概要
『流桜(りゅうおう)』とは、ワノ国での「覇気」の別名で、「流れる」という意味を持っている。
より厳密に言うと、覇気(体内を流れている覇気)そのものを指した言葉なので、覇気のコントロール方法を指している言葉でもなければ、覇気とは違う別の概念でもない。
また、「武装色の覇気」の別名である可能性を公式でも指摘されている。しかし、ワノ国では「覇気」は海外の概念とされ、「流桜」と呼ぶのが普通。なのでワノ国では、「覇気」という言葉が一般的ではない以上、武装色などの「〇〇色の覇気」という呼び方も一般的にはしない。
※この言葉には問題点が多く存在し、ネット上でも信憑性の低い情報が多いため、主にそちらについて下記の『情報の信憑性について』の項目で解説する。『覇気』『武装色』の詳細については以下の記事を参照。
言葉 | 記事名 |
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覇気 | 覇気(ONEPIECE) ※こちらに関しては武装色を含めて覇気全般のより詳細な内容を掲載。 |
武装色 | 武装色 |
情報の信憑性について
検証
『流桜』という言葉に関しては、多くの読者は見方を根本から間違っており、公式情報にも疑わしい記述が存在している。実際に代表的な主張を挙げながら、解説していく。
- 主張1: 流桜と覇気は別概念
作中の描写から「覇気と流桜は別概念だ」と主張する読者が多く見られる。しかし、このような主張を見てみると、
- 作中の描写を無視しているため、そもそも不適切である
- 読者が根拠にしているのは、覇気そのものの違いではなく、覇気の技術の違いである
- 根本的な部分まで触れられておらず、別概念ではメカニズムを全く説明できない
- 仮に別概念とした場合、どの情報も流桜の発生源の説明がないため、全く根拠がない
等の問題が発生するため、明らかに誤りである。
- 主張2: 流桜は外に纏う覇気
作中の描写から「流桜=外に纏う覇気」と主張する読者も多く見られる。しかし、このような主張も、
- 外に纏う覇気の中には技術が、武装色と覇王色の2色が含まれており、色の数としては中途半端になり、不公平になってしまうため、流桜を外に纏う覇気とするのは、あまりにも不自然である(1色の覇気・2色の覇気(武装色・見聞色の2色に限る)・覇気全般を指す言葉であれば問題はない)
- 作中の描写が不適切になる(特に「持ち主の“流桜”を放出し...」と発言している描写の文脈がおかしくなってしまう)
等の問題が発生するため、誤りである。
- 主張3: 流桜は武装色の覇気
作中の描写から「流桜=武装色の覇気」と主張する読者も多く見られる。実際にこれは公式情報でも可能性を指摘されており、一見すると問題はそこまでないため、上記2つよりも信憑性がありそうな情報ではあるが、解析していくと、
- 武装色の覇気は定義を考慮すると、作中の描写が不適切になる
- 「流桜は武装色の覇気」という確定情報はない
- 覇気の色は、あくまでも効果・技術の違いで区別されているに過ぎないため、たとえ武装色以外の色であっても作中の描写が不適切になる
- 武装色の覇気と類似する技術は、覇王色の覇気にも存在する
等の問題が発生するため、信憑性は低い。
まとめると、流桜の根本的な意味は、覇気のコントロール方法にあるわけではないので、「覇気の技術」「覇気の効果の違い」で捉えてしまうと、描写が不適切になるということが分かる。つまり流桜は、「覇気全般」「覇気そのもの」「体内を流れている覇気」を指した言葉であるというのが結論となる。
そもそもワノ国には、おでん以外に覇王色を使用できる者がおらず、実力者の殆どは基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)しか体得していないことから、覇気の効果の性質上、覇気による攻撃や防御に扱える色は武装色の覇気のみとなる。そのため、仮に流桜が武装色の覇気であった場合でも、『剣を武器とする侍が多いワノ国では、攻撃や防御の手段で扱える武装色の覇気が特徴的であったために、自然と「流桜=武装色の覇気そのもの」と認識する者が多くなってしまっただけに過ぎない』という見方が可能だ。
また、「流桜=流れる」という意味になっている理由については、覇気自体はそもそも人の体内を循環しながら流れているエネルギーであり、ワノ国では覇気の流れを応用した技術が広まっているからと推察できる。
以上の考察を踏まえてスカイピアで、
見聞色の覇気が心網(マントラ)と言われていたように、和ノ国で武装色の覇気が使われる事が多く、
それによって武装色の覇気が様々な過程で進化して行った末が、流桜(りゅうおう)と言う考察が有力である。