概要
『ONEPIECE』の登場人物。
熟女にしてワノ国の光月家に仕えるベテランの忍者(くノ一)。錦えもんの妹分と自称している。
オロチ&カイドウへの討ち入りの準備の為、ナミとタッグを組んで諜報活動を行った。
プロフィール
本名 | しのぶ |
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異名 | 男殺しのしのぶ、悩殺くの一 |
年齢 | 49歳 |
身長 | 180cm |
所属 | 元光月家お庭番衆→光月家家臣 |
悪魔の実 | ジュクジュクの実(超人系) |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ワノ国 |
誕生日 | 10月23日(津軽弁の日) |
星座 | てんびん座 |
血液型 | F型 |
好きな食べ物 | はんぺん |
嫌いな食べ物 | 釜茹で料理 |
趣味 | 美容マッサージ |
イメージ動物 | ムササビ |
初登場 | 単行本92巻 第922話『百獣海賊団総督カイドウ』 |
CV | 山本百合子 |
人物
容姿
今でこそふくよかなおばさんだが、しのぶもご多分に漏れず、この手のキャラによくある「若い頃は美人」だった。
当時はスタイル抜群なツインテールの美女であり、それこそナミやニコ・ロビンはもちろん、小紫(日和)にしらほし、ボア・ハンコック、現在のアルビダ辺りと比べても引けを取らず、客観的に見ても本作指折りと言っていい。
ナミはくノ一装束と現在のしのぶの姿がまるで違うことに憤慨していたが、20年前のしのぶの忍装束は錦えもんが仕立てたくノ一装束とそっくりである。
「男殺しの悩殺のくノ一」と恐れられ、現お庭番衆の半ぞうも彼女を知っていたが、現在は太っており別人だと勘違いされていた。
ワノ国が歩んだ20年の過酷な実態を考えると、『しのぶはどうやって太るような生活を送ったのか?』という疑問はあるが、ギャグ補正的なアレなので深く考えてはいけない。
後述の能力で作物を高速で栽培し食料を確保した、という可能性もあるが。
SBSによればイメージコンセプトはタレントの渡辺直美。描いている内に、作者の師匠である徳弘正也氏の代表作『ジャングルの王者ターちゃん』に登場するヂェーン(元絶世の美女のおデブ)と似てきたらしい。(最終的に痩せさせたのは、あまりに被り過ぎたという理由もあるのかもしれない。)
ワノ国編終盤、ルフィを狙って国を急襲した緑牛の能力によって身体中の養分という養分を吸い取られミイラのように乾涸びた。しかし栄養点滴を受けた結果、若い頃と遜色ない美人になった。
性格
光月家の家臣としての忠誠心は高く、仲間たちからの信頼も厚い。普段から熟女である自身の魅力を周りに伝えようとする言動が目立つが、周囲からは大体スルーされており、湯屋ではナミとロビンに目を奪われた男性陣から「邪魔」と言われたりした。
戦闘能力
基礎能力
先端恐怖症なので槍や刀剣の刃先を見ると恐怖でパニック状態に陥ってしまう上、老眼を患っているなど隠密行動に向いているか怪しい言動も見られるが、味方をカイドウの遠距離攻撃から素早く避難させる・互いに動きづらい状況下で(ギャグ描写込みとはいえ)、強かに急所に一撃を当てて行動不能に追い込むなど、腕前は確か。
また自身の美貌を否定する男連中には容赦なく、忍法と銘打って金玉潰しを叩き込む。ここら辺が現在の異名「男殺しのしのぶ」の所以。
上記の一撃を加えるだけの技巧の他、他の創作にあるような大凧を用いた忍術を使う。覇気をはじめとする体技を会得しているか否かは不明だが、悪魔の実抜きでの戦闘もこなせる模様。
ジュクジュクの実
超人系と思われる悪魔の実の能力。物を即座に早熟化、発酵させることができる。
急速に「熟れた」状態にされた対象はドロドロに溶けて崩れてしまう。
その異能によって、地面を溶かして緊急避難用の大穴を開ける・建物の一部を崩落させ、乱心した動物系能力者を一旦止めるなど、某漫画の腐食・救出スキルを彷彿とさせる程の立ち回りをみせている。
だがこの能力の真骨頂は「人間にも使用できる」事である。人間に使うといきなり溶けてしまうのではなく、「熟する」の言葉通りに生育が加速される。
つまり人間の子供に使えば人として熟した姿…大人に急成長させることができる。ただし精神面や記憶は子供のままであり、同じように年齢操作ができるモドモドの実と違い、一度大人になった相手を子供に戻すことはできないというかなり重たいデメリットもあるよう。
なお、この能力について『腐る』という表現は禁句である。
活躍
過去
元々将軍お抱えの公儀隠密「お庭番衆」出身のエリートであったが、先代将軍・光月スキヤキ(光月おでんの父)の死後、現将軍黒炭オロチに与して悪政を放置したお庭番衆を見限って抜け忍となり、追われる身となる(22年前の回想シーンで、おでんを嘲笑うオロチの姿を見て冷や汗を垂らしている)。
