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ジキルとハイド

ふたつにひとつ

ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説。
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概要

ロバート・ルイス・スティーヴンソンの代表的な小説の1つ。1885年に執筆されて、1886年1月出版。原題は『ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件』。二重人格を扱った作品として有名。

舞台は19世紀のロンドン。医者のヘンリー・ジキルは、精神を病んだ父のために、そして人類の幸せと科学の発展のために「人間の善と悪を分離する薬」の研究を進め、遂に薬の開発に成功する。しかし、セント・ジュード病院の最高理事会のメンバーである上流階級の面々に、神への冒涜であると批判されて、人体実験の申し出を断られる。
婚約者であるエマ・カルーの婚約パーティーの晩、失意に沈むジキルは「どん底」というパブで、美しき娼婦ルーシー・ハリスと出会う。そして、彼女との会話の中で「薬を自分で試す」という解決策を見出す。
その後、ジキルは自分にその薬を服用するが、それによってもう一つの人格のエドワード・ハイドが現れてしまう。そして、ジキルから変身したハイドは、最高理事会のメンバーを次々と殺害していく。

登場人物

ヘンリー・ジキル
物語の主人公。ロンドンのセント・ジュード病院に勤める医者にして博士。
精神を病み心をコントロール出来なくなった父のために、「人間の善と悪を分離する薬」を長年に渡り研究し、開発する。自身は、いずれこの薬によって世界から争いが消え、人類の幸せに繋がると信じているが、病院の最高理事会の面々から神への冒涜だと異端者扱いされる。
娼婦のルーシーとの出会いで、その薬を自分に投与するが、それによってハイドが生まれてしまう。さらに時が経つにつれて、薬でもハイドを制御出来なくなっていくのを感じ始める……。

エドワード・ハイド
もう一人の主人公。薬によってジキルから生まれたもう一つの人格。ジキルに潜む悪の心そのものが具現化した存在といえる。
夜な夜なルーシーの元を訪れ、力と暴力で彼女を屈服させるその一方、侮辱した最高理事会のメンバーを次々と惨殺していく。次第にその暴走は、ジキルも制御出来ない程のものとなっていく。

ルーシー・ハリス
物語の重要人物にしてヒロイン。ロンドンのカムデン・タウンにある、いかがわしいパブ「どん底」の美しき娼婦。ハイドが生まれるきっかけとなった人物。
心優しいジキルに惹かれるが、ハイドに力で屈服させられ、最終的には殺されてしまう。

エマ・カルー
もう一人のヒロイン。ジキルの婚約者にして、ダンヴァース卿の娘。ジキルのことを誰よりも理解し支えており、二人は強い絆で結ばれている。

ガブリエル・ジョン・アターソン
ジキルの弁護士にして、古き友。良き理解者として、ジキルを見守っているが、後にハイドの存在を知ってしまい、苦悩する。

ダンヴァース・カルー卿
ロンドンの「大英帝国ナイト」にしてエマの父。ジキルの才能を買い、エマとの結婚を認めているが、人体実験に関しては反対している。

プール
ジキルの執事。父の代から仕えており、ジキルに忠誠を誓っている。

サイモン・ストライド
病院の最高理事会の「秘書官」。ジキルとエマの結婚に強く反対している。
最終的には、結婚式の場で突如ジキルから変身したハイドに殺される。

ベイジングストーク大司教
最高理事会のメンバーの一人。表向きは道徳心溢れる人物であるとされているが、夜な夜なパブに通い娼婦と関係を持つ卑猥な性格。
ハイドによって痛めつけられ、最期は全身に火をつけられ焼死。連続殺人の最初の犠牲者となる。

グロソップ将軍
最高理事会のメンバーの一人。ハイドに殺された第二の犠牲者。

アーチボルト・プループス卿
最高理事会のメンバーの一人である「勅撰弁護人」。第三の犠牲者。

ビーコンズフィールド公爵夫人
最高理事会のメンバーの一人。慈善団体に寄付をしているが、それはあくまで自分の名を広めるためだけで、慈悲の心は一欠片もない。第四の犠牲者。

サベージ伯爵
最高理事会のメンバーの一人。アーチボルト・プループス卿とビーコンズフィールド公爵夫人を見捨てハイドから逃げおおせるが、最終的には殺される。第五の犠牲者。


他作品にモデルとして出ているもの


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海外文学
ディメンションミラー - 同じく悪の心を具現化する。

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