「覚悟なき者の声など世の雑音でしかない」
「戦士の命は見せ物じゃないっ!!!」
概要
偉大なる航路"新世界"にて七武海ドフラミンゴが君臨する王国ドレスローザの、メラメラの実争奪闘技大会に参加する海賊として登場。ONEPIECEでは珍しい公式美男子。実際、今までに居なかった華やかな見た目のイケメンであるためリアル世界での女性ファンも結構多い。
3年前に新世界に入っており、懸賞金2億越えの美しきルーキーの登場に世界がざわめき持てはやされていたが、1年後のルフィ達超新星の活躍や、大海賊"白ひげ"による頂上戦争により影が薄くなってしまったらしい。
実は夢遊病患者で、眠って夢遊病を発症している最中は、「ハクバ」という自らの倍の戦闘能力を持つ凶悪な性格をした第二人格が目覚める。海賊として賞金首になったのもハクバの通り魔的凶行が原因なのだが、本人は高額な賞金首となって周囲にもてはやされることを楽しんでいる。
プロフィール
本名 | キャベンディッシュ |
---|---|
別人格 | ハクバ |
異名 | 白馬のキャベンディッシュ、海賊貴公子 |
年齢 | 26歳 |
身長 | 208cm |
懸賞金 | 2億8000万ベリー→3億3000万ベリー |
肩書き | 元ブルジョア王国王子 |
所属 | 美しき海賊団船長、麦わら大船団1番船船長 |
所属船 | 眠れる森の白馬号 |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武器 | 名刀「デュランダル」 |
出身地 | 偉大なる航路 ブルジョア王国 |
誕生日 | 8月31日(野菜=831) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | XF型 |
好きな食べ物 | バラ、ローズティー |
嫌いな食べ物 | ラーメン |
初登場 | 単行本71巻 第704話『ルーシーとキュロスの像』 |
WT100 | 73位(12424票) |
CV | 石田彰 |
人物
男性版ハンコックのような極度のナルシストだが、他者への気遣い(余裕の現れか、闘技大会のルールを初対面のルフィに教えてあげるなど)ができるなど親切な面もある。
バラの花弁を唇で一枚剥いてエレガンティックにキメたと思ったら次のコマでムシャムシャ丸かぶり。美形なのに初登場でいきなり三枚目臭を爆発させた。
ただし、自分の人気を色あせさせるような存在には容赦がなく、"最悪の世代"などと世間から持てはやされているルフィ達2年前のルーキー達を非常に恨んでおり、皆殺しにしようとしており、暇さえあれば"最悪の世代"の手配書をナイフで刺すというヒジョーに器の小さい一面もある。また、バルトロメオのように注目を浴びる海賊にも"最悪の世代"程ではないにせよ不快感を示す。
しかし独自の信念・美学を持ち、「戦士の殺し合いは見世物では無い」と闘技大会に嫌悪感を示し、同じDブロック出場者であるレベッカに野次を飛ばす観客達にも、戦場に立つ者への侮蔑だとに怒りをあらわにした。・・・ただこの件では、前述通りのナルシストな性格や三枚目臭もあってか観客たちが自分の言葉を真摯に受け止めてないことにショックを受けず、逆に観客から歓声を浴びていることで感動して気をよくしたりもしていたが。
