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天狗山飛徹

てんぐやまひてつ

天狗山飛徹(TENGUYAMA HITETSU)とは、少年漫画『ONE PIECE』に登場する刀鍛冶である。
目次[非表示]

CV:大友龍三郎

概要

ワノ国の編笠村跡地に住む刀鍛冶。
天狗の面を付けた大柄な老人だが、高下駄を履いた状態で竹藪の中を飛ぶように移動するなど高い身体能力を持ち、くノ一を目指すお玉の師匠でもある。

四皇海賊カイドウ一味により村が滅んだ後もお玉と共に村に残り、笠を売りながら細々とした暮らしていた。また、イヌイヌの実モデル“たぬきを食した茶釜・ぶんぶく君を所有している。

人物

先に登場した雷ぞうのように、異様に大きな頭と短い手足のずんぐりとした体型。白髪の総髪頭、顔には金色の髭や眉毛の生えた天狗の面をかぶっているが、その面の上から様々な表情をみせている。衣装も天狗や山伏を思わせるモノクロ調の衣をまとっており、背中には翼を、腰には鍔部分に天狗の羽団扇を思わせる葉っぱがあしらわれた刀を携えている。その異様に長い鼻から、ルフィからは初対面時に一瞬ウソップと勘違いされた。その後はやはり彼の独特のネーミングセンスで「鼻じじい」と通称される。

上述のカイドウ一味による蛮行もあり、海賊に対しては懐疑的な考えを抱いている。厳格な性格であるが、そうした態度とは裏腹に面倒見はよく、これまでお玉と生活していた経緯や、ルフィについても(海賊ではあるが)お玉を助けようという彼を信じて国内で不審を買わぬように和装一式を与えたり、第三幕ではを失い傷心のおトコを年に一度の「火祭り」に連れ出すなど、細かな気配りをみせている。

また、実は美少女こけしコレクターという俗っぽい趣味を持つ。

刀鍛冶として

実は飛徹は、モモの助の父で、“おでん二刀流”を号する大剣豪でもあった光月おでんの愛刀「天羽々斬」を作刀した人物である。また、ルフィの仲間ロロノア・ゾロが“東の海ローグタウンで手に入れ現在まで使い続けている妖刀「三代鬼徹」の鍛造者でもあり、先代は「二代鬼徹」を作刀した古徹(こてつ)という人物。因みにこの二代鬼徹は現在、飛徹やお玉が暮らす社の中に安置されている。

他の作刀については不明だが、判明した銘たちも片や「大業物」、片や「業物にして曰く付きの妖刀」として海外でも知られる程の名刀であり、現在の寂れた生活とは裏腹に、腕の立つ刀匠であることが窺える。なお、妖刀については同じく刀工の霜月コウ三郎の言から使い手によって決まるものとされ、決して鍛造者本人が意識して生み出す訳では無い。

作中の活躍

ある日家に帰ると、主人公モンキー・D・ルフィが貴重な米を平らげてしまった場面に居合わせ(ルフィはお玉から命を救った礼として、お玉の食べる分の食事を与えられていた)激昂し、彼に襲いかかったが、お玉が割って入ったことで刀を収める。

しかし直後、お玉が自身の空腹を誤魔化すために、工場廃水で汚染された川の水を口にし体調を崩して倒れ込んでしまい、ルフィと共に介抱する。ルフィから「なんでこんな(危険な)場所に住んでんだ!」と疑問を投げかけられ、彼女がかつて交友を育んだ「エースという名の海賊」との約束からこの地に残っていることを告げる。ルフィはその海賊が、かつて自身の眼前で息を引き取った義兄であることを悟ると、彼女に「エースは死んだ」という事実を突きつけ、心身共に大きなダメージを負ったお玉はそのまま気絶してしまう。

ルフィのデリカシーの無さを咎めつつも一応の信用をおいて互いに自己紹介をし、ワノ国の現状やお玉とエースの過去を語り聞かせ、自身も「とある人物」を待つという約束から、網笠村に残り暮らしている経緯を伝えた。

