの椅子がある。
- 鉄人君28号
戦闘用のパワードスーツ。武器は飛び出すパンチ・腹部のドリル。ルフィとの初戦で使用したが、「ゴムゴムの戦斧」で大破した。名前の元ネタは鉄人28号。
- 鉄人君32号
水陸両用大型メカ。下半身が船で上半身が人型ロボットになっている。ラチェット曰く「製作途中でもパワーは十分」とのことだが重さと地形ゆえに前進するはずが逆に後ろに引きずり込まれてしまい、ルフィに(外見を含めて)酷評された。
- スーパーゾウガメ君
カメ型巨大メカ。ラチェットの最終兵器で、未完成ながらも威力があるため、ルフィを圧倒的に追い詰めるものの、腕をゴムで伸ばした指で投げ返された挙句、「ゴムゴムのJETバズーカ」で吹き飛ばされた。
余談
- 公開一月前にNEWSのメンバーによる未成年飲酒疑惑騒動があったが、映画公開は予定通り行われた。ただしNEWSの歌番組出演は自粛する事となり「サヤエンドウ」がTVで披露されるのは翌年の2007年となった。
- ホンキ大佐の声を演じた山本氏が本作の公開4ヶ月後に不祥事を起こし芸能活動を停止していた影響か、本作が地上波放送された事は1度もない。
- しかし10年後の2016年に芸能界に復帰したため、おそらく地上波で放送される可能性はあると思われる。