概要
元禄15年12月14日、高家吉良上野介義央邸に討ち入った大石内蔵助良雄ら47人の旧赤穂藩士のこと。
この討ち入りは大幅に脚色され美談ともてはやされて実際の事件とは全くの別物である創作「忠臣蔵」として歌舞伎や文楽作品となり、現在まで映画やTVドラマ化も多くなされている。
NHK大河ドラマにおいても「赤穂浪士」(昭和39年)、「元禄太平記」(昭和50年)、「峠の群像」(昭和57年)、「元禄繚乱」(平成11年)と4回に及び扱われている。
「客が入らないときは忠臣蔵をやれ」という話もあったとか。
時代により赤穂牢人→赤穂義士→赤穂浪士と呼び方はそのときの扱い方で変遷している。
元々は、「赤穂浪士」という呼び方は1920年代に大佛次郎により書かれた、従来の「忠臣蔵」を批判的再解釈した小説のタイトルであり、小説のテーマ上、従来の「義士」ではなく価値中立的な「浪士」という用語が使われた。
なんと、この小説、戦前に書かれた赤穂事件をテーマにした作品でありながら、主人公は旧赤穂藩士ではなく、大石内蔵助達を「時代の流れに抗おうとする英雄」と見做して憧れながら、結果的に吉良側について大石内蔵助達と敵対する事になり、47士の吉良邸討ち入りが成功した後は生きる気力を無くして愛人と心中する、という人生を辿った架空の浪人である。
にもかかわらず、その後の歴史においては「赤穂浪士」という単語は、この単語を「発明」した大佛次郎の意図とは逆に「義士」のニュアンスを帯びるようになっていった。
赤穂浪士を題材としたユニット/作品
・暗殺教室→エンドのE組(生徒名が赤穂浪士に由来する)、殺せんせー=killer=(吉良上野介)?、浅野學峯(浅野内匠頭)、浅野学秀(浅野大学)など
その他脇キャラも赤穂事件関連の人物名に由来していると思われる名前が見受けられる
・ブラック・ブレット→天誅ガールズ ただしこちらは劇中劇で魔法少女もの
ご当地妖怪の事。四十七都道府県とも掛けている。
関連タグ
マツダ 広島県の自動車会社。ロータリーエンジンの開発メンバーが赤穂浪士にちなんでロータリー47士と呼ばれた(参考(マツダ公式サイト内「ロータリーエンジン開発物語」より))。