容態が芳しくないお玉を医者の元へ運ぼうとするルフィのためにワノ国の着物を貸す(本人はワケあって町へ行けないとのこと)が、このとき「刀を持っている方が侍っぽい」という理由で、飛徹の住居の中で安置されていた『二代鬼徹』を強引に持っていかれてしまった。

その後、ルフィや錦えもんら光月家復権のために行動する者たちにより、「火祭り」の夜のカイドウ一味襲撃のための準備が着々と進められていく。作戦決行を数日後に控えた頃、ルフィたち麦わらの一味とモモの助、光月家旧臣の侍衆が飛徹の下に集まった。実は飛徹は、生前おでんの愛刀であった「天羽々斬」「閻魔」の二振りを預かり、来たる日にそれぞれを彼の子供であるモモの助、日和に継承させる役目を担っていた。ただ、閻魔に関しては河松を介して伝えられた日和の意向により、ゾロに譲渡されることになる。ゾロに閻魔を渡してからは、その妖刀としての独特の性質や、これまで謎だった「黒刀」についての詳細を伝え聞かせた。

決戦日である火祭りでは本土に留まり、父・トの康を失い傷心のおトコを連れて祭囃子の中を練り歩いていた。また、お玉が能力で手懐けた百獣海賊団のギフターズを連れて、ルフィやモモの助を助けようと鬼ヶ島へ向かうのを止めきれず、彼女の身を案じていた。

余談

ワノ国編では、過去の人物が現在まで別人になりすましているという例が多々あり、本項の飛徹についても、光月おでんの父でありワノ国の先代将軍でもあった光月スキヤキと同一人物ではないかという説も一部のファンの間で囁かれている。

理由付けとしては、光月家の関係者でありながらおでんの回想編には一切登場していないことや、人目を避けるように廃村で隠遁していること、将軍家の居城の奥にてブルックが“歴史の本文(ポーネグリフ)”の他に大量の「木彫りの人形(=こけし?)」を発見していること、おでんの回想の中でもスキヤキがこけしらしきものを手に持っている描写があることなど挙げられている。全く異なる体型については、しのぶトの康(霜月康イエ)、ヒョウじい(ヒョウ五郎)のように20年で大きく体格が変化した前例もある。

また、スキヤキは黒炭オロチにおでんが帰国するまでの代理として将軍職を譲り間もなく病没したと伝えられているが、実際は30~28年前の期間の内にマネマネの実の能力者だった黒炭ひぐらしと入れ替わっており、この間に本物のスキヤキは失脚したと思われるような描写はあるが明確にスキヤキが死んだと思われるシーンは描写されてない。TVアニメ版では両者のCVをどちらも大友龍三郎氏が担当している。更におでんの過去編にてopでのキャストクレジットにスキヤキの名前がない(傳ジローもおらず、恐らく狂死郎とCVが同じであるためCVバレを避ける措置だと思われる)ことなども裏付けとして挙げられている。

一方、光月家は数百年の歴史を持つワノ国のトップを代々務める将軍家であると共に石工の家系が代々継承されてきたとも伝えられてはいるが、「刀工」としての技量まで持ち合わせていたかは定かではなく、それこそ名刀(それも曰く付きの妖刀)として広く知られる鬼徹一派の作刀技術を継承するとは考えにくい。また、血縁上孫にあたるモモの助や日和についても何か特別な情を垣間見せるということもなく、刀の継承についても作業的な印象を受ける。という否定材料もあったが…。

関連タグ

ONEPIECE ワノ国
天狗 鍛冶 忍者 三代鬼徹 天羽々斬
お玉













以下、ネタバレ注意!

















