概要
トップハムハット狂 / TOPHAMHAT-KYO
1988年12月24日仙台生まれ。
「FAKE TYPE.」ではラップ・トップライン・作詞を担当。
トップハムハット狂の他に「AO(アオ)」名義でも楽曲を発表している。
楽曲によってクレイジーでトリッキーなラップやメロディアスでキャッチーなラップを使い分け、二面性を持つ予想出来ないフロウの連続でビートを自在に駆け回って聞き手を翻弄し圧倒させる。
FAKE TYPE.、RainyBlueBell (レイニーブルーベル)を中心に、ラップから時にはトラックメイクまで手掛けている。
一人のラッパーとして、一人のトラックメイカーとして、四季の様に色とりどりの表情を覗かせる。
名前の由来
「トップハムハット狂」という名前は、最初に就いたのがハムを作る職業だった事と、自身が幼少期によく見ていた『きかんしゃトーマス』に登場するキャラクターに由来している。
「AO」は本名の一部からとっているらしい。
同業者やリスナーからの愛称は主に「AO(アオ)」。
「トップハムハット狂」の略称は「THHK」。
来歴
中学生のときにブレイクダンスを教えてもらっていた友人がHIPHOPやラップを聴いていた事、KGDR、RIP SLYME、KICK THE CAN CREWのブレイクと、中学3年生のときにエミネムの自伝的映画『8 Mile』が公開された事がきっかけで、ラップを始める。
当時からMICROPHONE PAGER、KAMINARI-KAZOKU.のような日本語ラップを好んでいたが、地元の友人にラップ好きはいなかったため、高校卒業後ハムを作る仕事をしつつソロとしてインターネットを拠点に音楽活動を行うようになった。
自作のラップを投稿するインターネット掲示板(Underground Theaterz)をメインに活動していたが、そこで知り合ったネット上の仲間が次々と上京したため、自らも上京。
しかし音楽で得られる収入が少なく、地元に帰って就職しようとしていたところトラックメイカーのDYES IWASAKIに「音楽を辞める前にちゃんとお金になる動きをしてみないか?」と引き止められ、2013年に音楽ユニット「FAKE TYPE.」を結成。
FAKE TYPE.も含めてRainyBlueBell、魂音泉、TINY PLANETS、昭和カルテットなど、インターネットを中心に様々なユニットで活躍。
FAKE TYPE.が活動を休止した翌年2018年からソロでの活動に精力的になる。
ラップと作詞に加えトラックメイクまで自ら手掛けたアルバムのリリースや、ワンマンライブの開催などを行う。
2020年にFAKE TYPE.としての活動を再開。
FAKE TYPE.がメジャーデビューした2022年6月以降はFAKE TYPE.を主軸に活動している。
2023年、作詞を手掛けたAdoの楽曲「唱」は大ヒットし、大きな反響を呼んだ。
人物
自己紹介で「FAKE TYPE.のラップ担当」と言う事もあるが、自分は真っ向勝負でリアルを求めるいわゆるラッパーのような心にグサッと響くリリックを書ける人間ではなく、メロディーや響きを重視して自身の経験をファンタジーにしたり何かクッションを挟んだりして物語風のリリックを書いて届けたい気持ちが強いと述べている。
ハム職人になったのは、早めに仕事を決めて高校の後半は遊びたかった事と、とりあえず社会経験はしておきたかった時にたまたまその仕事を見つけたため。特にきっかけはなく、就職先は正直何でも良かったという。ハム職人の仕事は3年程していたが、とりあえず地元を出たいからお金を貯めるため働いていた。
2018年にリリースした「HWB(ハムウインナーベーコン)」はハム職人を題材にした楽曲だが、ハム、ウインナー、ベーコンの中なら一番好きなのはベーコン。
地元仙台から関東に引っ越して友人とルームシェアを始めた当時は、マネタイズしようとする音楽活動より単純に楽しさを優先していた。
ライブ中のMCや配信において大多数には伝わりにくいボケをかましたり、ややマニアックで周囲が乗りづらい話題でトークを始めたりする奔放さがある。それでもその言動からはどこか愛嬌が感じられ、場の空気を白けさせない。
写真や配信では始終衣服が萌え袖になっている事もしばしば。
幼い頃は野球少年であり、ポジションは外野のライトだった。
幼少期によく見ていた『きかんしゃトーマス』のガチャガチャのトイやフィギュアなどのグッズ、レゴブロックといったおもちゃが好きらしく、収集して部屋に飾っている。
インスタグラムでは音楽活動以外にも自身が好きなスロットや料理といったプライベートな投稿もしており、料理をしている様子や『きかんしゃトーマス』に関するハイライトをまとめている。
余談
2019年にリリースされた「Princess♂」は、DEMONDICEが手掛けたカートゥーン調のアニメーションMV、エレクトロスウィングにEDMやトラップの要素を足したDYES IWASAKIによる物珍しいトラック、そしてあまり日本語っぽく聴こえないラップなどの要素が噛み合ったためか、主に海外から注目を集めた。
MVにはショートカットにシルクハットを被った可愛らしい少女が登場するが、曲名の「♂」マークに注目したリスナーからこの少女の性別について考察するコメントが多く書き込まれている。
本人曰く、楽曲の元ネタはトップハムハット狂自身である。
過去に自分を巡って周囲がケンカになった事が何回かあり、それを客観的に見て「オタサーの姫っぽい」と思った経験を誇張し、楽しみやすい形でファンタジーな楽曲にしたという。
コロナ禍の2020年はソロとしての楽曲やアルバムのリリース記念配信をYouTubeでする他、「気軽に外出もできない退屈なステイホーム期間を少しでも楽しんでもらえたら」と、月1ペースで金曜日に自宅から「HITORI ASOBI」と題した配信ライブを何度か行っていた。室内を色とりどりの照明や蓄光ウォールステッカーで華やかに装飾したり、画面のエフェクトやSEのみならずグリーンバッグも用いて映像を加工したり、ターンテーブルにレゴの人形やきかんしゃトーマスのおもちゃを飾ったりなど、演出には遊び心ある様々な工夫を凝らしていた。
FAKE TYPE.の楽曲のMVに登場するハム男爵は、トップハムハット狂のイメージキャラクターである。
外部リンク
関連タグ
FAKE TYPE. ラッパー 日本語ラップ トラックメイカー DYES IWASAKI ハム男爵
もしかして→トップハム・ハット卿