概要
少年漫画『ONEPIECE』に登場する「魚人(魚人族)」と「人魚(人魚族)」は、共に海洋生物・水生生物の特徴を持つ亜人類。
これに加え作中世界では、魚人族と人魚族は共通の種族に属する特異な生態を有している。
特異な縁が遺伝する種族
本作『ONEPIECE』に登場する「魚人(魚人族)」と「人魚(人魚族)」は、基本的に親の遺伝子を受け継ぐメンデルの法則が適用せず、先祖の遺伝子がランダムに子孫へ受け継がれ生まれる特異な生態を有する。
つまりイカの人魚からサメの人魚が生まれることも珍しくない、親子で外見や体長が大きく異なる生態が築かれている。この種族背景から、兄はノコギリザメの魚人で妹はアオザメの人魚のサメ兄妹、
またその特性上、最大の利点とも言える水との相性が最悪になる悪魔の実の能力者は非常に少なく、2024年現在でもバンダー・デッケン九世、ジャック、ササキくらいしか存在しない。ただし、動けないものの呼吸は出来るので、普通の能力者の様に溺れることは無い。
こういった種族背景から、魚人族と人魚族は基本的に外見で差別するという思想は生まれず、人間のように容姿・姿形の異なる種族(存在)を忌み嫌う発想を理解することが困難な認識を持つ(そのため、一部の過激な連中は、殊更に「そんなことしかできない下等生物」として人間を見下している)。
これらの生態や認知が綴られる新世界編(2年後)の始まりは、物語初期から登場していた魚人や後に登場した人魚へ本格的に焦点が当たり、前述で触れた人間との認識差異から「種族差別」も注目所となっている。
更に詳細は、両者の生活文化・身体能力の差異・海洋生物や水生生物の会話能力なども載る魚人島を参照。
差別問題・政治問題
作中でも200年前までは魚人族・人魚族は魚類と分類されており法的に人権を認められた現在も差別の対象となっている。世界政府の重鎮である五老星としては意図は不明だが融和関係を結びたいと思っている模様。その一方で一般的な世界貴族の間では魚人族・人魚族は奴隷にすべき魚類と言う考えが根深い。
作品投稿・検索の留意
前述でも触れたように、作中世界では「魚人族」と「人魚族」の異形だが同族の括りになる種族背景がある。その為、関連キャラクターに「魚人」と「人魚」の両方を適用(タグ付け)しても、本作の世界観からは支障ない事柄となる。その為、本稿「魚人族・人魚族(ONEPIECE)」は双方を一括した便宜表記の一つである事に留意。
しかし本作を初見や、まだ知り始め段階の方にとっては混乱しやすい事情である事も想察される。なので上記の作品背景から、関連事項「魚人」と「人魚」の両方を適用しても相違ないという事へ配慮してほしい。
関連作品
関連タグ
タイヨウの海賊団 魚人海賊団 / アーロン一味 フライング海賊団 新魚人海賊団
個別表記
九十九神(九十九の満月):親子で外見が異なる独自文化(こちらは親無しで自然誕生する経緯から、稚拙な妖を老巧な妖が親代わりする風習「綱親(つなおや)」があるため)、この代代つながれる生活様式から「容姿差別の認識が薄い」といった類似項のある種族および作品世界。
ネタバレ注意
太古に生きた者たちの存在〝古代の生命遺産〟が受け継がれる神秘の種族である魚人族・人魚族。
そして数百年に一度、何故か人魚の姿で生まれ、その者は神の名を冠する〝王〟として誕生する密かな伝説があった。
これは魚人島の王族に継承される内密の旧習であり、つまりリュウグウ王国で歴代人魚の姫か王子へ現れる。
この特別な人魚は、魚人族・人魚族に在る海洋生物や水生生物の会話能力が特化して、作中世界の巨大海洋生物・海王類と言葉を交わして自在に操ることが出来る力を生まれつき宿している。また海王類たちは特別な人魚が生まれる事を認識しており、曰く「生まれたときから僕たちの王」と海王類間で認知されている。
現行では、当代の人魚姫へ〝王の力〟が顕現している。
この古から代代受け継いだ縁は、時が来るまで絶対に秘匿しなけらばならない存在であり、世界の歴史へ関わる〝秘密の名前〟があった。
〝古代兵器〟「ポセイドン」