「クズを斬って誰かが困るのか………?」
「──今すぐマゼランに伝えろ… おれが力を貸してやると……!!!」
「ここにいてもおれの未来は見え透いてる お前の様な男との出会いを待っていた……!!!」
概要
黒ひげ海賊団二番船船長。
2年前までは海底監獄インペルダウンの看守長だったが、娯楽感覚で囚人を虐殺する態度を問題視した署長(当時)のマゼランによって、宣告猶予の死刑囚として監獄最下層LEVEL6の独房に収監されていた。
インペルダウンを襲撃した黒ひげ海賊団に対処する為に解放されるも、政府を裏切って彼らに同行し海賊となった。
看守長時代から“雨のシリュウ”の通り名で知られ、その長身に見合った愛刀「雷雨」による剣術を得意とする。
プロフィール
本名 | シリュウ |
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異名 | 雨のシリュウ |
年齢 | 42歳→44歳 |
身長 | 340cm |
所属 | 元インペルダウン看守長→黒ひげ海賊団二番船船長 |
所属船 | サーベル オブ ジーベック号 |
悪魔の実 | なし→スケスケの実(超人系) |
覇気 | 不明 |
武器 | 名刀「雷雨」 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 6月11日(入梅) |
星座 | ふたご座 |
血液型 | X型(現実におけるA型) |
好物 | ビーフステーキ(レア) |
初登場 | 単行本55巻 第538話『LV5.5番地ニューカマーランド』 |
CV | 菅生隆之 |
人物
マゼランにも並ぶ長身を誇る大男で、2年後の黒ひげ海賊団では「10人の巨漢船長」の1人に数えられる。
衣装は看守長時代から現在までも、ナチス軍服のようなロングジャケットと長手袋、ロングブーツに耳あて付きの制帽を着用し、肩にはロングコートを羽織っている。帽子の鍔の影から覗かせる鋭い目つきと大きな鼻、太い顎が特徴で、愛煙家なのか常に葉巻をくわえている。
また、帽子のエンブレムや襟章、腕章にはインペルダウンのシンボルマークが刻まれているが、海賊団入りした2年後からはドクロに変わった。
戦闘能力
「斬捨て御免……」
悪魔の実 | スケスケの実(超人系) |
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能力 | 自分の体と触れているものを透明化できる |
名刀「雷雨」を得物とする手練……なのだが、今のところ戦闘シーンはほぼ皆無。そのため彼の剣技がどのようなスタイルか不明であるが、数少ない剣技を行使している場面では切り伏せるシーンこそ描かれているが、刀身を見せずに納刀済み、もしくは納刀の最中であるシーンが大半である。そして少し抜刀しただけでインペルダウン看守達(戦い方を知っている人物達)が驚愕している様子から居合術、もしくは抜刀術のどちらかに属する剣術の使い手である可能性が高い。
インペルダウン時代は非能力者であったが、ドクドクの実の能力者であるマゼランとほぼ互角で「双璧をなす」と称された存在であり、黒ひげを対処させる目的で解放された際には、仲間の看守たちを瞬く間に斬り伏せてみせるなど、その腕前は非常に高い実態が窺える。イワンコフも「マゼランの短い勤務時間を考えると、厄介なのはむしろシリュウの方」と答えており、囚人たちにとっては恐怖の代名詞的存在であった模様。
また、2年後である第二部にて再登場した際には「スケスケの実」の能力で透明人間と化しており、かつてこの能力の持ち主であったアブサロムを部下に持つゲッコー・モリアは驚愕していた。シリュウがいかなる経緯でその能力を入手したのかは不明だが、アブサロムが死なない限りはその能力が他者に渡ることはないからである。
活躍
インペルダウンでの侵入者騒ぎに業を煮やしたマゼランによって、特例で拘束を解かれるものの、命令を無視してすぐに看守たちを斬り捨てる。更にマゼランの毒攻撃を受けて瀕死の状態だった黒ひげ海賊団の5人に対し、解毒剤を渡して命を助けた後、仲間入りの勧誘を受け快諾。黒ひげをレベル6へと誘い、なんと凶悪犯の脱走を手引きしてしまう。
インペルダウンを脱出すると、軍艦を強奪して頂上戦争へ乱入。
仲間たちと共に白ひげへ攻撃を加え、彼の命を奪った。
2年後は、船員が増大した黒ひげ海賊団において「10人の巨漢船長」の1人として数えられ、二番船船長に就任している事実からも実力の高さが伺われる。
スケスケの実の能力者であるアブサロムが海賊島に潜入し、最終的に“能力者狩り”によって殺害された後、シリュウがスケスケの実の能力者になった。
その後、アブサロムの身を心配したゲッコー・モリアに島が襲撃された際には、手に入れたスケスケの能力で透明化してゾンビ諸共不意打ちし、モリアにアブサロムの死を悟らせた。
「悪い予感は的中だ…ゲッコー・モリア いい能力を得た…」
余談
- 原作1031話の扉絵では、ロロノア・ゾロやキング、シャーロット・カタクリなどの他の海賊団のナンバー2格と共に出演している様からも、設定では「黒ひげ海賊団のナンバー2」である実態が確定している模様。この為、いずれ麦わら海賊団と対決する際は、同じ剣士でもあるナンバー2のゾロとの対決が予想されている。一方で、「例え呪われても透明人間になってみたい」という夢を二度に渡って奪われたサンジや、麦わらではないが盲目なので透明人間になっても関係ない剣豪のイッショウとの対戦カードを予想する声もちらほら。
- 2022年公開の映画『ONE PIECE FILM RED』に曲を提供したFAKETYPE.のトップハムハット狂に尾田先生が渡した色紙にシリュウが描かれている(エネルと悩んだらしい)。