赤鞘九人男によるカイドウへの討ち入りの折におでんに味方したが、おでんは百獣海賊団に敗れ、赤鞘九人男は捕らえられてしまう。その際におでんが「あの女はおれの命を狙った敵だ」と嘘をついたため逃げ延びた。
オロチの姦計により、おでんの処刑に駆け付けた民衆がおでんを「バカ殿」と蔑んだ際には、オロチの本性とおでんのこれまでの苦難を涙ながらに訴えた。この時のしのぶの発言が、それまでおでんを蔑んでいたワノ国の民に真実を伝え、彼等の目を覚まさせた。
赤鞘九人男が処刑場から逃げた折には、追っ手に手裏剣を投げ付け応戦し、錦えもんから光月おでんの家臣の1人であることを名乗っていいと認められた。
そして、トキの能力で錦えもんたちが20年先の未来へ飛ぶと、しのぶは博羅町へ向かうトキを狙う百獣海賊団と交戦し、以降20年間ワノ国で耐え忍ぶ日々を過ごす。
第2部 最後の海 新世界編
ワノ国編
第一幕~第二幕
おでん城跡地で錦えもんに呼び出され、作戦会議を練っていた麦わらの一味、ハートの海賊団の前に姿を現し、以降くの一として花の都に潜伏することになったナミと行動するようになる。
作戦会議の直後、九里に突如現れたカイドウにおでん城を跡形もなく吹き飛ばされるというアクシデントもあったが、しのぶは自身のジュクジュクの実の能力を使用することで、味方を救った。
花の都到着後はナミと共に武器商人の家に忍び込んで取引現場の場所を抑える、ロビンのオロチ城で黒炭オロチから情報を引き出す任務をサポートするなど随所で活躍していたが、ある日同盟の作戦がオロチに漏れて侍の同志1000人が捕まる事態が発生。
しのぶは捕まったベポたちに疑いの目をかけ、結果ローの反感を買ってしまった。
翌日、えびす町のトの康が命懸けで同盟の作戦を白紙に戻した際には涙を流すと共に、麦わらの一味に人造悪魔の実SMILEの副作用について話した。
第三幕
決戦当日、4200人の同志が誰一人姿を見せない事態となり、しのぶは錦えもんたちからモモの助を託され兎丼に残ることになったが、実は敵の内通者であったカン十郎の奇襲を受けてモモの助を攫われてしまう。しかし絵の蛇で拘束されていたところを河松に解放されたことで錦えもんたちと合流し、鬼ヶ島への討ち入りに挑む。
鬼ヶ島上陸後はナミとキャロットと共にビッグ・マムに追われながらライブフロアに到達し、討ち入りが始まるとステージに磔にされたモモの助の解放を目指す。
大看板キングの見張りの前に為す術なくと思われたが、サンジの助太刀でモモの助は無事解放され、モモの助の護衛を任される。
その後、モモの助の前に突如現れたヤマトの突拍子な言動に動揺し、本来味方の彼女からしばらく逃げ回ることになるが、飛び六胞ササキの装甲部隊の襲撃時に護られたことで味方と認めた。
モモの助がヤマトからおでんの航海日誌を受け取った後、しのぶは城内1階の天井裏で錦えもんとお菊と合流するが、その直後にカン十郎が襲来してお菊は負傷し、カン十郎を斬り捨てた錦えもんもメアリーズに場所を捕捉されたことで短時間で駆けつけたカイドウに叩き潰されてしまう。しのぶはモモの助を連れて城を飛び出し、崖際でジュクジュクの術を使うことで鬼ヶ島から脱出することに成功した。
再び兎丼に上陸したしのぶはカイドウに敗れてハートの海賊団に救出されたルフィと合流。モモの助からルフィの願いに応えるために自身を能力で大人にしてくれと頼みこまれた際には猛反対したが、涙を流し頭を下げたモモの助を前に能力を使用することを決め、彼の肉体を28歳のものに成長させた。
決戦に終止符が打たれた後は花の都でモモの助たちと合流し、新しい将軍の演説を見届けた。
7日後、大宴会の最中にワノ国に襲来した海軍大将緑牛との交戦の際に、身体中の養分という養分を吸い取られミイラのように乾涸びてしまう。しかし一命を取り留めて栄養点滴を受けた結果、若い頃と遜色ない美人になった。そして、回復後にはくの一志望のお玉を弟子入りさせた。
…なお、第1129話”生人形(リヴドール)”の表紙連載にて、お玉と修行をしている姿が見られたが、すっかりリバウンドして元の体型に戻ってしまっている(修行してるのにリバウンドしてるのか…というツッコミはさておき)。
関連タグ
緑牛/アラマキ…鬼ヶ島陥落後にワノ国襲撃事件を起こすが、結果的に荒廃した土壌を緑化し、しのぶのナイスバディを復活させたことで、作中での苛烈な発言とは裏腹に一部読者から「実はいい人説」が浮上することになった。
ココロ:かつては美しい人魚だったが現在はその面影が殆どないため、しのぶ同様に時の流れが残酷という現実を表したキャラ。
ヂェーン(ジャングルの王者ターちゃん)…上述通り、作者が描いている内に似てきてしまったキャラクター。このエピソードを受けてか、アニメ版ではヤマトとの初接触時、彼女とおでんの違いをヂェーンのよくやるツッコミ風のポーズ(斜め下からニュッと飛び出して人差し指を突き立てる)で指摘するシーンが追加されていた。