プロフィール
本名光月スキヤキ
年齢81歳
身長214cm
肩書きワノ国元将軍
出身地偉大なる航路 新世界 ワノ国
誕生日5月19日(けしコレクター、天狗=10,9)
星座おうし座
血液型F型
好物もみじ饅頭
家族光月おでん(息子)、光月トキ(義娘)、光月モモの助(孫)、光月日和(孫娘)
CV大友龍三郎

先述の予想通り、彼こそが光月スキヤキ本人である。
おでん不在の頃にオロチ達に十数年に渡り地下室に幽閉されており、脱獄した時には既に国はオロチとその協力者であるカイドウに完全に支配され、息子おでんも彼らとの激戦の末に死亡した後であった。自分がまんまとオロチに騙され、一族が代々引き継ぎ守ってきた国土や国民、そして息子を奪われた事を恥じ、以降は正体を隠して生活していた(一時は自害も考えていた模様)。

刀工技術については、才能こそはあったのだが、本人曰く趣味であることを明かしている。先述のように天羽々斬のような大業物、三代鬼徹のような妖刀含め数多くの名刀を作り出しているあたり、ワノ国が技術力の高い国である事を窺わせる。先祖が二代鬼徹を作ったとも言っている為、光月一族は石工技術だけでなく刀鍛冶としての腕も高い一族なのかもしれない。

鬼ヶ島でのカイドウ・オロチ一派との大激戦を終え、新たに光月モモの助が将軍として国を治めることになり、「オロチ城」と改名されていた将軍家の居城も、再び将軍職に就いた光月一族に開城された。一週間後、ルフィやゾロが意識を取り戻し、決戦前に宣言された通り盛大な宴が催される中、ロビンは一足早く“歴史の本文”が収められた地下室を調べていたが、そこへ飛徹が現れてその正体と経緯を明かした。本来は孫であるモモの助については、国を傾けた後ろめたさから今後も正体を明かすつもりはないとしていた(ただ、おでんの愛刀を預かっていたことから一部の人間には正体を明かしていたとも予想され、本人も「おそらく何人かは気付いている」とも漏らしている)。

そしてロビンから、かつてアラバスタ王国の古代文字に記されていた古代兵器「プルトン」はワノ国に存在するという文章の真偽を問われる。飛徹もといスキヤキは、手に持っていた面を落として動揺するがこれを肯定する。ロビンとローにワノ国の地下を案内し、水没した数百年前のワノ国を見せながら、国の地形変化の歴史とおでんの志した「開国」の真の意味を教えた。

地上に戻ったロビンは仲間たちと合流し、彼女がプルトンと開国の関連性を皆に伝えている間、スキヤキもとうとう、日和とモモの助、その家臣たちに自身の正体を明かした。孫たち二人からは「肉親が生きていただけでも心強い」と涙と共に抱擁され、また家臣たちの殆どが飛徹の正体を以前から察していたが、スキヤキの胸中を思い黙っていたことが伝えられた(錦えもんだけは全く気付いていなかったようで、平静を装いながら物凄く驚いていた)。

なお、この事実は彼らの中だけで共有し、以後も民には内密にするとのこと。また、これまで同居していたお玉は、上述の緑牛との騒動で20年前の体型まで激痩せしたしのぶの弟子となることになった。

追記の余談

  • ロビンの前では「モモの助たちには今後も正体を明かさない」としていたスキヤキだが、彼女やローと地下で話をしている間、地上では海軍大将“緑牛”がワノ国に襲来する騒動が起こっており「カイドウの存在が、外界から敵を遠ざける抑止力として作用していた」と改めて認識された。このことからスキヤキも、今後もしばらくは世界政府非加盟国であるワノ国に、緑牛のような危険因子が今後も入国や介入をすることを危惧し、おでんが子供たちに継承していなかった「古代文字の読み書き」を今の内に伝えるために、正体を明かすことを決意したものとおもわれる。


  • 上述通り、飛徹(スキヤキ)の声を担当する大友龍三郎氏は、本作では以前よりクロコダイルの声を演じているが、いずれもプルトンに関連する奇妙な縁があり、一部ファンからは「プルトンを探す大友キャラ(クロコダイル)と、プルトンの在り処を知る大友キャラ(スキヤキ)」とネタにされている。

  • また、スキヤキの存命とプルトンの在り処が判明した同時期、世界の情勢として「アラバスタ国王ネフェルタリ・コブラの死」「王女ビビの失踪」「新四皇バギーの発足した“クロスギルド”へのクロコダイルの参入」…など、アラバスタ編での関連キャラクターたちの近況が続々報じられており、プルトンを巡る新たな波乱も予想されている。

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