また、キュロスvsディアマンテの戦局において、ロビンがディアマンテのトゲつき鉄球の雨という無差別攻撃からレベッカを守る中で背中に大怪我を負っていた(しかもロビン自身はキュロスやレベッカに心配をかけまいと黙っていた)ことに気づき、背中の傷を隠せるように自分のコートをロビンに着せてやるなど、上述のレベッカの件も合わせ、サンジとはまた違ったタイプの女性への気遣いや騎士道精神を持ち合わせている。
能力
悪魔の実は食べておらず、己の才能のみで現在の地位にまで上り詰めた人物で、おまけにこの手のキャラにありがちな「裏で死ぬほどの努力?を…」などと言った設定も微塵もなく純粋な天賦の才でこの力を手にしたとのこと。
互いに本気を出していないが伝説の海賊と呼ばれるチンジャオ(推定体重500㎏以上)の頭突きを受け止める程の剣の腕を持つ。
海軍本部中将バスティーユによればキャベンディッシュは元々「剣術の天才」で、ハクバになればさらにその倍強いとのこと。劇中で描写されている限りでは戦闘スタイルは異なり、キャベンディッシュは多彩な剣技を披露するのに対し、ハクバはただひたすら超スピードに任せて無差別に攻撃するという戦い方。
また「デュランダル」という世界屈指の名刀(「刀」とついているが別に日本刀ではなく、装飾的なナックルガードのついた、まっすぐな刀身の両刃西洋剣。言葉のあやと思われる)の使い手である。
技
多くの技名の前にまず”美剣”という枕詞を付けている。また、技名は童話や演劇、舞台などのタイトルにちなんだものが多い。
その呼び名や肩書の通り、威力も然る事ながら鮮やかな見た目や切り口が特徴的な攻撃が多い。
- 美剣 青い鳥(ブルーバード)
凄まじい威力の突きを放つ。
その威力は全体重を掛けたチンジャオの頭突きを真正面から受け止めるほど。
- 美剣 白鳥の湖(スワン・レイク)
空中で逆さまになりながら周囲を薙ぎ払う。
- 美剣 斬・星屑王子(ザン・テグジュベリ)
石の壁をも切り出す威力の斬撃を繰り出す。
劇中では文字通り道を切り開くため、愛馬ファルルに乗りながらこの技で断崖絶壁を切り崩した。
おそらく『星の王子さま』の作者「アントワーヌ・ド・サン=テグジュベリ」が由来。
- 美剣 円卓(ラウンドテーブル)
空中で回転斬りを繰り出し、相手を水平に斬り裂く。
劇中では頭割り人形の首を切り落としたが、有効打にはならなかった。
- 金の斧 銀の斧(プレシャスメタルアックス)
両手持ちでデュランダルを振るう。
劇中ではドフラミンゴの放った”弾糸”(ただし弱っている状態でなおかつルフィに妨害され射撃精度が落ちていたが)を完璧に防ぎ、ロビンとローを守り抜いて見せた。
本編ではあくまで防御のために使用されたが、本来は攻撃技らしい(海賊無双4では攻撃技となっている)。
活躍
過去
扉絵連載で、スレイマンに語ったところによると、元はブルジョア王国王子であった。
幼少期から異性に人気があったが、「国内の年頃の娘が誰一人結婚しない」という事態を招いてしまったことで「人気ありすぎの罪」により、5億ベリーと74人の部下を渡されての国外追放処分となり、海賊として生きることとなる(この74人の部下が後の「美しき海賊団」のクルーになったと思われる)。
ちなみに、キャベンディッシュが追放されてからも、国内の娘達は彼の追っかけとして独自に海賊団を結成し、美しき海賊団の船を追い回している模様。よく新世界の海を渡っていけるものだ。美しき海賊団が守っているのだろうか?
