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この項目は、魚人島編以降の重大なネタバレを含みます。

概要編集

ONE PIECE』に登場する、神の名を冠する古代兵器と呼ばれる存在。


島1つを消し飛ばすとも、世界を海に沈めるとも言われ、恐れられている兵器の総称で、「歴史の本文(ポーネグリフ)」にその在り処が記されているとされる。

あまりに強力すぎるため、世界政府は古代兵器が復活し、悪用される事を防ぐために一切の研究を禁じている一方、スパンダムなど他派閥の手に渡る前の独占を考える過激派も出ている。

原作に登場する3つの兵器の名前は既に出てきており、その中でもポセイドンに関しては正体まで判明している。


名称はローマ神話およびギリシャ神話の神々の名、またはそこからとられた太陽系の惑星にそれぞれ由来する。

加えて、天王星から冥王星までの天体は92番〜94番元素「ウラン」「ネプツニウム」「プルトニウム」の由来となっており、ネプツニウム以外は核兵器の素材ともされたので兵器の名前に関されるのも納得である。


なお冒頭の通り作中でも「神の名を冠する」とされているが、作中世界にも同じ神話が存在するかは現状不明。


プルトン編集

初めてその存在が言及された古代兵器。

アラバスタ王国の地下墳墓に置かれている「歴史の本文」に、その在処が刻まれていた。


アラバスタ編のクロコダイル並びにミス・オールサンデーニコ・ロビンと、国王ネフェルタリ・コブラとの会話にてその名が登場。

クロコダイル曰く、一発の攻撃で島1つを消し飛ばすだけの力を有しているとされ、クロコダイルたちがアラバスタを手中に収めようとしたのもプルトンを手にする為であったという。


後にウォーターセブン編にて、より詳しい内容が判明する。

その正体は、大昔にウォーターセブンの技術者達が作りあげた造船史上最強最悪の戦艦

現存するものとは別に、「古代兵器が他の勢力に悪用された場合、それに対する抵抗勢力が必要」と考えた当時の技師たちがカウンターとして設計図を残しており、以後代々ウォーターセブンの船大工達の間で密かに受け継がれてきていた。


その設計図は、当時所有していたトムが秘密裏にアイスバーグに渡し、彼もフランキーに託し、最終的にもう守りきれないと判断したフランキーが政府の眼前で焼き払った。

それ故、(フェイクでなければ)設計図はもうこの世のどこにも存在しない。


幼少期のフランキーとアイスバーグはもちろん、本職の船大工ではないカクロブ・ルッチが設計図をちらっと見ただけでもその恐ろしさを肌で感じるという凄まじいもので、フランキー曰く「人間が作れるとは信じ難かった」との事。

だからなのか、燃やされた場面では長期間の任務を一瞬で台無しにされてショックを受けるカリファや大騒ぎするスパンダムとは異なり、その2人はその事実を静かに受け止めていた。

その後、ワノ国編でその名が再登場。ニコ・ロビンによるとアラバスタ王国にあった「歴史の本文」に、プルトンの現物がワノ国にあると記されていたという。

元将軍・光月スキヤキもその存在を認め、ワノ国が開国し、島本来の姿を甦らせることでプルトンが解放されると語っている。


1116話でベガパンクがルルシア王国を崩壊させたのは国土を跡形もなく消す古代兵器であると発言した際にワノ国の将軍である光月モモの助が「プルトン」について言及した。また同時に一発で島一つを跡形もなく消し飛ばす古代兵器である「プルトン」を長年探し求めていたクロコダイルの表情も描かれた。


尚、ルフィは「プルトンは要らない」と語っており、モモの助自身も、現在カイドウオロチの圧政によって国が荒廃した状態でワノ国を開国した場合、支配者がオロチ以上の人間の屑に代わるだけになる事は(これまでの旅やおでんの航海日誌の情報、ある政府関係者との交戦にて)察していたので、現状は封印されたままとなった。



元ネタについては⇒プルートー(ローマ)/ ハーデス(ギリシャ)/ 冥王星を参照。

余談だがワノ国編では地獄=死後の世界の王の名を冠した刀「閻魔」が登場した。



ポセイドン編集

二つ目にその存在が明らかにされた古代兵器。

現在では空島スカイピアのアッパーヤードであるジャヤ島・シャンドラの大鐘楼に収められている「歴史の本文」に、その名と在処が刻まれていた。


しらほし姫

作中の中で一番わかっていることが多い古代兵器。

その正体は魚人島の王族に数百年に一度生まれてくるとされる人魚の二つ名を指す。

リュウグウ王国の歴代の人魚姫の中にその該当者がおり、現代ではしらほしがその力を宿している。

このポセイドンの力を宿す者は海王類と言葉を交わして自在に操ることが出来る力を持ち、悪意を持って使えば世界を海に沈めることも可能な力であるらしい。


また、魚人街に沈む箱舟「ノア」は海王類たちが引くことを前提に造られたらしく、海王類たちはしらほしのことを「生まれたときから僕たちの王」「君が生まれてくるのをずっと待っていた」とのこと。

