概要
作品名 | ONE PIECE THE MOVIE デットエンドの冒険 |
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監督 | 宇田鋼之介 |
脚本 | 菅良幸 |
ゲスト | 酒井美紀 |
主題歌 | BUMP OF CHICKEN「sailingday」 |
公開日 | 2003年3月1日 |
上映時間 | 90分 |
興行収入 | 20億円 |
前作 | ONE PIECE THE MOVIE 珍獣島のチョッパー王国 |
次作 | ONE PIECE THE MOVIE 呪われた聖剣 |
海賊達による決死のレースを舞台にした作品で、ONEPIECEの劇場版としては初めての長編映画及び非声優の芸能人をゲストに迎えた作品である。時系列はロビンが正式加盟しているので、ジャヤ到着前と思われる。
2003年1月24日に本作の制作発表会見はクルーズ船を貸し切って行われたが、その席で当時のジャンプ編集長の高橋俊昌氏が突然倒れ、6日後の1月30日にそのまま帰らぬ人となるという悲しい出来事があった。
作風の転換
今までのワンピース映画はデジモンとの同時上映で60分と時間が短かったこともあり、低年齢層を強く意識したと思われる大変分かりやすくどこかヒーローもの的なストーリーが展開されていた。
対して今作は30分延びた約90分の単独上映作品となったこともあってか制作側の意識年齢層も上昇したようで、"船上の戦い""裏の駆け引き""敵味方キャラ各々の信念"が描かれるなどONEPIECEならではの要素を強く押し出した作風になっているのが特徴
そうしたこともあってか作中の随所に原作キャラやストーリーのセルフオマージュと思われる部分が見られ、特にエースを彷彿とさせる映画オリジナルキャラシュライヤ・バスクードは映画オリジナルキャラとしては異例の人気を博し、pixiv上でもイラストが散見される。
あらすじ
アラバスタ王国を出港してから月日は流れ、麦わらの一味は深刻な金欠に悩まされていた。そんな中、一行は海賊同士の大レース「デッドエンド」の優勝賞金が3億ベリーであることを知り、エントリーする。
しかし、デッドエンドにはある重大な秘密が隠されており…。
主な登場人物
ガスパーデ海賊団
ガスパーデ海賊団船長。『将軍』の異名を持つ巨漢で、その二つ名通り元は海軍将校だったが、海軍を裏切って逃走し海賊に成り下がった。賞金額は9500万ベリーと、クロコダイルやボア・ハンコックを上回るほど。
ガスパーデの側近。賞金額5700万ベリー。体中に入れ墨を施したスキンヘッドの大男。両手に鉤爪を装着している。冷酷で寡黙な殺人狂であるが、非常に冷静な判断力を有する。
シュライヤ・バスクード(CV:宮本充)
『海賊処刑人』の異名を持つ若き賞金稼ぎ。どうやらガスパーデと因縁があるようだが、デッドエンドではガスパーデの旗艦「サラマンダー号」に乗船する。
サラマンダー号のボイラー技師。ガスパーデ一味からはモグラじいさんと呼ばれ、奴隷のような待遇を受けており、肺を病んでいる。ガスパーデ一味を蛇蝎のように嫌っているが、船には愛着を持っている。
ビエラの助手を務める孤児。いつも帽子を目深にかぶっている。ビエラを医者に見せるためにガスパーデから「賞金首を仕留めて来い」と言われてしまう。
デッドエンド参加者
ウィリー(CV:小杉十郎太)
『鯱』の異名を持つシャチの魚人(というかホエリアン)。かつてアーロンのライバル格だったらしい。…ということは魚人街出身だったりするのだろうか。
懸賞金2000万ベリー。
名前の由来は映画『フリーウィリー』からだろうか。
海賊ではなく漁師。巨人族であり、小説版ではドリーとブロギーの名に興味を示していた。因みにウィリー&アーロンと同じく、こちらの担当声優もドリーとブロギーと同じ。
ビガロ(CV:服巻浩司)
通称『縛り首』のビガロ。賞金1490万ベリー。
ゲスト
アニメオリジナルの海軍将校。後にナバロン編で再登場を果たし、上司のジョナサン中将と共にマリンフォード頂上決戦にも登場する。
名前と声が似ているガスパーデとよく似た経歴を持つ海賊との関係は不明。