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赤毛のアン

あかげのあん

『赤毛のアン』はカナダの作家L・M・モンゴメリが1908年に発表した小説。原題は『Anne of Green Gables』。
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ルーシー・モード・モンゴメリによる児童文学小説あるいは青春小説。

概説

空想(とはいうが下手すりゃ妄想)にたくましい少女アン・シャーリーを主役として、彼女の成長と人生を描いた一連の物語。

ただし厳密に『赤毛のアン』を用いた場合には「アン・ブックス」(あるいはアン・シリーズ)と呼ばれるシリーズの第1作を指す。アン・ブックス全体ではアンが成長して結婚し、子どもに恵まれて孫が成長するまでのアンを主軸とした「ブライス家(アンの嫁ぎ先)」の物語が描かれている。

アン・ブックスとしては本編全9巻に外伝2巻を加えた11巻で構成されるが、外伝のうち最後に出された巻は出版社が作者に無断でボツ原稿をかき集め改変して出したものであるため、モンゴメリ自身は、この巻を「アン・ブックスどころか自分の作品ですらない 」とまで言い切り完全否定している。(もっともモンゴメリは外伝作自体、アン・ブックスに含めておらず海外でもそのように見なされている。外伝をアン・ブックスに見なしているのは、ほぼ日本のみで、それは後述する村岡花子がそのように見なしてしまったため)
ちなみに最後に出されたアン・ブックスは本編の第9巻。これがモンゴメリの遺作である。ただし、この作品はガチで著者の死の直前に書かれた作品であるためイロイロとややこしい事になってしまい最終的に完全版として出されたのは著者が亡くなってより67年後という壮絶な事になっている。

日本では1952年に村岡花子(第9巻のみ花子没後に存在が発覚した上での発表であったため、これだけは花子の事績を継承した村岡美枝が翻訳を手掛けた)の手によって翻訳され普及して以降、幾多の文学者や翻訳家により、様々な出版社からダイジェスト版から完全版まで数多くの種類の訳本が出ている。

1979年には世界名作劇場で同名のアニメが放送された。なお、アニメの底本になったのは村岡版ではなく1973年に再翻訳された神山妙子(かみやま たえこ)の手によるもの(旺文社新学社版、現在紙書籍では絶版)である。アニメでのキャラクターのセリフ回しの多くも、この訳本をそのまま踏襲したもの。内容はタイトルの通りアン・ブックスの第1作でとどまっているが、その一方で話数に対して原作がわずかに不足した事から、モンゴメリの別作品(『エミリー』シリーズ)からエピソードを拝借した回が少しだけある。

まぎれもない少女児童小説の傑作にして名著であり、一般的教養としても受け入れられている作品だが、人によっては(特にアンの空想少女ぶりが)非常(異常)に黒歴史を刺激される場合もあるので、話題に挙げる際には結構、要注意だったりする。

物語

カナダはプリンス・エドワード島のアヴォンリーに、マシューとマリラというカスバート家の年老いた兄妹がいた。先祖代々、緑の切妻屋根の家(グリーン・ゲイブルズ)に住む二人は畑仕事を手伝わせるために男の子を引き取りたいと孤児院に申し出る。

しかし駅でマシューを待っていたのは、空想好きで風変わりな赤毛の女の子、アン・シャーリーだった。手違いでやってきたアンを追い返そうと考えたマリラだったが、マシューはそれも縁と考えて彼女を引き取ってもよいとする。しかしそうなれば元々考えていた働き手が得られないと考えるマリラは半ば強引にアンを孤児院に戻そうとする。だが大袈裟に悲しむアンの姿や、手を挙げた別の引き取り手の劣悪な環境を知り、マリラはアンへの情が湧き孤児院に返す事を思い留まる。かくしてカスバート家に引き取られたアンは「グリーン・ゲイブルズのアン・シャーリー」として、その多感な少女時代をアヴォンリーで過ごす事となった。

アヴォンリーでの生活でアンは学校に通い、様々な出会いを経験していく。特に腹心の友となっていくダイアナ・バリーや、意地悪で成績ではライバルとなるギルバート・ブライスとの一生を貫く縁と共に、アンは喜びも悲しみも綯交ぜとした自らの人生を駆け抜けていく。

おもな登場人物


関連イラスト

きこえるかしら
記念写真



参考:アン・ブックス

巻数タイトル備考
1赤毛のアン少女時代から就職まで。アニメの内容はここまで
2アンの青春教師時代
3アンの愛情修士生(大学生)時代
4(8)アンの幸福柳風荘のアン』とも。校長(婚約)時代。実は刊行順では第8作で挿入編
5(4)アンの夢の家新婚時代
6(5)炉辺荘のアンアンの(愛の)家庭』とも。肝っ玉母ちゃん時代
7(6)虹の谷のアンここから主役が成長したアンの子どもたちに移る
8(7)アンの娘リラ第一次世界大戦時代。主役視点はアンの末娘であるリラよりのもの
9アンの思い出の日々シリーズ本編最終巻にしてモンゴメリの遺作。日本では村岡美枝の翻訳で刊行。第二次世界大戦勃発まで
外1アンの友達第1外伝。アンはいわゆるギミックとしての存在であり主役は別
外2アンをめぐる人々第2外伝。モンゴメリが完全にガチ否定したのに村岡花子が事情を知らずに組み入れてしまったまさに日本人に見つかった結果。ちなみに村岡花子はこの巻を『思い出の日々』と勘違いしていた可能性がある


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こんにちはアンバッジ・ウィルソン原作のいわゆるエピソード1。またはそれを元に制作されたアニメ。
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