概要
DYES IWASAKI / ダイスイワサキ
1988年9月20日鹿児島生まれ宮崎育ち。
現在は東京を拠点に活動している元ラッパーのトラックメイカー・作編曲家。
「FAKE TYPE.」では全楽曲をプロデュース。トラックメイクの他、スキャット・楽器演奏・バックDJを担当。時々気まぐれのように歌う。
ポップス、エレクトロハウス、エレクトロスウィング、トラップ、ダブステップ、ドラムンベース、ヒップホップ、サウンドトラックなど幅広い音楽ジャンルを制作。
エレクトロスウィングにEDM・トラップ・和楽器といった別の音楽要素のミックスや、ダンスミュージックを主体としたポップスを得意とする。曲の途中で雰囲気がガラリと切り替わる二面性のあるトラックが特徴的。
綺麗な旋律や独創的で攻撃的なサウンドは聞き手を様々な解決に導く。
最近ではすとぷりや騎士Aへの楽曲提供、ボーカロイド楽曲の投稿などの活躍が目覚ましい。
名前の由来
「DYES IWASAKI」の「DYES」は本名である「大吾」を捩ったもの。好きな英単語「DYE(ダイ)」と数字の「5(ご)」と形が似ている「S」を組み合わせて「DYES」とした。
「IWASAKI色に染めてやるぜ!」というマインドでもある。
英単語の「DYES」をそのまま読むと「ダイズ」だが、日本語だと「大豆」のように聞こえてしまうので、読み方は「ダイスイワサキ」としている。
リスナーからの愛称は「DYES(ダイス)先生」。
来歴
エレクトロスウィングが流行していた2000年代初め、Caravan Palaceの「Suzy」を聴いて衝撃を受けた事でエレクトロスウィングに興味を持つ。
学生時代にHIPHOPに影響を受けラッパーとして活動していたが、独学でトラックメイクも併せて行ううちに面白さを見出し、20歳の時にラッパーからトラックメイカーに転向。上京後本格的に活動を開始。
2010年~2013年までは主に、ニコニコ動画・YouTubeなどで活躍する歌い手の「ゼブラ」と同人サークルen;Dolphin Records(エンドルフィンレコーズ)所属の「中路もとめ」(当時は「灰tone」名義)と共に、ボーカル一人とトラックメイカー二人からなる構成のサウンドユニット「MONI-FACE」において「大吾病」名義でトラックメイカーとして活動。
2013年にラッパーのトップハムハット狂とユニットを組み「FAKE TYPE.」を結成。
2017年にFAKE TYPE.が活動を休止してからはソロでの活動に精力的になり、日本一ソフトウェアのゲーム『MAD RAT DEAD』やぼくのりりっくのぼうよみへの楽曲提供を行う。
2020年にFAKE TYPE.としての活動を再開。
FAKE TYPE.がメジャーデビューした2022年6月以降はFAKE TYPE.を主軸に活動している。
2023年7月、「Dead or Like feat.初音ミク」を投稿しボカロPとしての活動を開始。VTuberに歌唱を依頼したコラボとしての企画も併せて行っている。
人物
映画『ONEPIECE FILM RED』ではFAKE TYPE.として「ウタカタララバイ」を楽曲提供しているが、DYES IWASAKI自身も幼少期から『ONE PIECE』のファンである。
FAKE TYPE.のメジャーデビュー後間もない打ち合わせで「メジャーへ行ってどういう事をやりたいか」と聞かれた際、「尾田先生が僕らの音楽を好きだと言ってくれているし、いつか『ONE PIECE』の曲をやりたい」と話したその日の夕方に連絡が来たという。いつかアニメ作品に関わるのが夢だったが、まさか原作者の尾田栄一郎から直接オファーが来るとは予想しておらずかなり舞い上がった。本人は「あの日のことは絶対に忘れない」と述べている。
かつてはトラック制作に数ヶ月から半年程かかってしまう遅さがコンプレックスだったが、今では打ち込みのみならトラックは6~8時間程で作れるようになったという。
2015年から今日まで禁酒及び禁煙を続けているが、自他ともに認めるかなりの酒好きだった。本人曰く、過去に酒で失敗した経験は数え切れない。
サックスを始めたきっかけは、楽器屋に行った際店員にレクチャーを受けたところ拙いながらも何とか音を出せた事。勢いのまま購入し、その後練習を始めた。
自称「エゴサの鬼」で、SNS上ではツールを用いて複数の単語を同時に検索している。
中学校には半年程しかまともに通っていなかったらしい。高校は通信制に通いながら、アルバイトと音楽活動を平行していた。
内容の公私を問わず「夢は口にしていればいつか叶う」を信条としており、FAKE TYPE.のYouTubeチャンネル登録者数100万人超え、自分(たち)が作った楽曲の動画の再生数1億回超えなどの夢を挙げている。
余談
トラックメイカーとして生活していくつもりで上京したが、当時の主な収入源は酒を宅配するアルバイトだった。それでも自分には音楽以外で生きていく道がないと思い、なんとか食らいついていた。
「FAKE STYLE」の反響は予想以上に大きかったが、どこかエレクトロスウィングばかり求められているような意識もあった。FAKE TYPE.が活動休止する前はサンプリングを中心にして作っていたが徐々にネタも切れていき、一時期はエレクトロスウィングを作るのが苦痛になっていた。
FAKE TYPE.の活動休止中にエレクトロスウィングを打ち込みかつ短期間で作れるよう練習した結果、現在ではハイペースの作曲かつ自身のエッセンス100%のエレクトロスウィングを着実にモノにし、ますますその技術を進化させている。
楽曲においてアルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスの演奏を担当する事もあるが、本人曰く「練習すればある程度吹けるだけであり、人前では演奏できない」との事。主に楽器演奏は打ち込んだものをプロの奏者に依頼しているが、最近のFAKE TYPE.の楽曲でもバリトンサックスは全曲で自ら演奏している。
「FAKE SWING 2 Release tour」では、「FAKE SOUL」の間奏でデジタルサックスの演奏を5公演全てで披露した。ライブなど人前で演奏する自信はまだないため、普通のサックスではなくデジタルサックスを導入したという。
FAKE TYPE.の楽曲のMVに登場するイワサケちゃんは、DYES IWASAKIのイメージキャラクターである。