実際、ネプチューンオトヒメと結婚する前から、幼いシャーリーはポセイドンが自分たちの代で顕現することを言い当てている。


しらほしよりも前任の”ポセイドンの力を持つ”人魚姫には「空白の100年」の間に存命中だったものが居り、彼女は謎の人物「ジョイボーイ」と面識がある模様。



元ネタについては⇒ネプトゥヌス(ローマ)/ ポセイドン(ギリシャ)/ 海王星を参照。

なおリュウグウ王国の国王「ネプチューン」は「ネプトゥヌス」の英語形である。


ウラヌス編集

最後に言及された古代兵器。

現状最も謎に包まれており、魚人島編にて名前が初登場するも、それ以降主だった情報は出てきていない。



元ネタについては⇒ウーラノス(ローマ・ギリシャ共通)/ 天王星を参照。


考察編集

軍艦ではなく戦艦編集

最強最悪の巨大戦艦と称されたプルトンだが、なぜか「戦艦」とかっこで囲われて明記されている。

もちろん作者の間違いやミスリードの可能性もあるが、フランキーやアイスバーグ達が「何のためにこんなものを…」「こんなもん…人間に造れんのか…」と言っていたことから、作中世界における一般的な軍艦ではなく21世紀を生きる我々のよく知る形の戦艦、あるいは我々すら作り出せていないものという可能性がある。


扉絵連載「エネルのスペース大作戦」編集

月に辿り着いたエネルが「月から逃れてきた民の名前が、嘗ての故郷ビルカと同じ名前である」という壁画を見つけているが、これには「巨大な船」「海に浮かぶ生き物」、そして上部に太陽のようなもの」が描かれている。

上記の古代兵器の内容が判明してからは読者の間で考察が進み、「巨大な船=プルトン」を指しているという説が有力。また人工太陽にみえるものがマザーフレイムではないかという意見もある。


ゴッドバレールルシア王国との関連編集

新世界編から38年前に起きたゴッドバレー事件では、世界最強最悪の海賊ロックス率いるロックス海賊団と、後の海軍の英雄モンキー・D・ガープ、後の海賊王ゴールド・ロジャーとの間で激戦が繰り広げられたが…。


  • その戦いの後に島ごと跡形も無く消滅し、地図からも存在が消えてしまったこと
  • 島には当時ロックスだけでなくなぜか天竜人とその奴隷達もいたこと
  • センゴク曰く「世界政府が隠したがっていた島」であり、「ロックスは世界の禁忌に触れすぎた」こと

上記の3つの要素によって、「実は世界政府が既に古代兵器を保有していて、禁忌に触れすぎたロックスを、隠滅させたかったゴッドバレーごと都合よく消滅させるために兵器を使用した」という説が唱えられている。


そして前述の通りワノ国編にてプルトン本体の所在が判明。その後ルルシア王国の上空から複数の巨大な光線が降り注ぎ、一瞬で島ごと消し去った。

これらのことと、先の壁画の考察「太陽のようなもの(形状はマザーフレイムに似ている)」を合わせて、以下の説も加わった。

  • ヨークから提供により世界政府は既にマザーフレイムを保有していて、それを使い天空からの攻撃によって島を消滅させたのではないか
  • 政府の直轄地である「常に昼間のままの島」に開いている底が見えない巨大な大穴も同じような攻撃でできたのではないか

ただ1060話でルルシア王国に対して使用されるまで五老星はマザーフレイムが本物であるか分からないと発言しており、しばらくの間使用されてなかったことがうかがえる。

このため、下記の説も浮上している。

  • 「島1つを跡形も無く消し飛ばす」と明言され、また設計図があれば製造が可能である巨大戦艦プルトンのほうを世界政府が所有している

政府がかつてプルトンの設計図を入手しようとしたのは建前上は「古代兵器復活による世界滅亡を防ぐため」や、スパンダムが主張した「大海賊時代を終わらせるための政府の戦力とするため」であるが、「プルトンに対抗できるものはプルトンだけ」という設定に関連付けられている。


「巨人化技術」との関連編集

ギリシャ神話においてウーラノスティーターン神族を産み出した「巨人の祖」としても知られていることから、作中でパンクハザード編以降度々言及されている、世界政府が長年研究しても実現できてない巨人化の技術を指して"古代兵器"と呼ばれている、という説もある。

プルトン=ハデスとポセイドンはそれぞれ神話において兄弟でほぼ同格の関係にあるのに対し、ウーラノスはそれらの祖父にあたる関係であるため、他2つとは状況が異なるのではないか、という要素もこちらの理由として挙げられる。

余談編集

現実における兵器や武器にも言えるが、古代兵器が恐ろしい存在になるかはあくまでも使う者次第である。特にポセイドンに関しては悪意を持って使わなければ単純に海王類と会話ができる能力というだけの事であり、プルトンに関しても元々は他の古代兵器が悪人等によって暴走した際にそれに対抗する抑止力として作られた存在である。


プルトンはともかくポセイドンはその能力を持った人物を指しているため、それを古代兵器呼ばわりするのは作中に置ける偏見や差別といった歪んだ物の見方の1つと言える。


関連タグ編集

ONEPIECE 世界政府 歴史の本文


???ゲーム作品に登場した古代兵器(※リンク先ネタバレ注意





























原作1113話以降のネタバレ

ベガパンクは自身の心肺停止を条件に、あらかじめ録画した世界の真実を明かす映像を放送する準備をしていた。そして黄猿によって彼が致命傷を受け、その映像が全世界に放送される。


ジョイボーイが生まれた王国は、900年前とは思えぬほど文明が発達していたようだ。そして当時、即ち空白の100年にて実在した兵器は現代の科学力でも、ベガパンク自身の頭脳をもってしても作り得ない代物だったという。これが古代兵器である可能性は高いが、現状明言はされていない。


ベガパンクの放送は続き、古代兵器についても明言された。空白の100年の最中に起きた天変地異により、世界では100年で200mもの海面上昇が起きたと。それが古代兵器による人為的災害であると。そしてその古代兵器は現存し再び起動の時を待っていると…


ベガパンク曰く証拠なく話していいなら世界政府は古代兵器を所持しているらしい。

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