エースとヤマトの会話では話題の若い海賊として真っ先に名前を挙げられている。
現在
初登場のドレスローザ編では、ルフィの義兄ポートガス・D・エースの能力であったメラメラの実を狙い闘技大会に参加する海賊として登場した。
Aブロックの試合が始まる前に何も知らないルーシーに対しコロシアムのルール、どういった場所、自分が何故コロシアムに参加している理由などを教えた
Bブロックの試合が行われている最中、ルーシーと談話している時、ルーシーの正体に感づいていたチンジャオによってルーシーの正体を知る。
ルーシーの正体が憎んでいる11人の超新星の一人、モンキー・D・ルフィだと知り激怒。ルフィと自分と同じくルフィの命を狙うチンジャオ相手に剣を向けるもチンジャオを止めに来たサイとブーとコロシアムの係の者により戦いは中断され、その間にルフィが逃げたためにキャベンディッシュもルフィを殺すために追った。
その後、Cブロックの試合が始まった時には係の者に制止されていたりしている。
Cブロックの試合後にはリングの出口から出てくるところを急襲するもレベッカの手助けを得て逃げられる。
Dブロックの試合が始まる前にレベッカにブーイングをする観客に激怒するなどの新たな一面も見られた。同試合の終盤では急に眠りに付きその隙を付いた同ブロックの選手に殺されかけるが寝ている間にもう一つの人格ハクバと入れ替わり圧倒的な強さと速さでレベッカ以外の選手を倒す。レベッカに斬りかかるがレベッカには見切られた。その後、再び眠りに付き試合には敗北した。
敗北後、ドンキホーテファミリーによって地下の幹部塔に落とされシュガーによってオモチャにされてしまう。オモチャにされた後はドンキホーテファミリーの思うまま働かせられたがウソップがシュガーを気絶させたことによりオモチャ化が解ける。
その後はウソップへの恩に報いるために麦わらの一味を狙わないと宣言し、自身の人気向上なども目的としドフラミンゴを討つために行動する。その道中、ドンキホーテ海賊団の幹部グラディウス及びファミリー構成員と戦闘ではロビンの護衛を同時に行なっていたバルトロメオと共闘。戦闘の最中に突如としてハクバの意識が覚醒し、グラディウスの加勢に入った幹部デリンジャーを瞬く間に斬り伏せてみせた。ちなみにこの時、デリンジャーはコロシアム出場者であるイデオやブルーギリーを無傷で倒しており、そのデリンジャーに手も足も出させずに完勝すると言う高額賞金首の貫禄が表れている。
(なお、原作漫画ではここでデリンジャーを一コマで斬り伏せているが、アニメ版では十秒近くもの間、一方的に滅多切りにし続けて撃破しており、よりハクバの残虐性が強調されている)
デリンジャー撃破後、今度は大地4段目のひまわり畑へ向かうロビンに襲い掛かるハクバだったが、ロビンにハナハナの能力で拘束され、そこでキャベンディッシュが再覚醒。デリンジャーを含むドンキホーテファミリー構成員を斬りまくって活性化したハクバに(キャベンディッシュ自身が目を覚ましている間なのに)何度も体の主導権を奪われそうになるが、ロビンに拘束されていたということも幸いし、意志の力でハクバを抑え込み、半分キャベンディッシュ・半分ハクバというハーフ&ハーフ状態(バルトロメオ談)に持ち込むことに成功。ハクバの力&キャベンディッシュの意思の合わせ技で、ロビンを送り通して見せた。
戦いの終盤においては、ドフラミンゴにやられて戦線離脱するローとその身柄をルフィから受け取ろうとしたロビンがドフラミンゴに追撃された際、ドフラミンゴの攻撃から二人をガード。そのままルフィに加勢しようとしたがルフィの「みんなを頼んだ」という一言に「ファンの頼みは断れないな」と、退避するローやロビンらの護衛にまわり、重傷のローが最後まで戦場で結末を見届けたいから置いていけと申し出た際にも「自殺願望はきけない…ぼくも残る ―それで妥協しろ」「キミが死ぬとしたらぼくの次だ!!」と、ローの気持ちを汲んだ答え方をしている。
ドフラミンゴ失脚後はコロシアムの戦士たちと意気投合し、麦わら大船団結成の子分杯を交わした。また、スレイマンを仲間に迎えた。
それ以降の詳しい動向は今のところ不明だが、とあるインタビューに答え、その場で麦わらの一味の傘下である事を告白している模様。世界経済新聞にもその情報は届き、ルフィが「5番目の海の皇帝」と呼ばれる一因になった。
余談
作中ではルフィからキャベツというあだ名をつけられてしまった(しかもその呼ばれ方がバルトロメオやロビンからも定着)が、キャベンディッシュというのはバナナの品種の名称である。
また、ナルシストで自己陶酔性の強い性格や、中の人の熱演もあってか、中の人が同じ別のジャンプ漫画の美形キャラに負けず劣らず一人多役の妄想芝居が堂に入っている。
関連タグ
イケメン 残念なイケメン ハクバ 二重人格 ジキルとハイド ロールキャベツ キャベツ
ファルル(ONEPIECE):愛馬。
バルトロメオ サイ チンジャオ イデオ レオ ハイルディン オオロンブス